装いをアップデートするならば、パワーショルダーアイテムに注目を。各メゾンが今シーズン、テーラリングを現代的に再解釈。大胆に肩パッドを入れたシルエットは、着こなしをモードに昇華する。そんな今季のキーピースを、ジャケット、トップス、ドレス、コートのカテゴリー別に紹介。
羽織るだけでモードなジャケット
ジャケット￥473,000・トップス￥330,000・スカート￥242,000・ベルト￥77,000・グローブ￥88,000（参考価格）・レッグウェア（参考商品）／サンローラン クライアントサービス（サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ）
装飾をそぎ落としたクラシックなアイテムで、寡黙なエレガンスを表現した秋冬コレクション。シャープな肩のラインを強調し、映画『ワーキング・ガール』（’88）スタイルを現代風に蘇らせた。素肌の抜け感で、成熟した大人のムードを漂わせて。
故ヴィヴィアン・ウエストウッドのアーカイブスをアップデート。ダブルブレストを飾るボタンの配置にブランドらしさが宿る。
フロントによせたドレープと、肩のボリュームを強調することで、しなやかにくびれたウエストを描く。クラシックな形にモダンな感性が融合し、次世代の品性を表現。
ロングラペルが優美なムードを演出。フォーマルな印象のジャケットにはあえてミニボトムを合わせ、自由でパンキッシュな精神を体現して。
マスキュリンなショルダーラインと女性らしいウエストのシェイプ。極端な対比で、グラマラスなスタイルに導く。性を超越するような、プリミティブなエネルギーに満ちている。
一枚でも、レイヤードにも活躍するトップス
1 シアーなプルオーバーの中に、ベージュの肩パッドつきインナーをレイヤード。取りはずし可能なので、単体でも使える便利なアイテムだ。鮮烈な赤と豊かなドレープで、ドラマティックな装いに。
トップス￥27,500／YUUNA ICHIKAWA
2 カラフルで、どこかノスタルジックなマーブル模様が今季のムードを反映。スキントップのように薄い質感で、一枚で着てもインナーとしても、活躍すること間違いなし。直線的な肩のラインで、モードな雰囲気が加速する。
トップス￥31,900／TOGA 原宿店（トーガ プルラ）
3 ワイドな肩から、袖口にかけてゆるやかに広がるバルーンスリーブ。プリーツが入っており、流れるような動きと立体感を実現する。自然な光沢のあるシルク素材に、ポルカドットがあしらわれ、装いを品よくまとめてくれる。
ブラウス￥107,800／ジョルジオ アルマーニ ジャパン（エンポリオ アルマーニ）
ハリのある生地に、肩パッドを大胆に配したブラウス。クラフツマンシップが宿る、クリーンなラインが美しい。トッズのアイコンであるぺブルを思わせる、大きなブラックボタンがアクセントに。モノトーンでシックにまとめて、淑女を気取りたい。
エッジのきいたドレス
力強くミステリアスな女性像から、反骨心を描いた秋冬シーズン。とがったショルダーにマイクロミニ丈のドレスは、ディーヴァの風格を感じさせる。思い切った肌見せで、フレッシュに着こなしたい。
ヘンネらしいたっぷりとしたフリルが、乙女心をくすぐるデザイン。パワフルな肩のラインがエッジをきかせ、その意外性が楽しい。パッドは取りはずし可能なので、2wayで着ることができる。
「星の王子さま」から着想を得たコレクション。ツイード生地のドレスには、星や月のアップリケがあしらわれ、プレイフルで幻想的な魅力が炸裂している。背中と腕全体に、一列に配された金のボタンがブランドらしい制服的なアクセントに。
存在感抜群！ リュクスなコート
1 ジャストサイズにフィットする肩や、なめらかに落ちるシルエットが美しい。ミニマルなデザインが、自然な光沢のある上質な素材を引き立てる。ラグジュアリーな風格を身にまとって。
コート￥713,900／M（アン ドゥムルメステール）
2 足もとまでのロング丈で、エレガントな貫禄たっぷり。大きなラペルがメンズライクだが、前後のスリットでセンシュアルな印象に。そのギャップが、唯一無二の個性を生む。
グレンチェックコート￥187,000／KEISUKEYOSHIDA
3 心地よい素材に包まれたいという＂欲望＂を表現した今シーズン。オーガニックウールが、しなやかで柔らかい着心地を実現する。ジャケットのように羽織れる絶妙な丈感で、デイリーに活躍する一着だ。
コート￥232,000／イザベル マラン 青山店（イザベル マラン）
服作りの原点に立ち返り、構築的なシルエットを追求した冬コレクション。誇張したラウンドショルダーが目を引くレザーコートは、ストイックなエレガンスを感じさせる。柔らかなレザーが体になじみ、見た目を裏切る軽やかな着心地に驚く。
