リナ・サワヤマと新生グッチが邂逅した夜【GUCCI ANCORA Special Event】

2023年3月1日(金)、東京・国立競技場がグッチの新たな幕開けを象徴するロッソ アンコーラ(レッド)に彩られた。新クリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノによるファーストコレクション「GUCCI ANCORA」のローンチに際し、韓国や中国など世界の主要都市でスペシャルイベントが開催され、その一環として国立競技場が一夜限りの没入感のある特別な空間に変容したのだ。

30名を超えるセレブリティの他、グッチの新章を祝うために訪れた数多くのゲストを驚かせたのが、グローバルに活躍するアーティストであるリナ・サワヤマによるシークレットライヴ。パフォーマンスを終えたリナ・サワヤマに、スペシャルなステージについて、実際に袖を通した新生グッチのコレクションについて話を聞くことができた。

ーーGUCCI ANCORAのコレクションや会場は、今日のパフォーマンスにどんなインスピレーションをもたらしましたか?

サバト・デ・サルノによるコレクションは、タイムレスでクラシックでありながらも、力強く自信に満ちていると思います。これらのどれもが、私がショーで表現したいと意識している要素なんです。

ーーセットリストには、どんな思いを込めましたか?

パフォーマンスを「Akasaka Sad」から始めたのは、東京に戻ってきたことへのオマージュ、そしてこの街へラブレターのつもりでした。ファンのお気に入りやアルバム『Sawayama』、『Hold the Girl』からのヒット曲を織り交ぜながら、『This Hell』でオーディエンスと一緒に盛り上がりたいな、と思いました。

ーーSPUR2021年2月号に登場いただいた際、「衣装に関しては、どんなオーラをまといたいのか、明確な意思がある」と話されていました。今日、ステージで着用した衣装について教えてください。

今日はサバトのデビューコレクションを2ルック着ることができて、とてもラッキーでした! フォトコールで着たのはエンボス加工がされたパテントレザーのミニドレス。

GUCCI ANCORA Special Eventフォトコールでのリナ・サワヤマ

パフォーマンスではショート丈のセットアップを選びました。どちらもパワーを感じさせてくれると思ったからですが、私にとってパワーはアーティストとしてのイメージ作りにおいて重要な一部です。

GUCCI ANCORA Special Eventでパフォーマンスを披露するリナ・サワヤマ

ーーGUCCI ANCORAはサバト・デ・サルノのデビューであると同時に、“ancora ̶ もう一度、もっと、ファッションに恋をしよう”とのメッセージが込められたコレクションでもあります。今、リナさんがご自身の活動を通して伝えたいこととは?

自分の音楽やアーティストとしての作品を通して伝えたい包括的なメッセージは、インクルーシヴであること。音楽業界でクィアの女性として活動していることは私という人間の大きな部分でもあるし、活動を通してLGBTQIA+の権利を養護し、女性を鼓舞していきたいと心から願っています。

ーー今年はこの先、どんな活動をする予定ですか?

この3年で、2枚のアルバムをリリースして3回のワールドツアーを経験したんです。今年は家族や友人と過ごしたり、行ったことのないところやエキサイティングな場所を旅して新たな経験ができるのを楽しみにしています。こういったインプットやインスピレーションは、未来の作品に反映されるはずなので。


フィールドは違えども、GUCCI ANCORAのコレクションやリナ・サワヤマの作品に共通するのは、着る人を、聞く人を惹きつけてやまないパワー。両者のエネルギーが交差する瞬間を再び目撃したい。

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