創刊35周年に向かうSPURが提案したいのは、まとうたびに幸福感に包まれるファッション。
笑顔がトレードマークの佐藤栞里さんと、ハッピーなスタイリングをお届けします!
作り手の思いを妄想する、フラワーモチーフ
「花柄には久しく触れていません。『PINKY』という雑誌に出演していた頃はスイート派担当だったので花柄のワンピースを持っていましたが、もう10年以上前のこと(笑)。自分には甘すぎるかな、派手すぎるかなと思っていて、身近な存在ではないんです」
佐藤さんが苦手意識があると語ったフラワーモチーフ。今回フォーカスするのは一般的にイメージされるプリントではなく、高度な技術によって形作られたもの。
「どちらもかっこいい印象が強く、こんな花のデザインがあるんだ!と新鮮でした。ドラマティックだけど甘さがなく、照れずに着こなせる感覚も。何より一見しただけでは花とわからない、奥行きのある表現に心をつかまれました。個人的に"よく見ると"に弱いんです。目を凝らしてみたくなるデザインは、作り手の方の遊び心や思いがより感じられてワクワクする。『どんなことを思ってこうしたんだろう』『みんな驚くぞってうれしくなったりしたかな』とあれこれ考えているうちに楽しくなりませんか? 最近、モードの世界では手仕事を施したアイテムが増えていると聞きました。きっと私が想像する以上に手間もコストもかかると思うのですが、それだけ圧倒的な存在感があるし、観察や妄想の楽しみが増しますね。フラワーモチーフも、ぐっと気になる存在になりました」
さとう しおり●1990年生まれ。2001年、11歳でモデルとしてデビュー。以来、『MORE』や『BAILA』をはじめとした数多くの女性誌で活躍。近年はタレントとしても活動し、2017年より「王様のブランチ」(TBS系列)でMCを務める。ほか「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」「有吉の壁」(ともに日本テレビ系列)などにもレギュラー出演中。