【佐藤栞里のスマイルモードvol.08】作り手の思いを妄想する、フラワーモチーフ

創刊35周年に向かうSPURが提案したいのは、まとうたびに幸福感に包まれるファッション。
笑顔がトレードマークの佐藤栞里さんと、ハッピーなスタイリングをお届けします!

VALENTINO(ヴァレンティノ)のフラワーモチーフ

VALENTINO(ヴァレンティノ)のフラワーモチーフ
トップス¥280,500・デニム¥2,750,000(ヴァレンティノ)・ブレスレット¥152,900・靴¥149,600(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)/ヴァレンティノ インフォメーションデスク ソックス/スタイリスト私物

身体と衣服の関係性に焦点を当てた2024年春夏コレクションで登場した、エンブロイダリーの要素を取り入れたデニム。ハイビスカスの形の目を引くカットアウトは、アートピースのよう。「大胆に肌見せするデザインですが、上品さとヘルシーさも感じるバランスが素敵。トップスは潔く真っ白、というコントラストにも惹かれました」。

PRADA(プラダ)のフラワーモチーフ

PRADA(プラダ)のフラワーモチーフ
シャツ¥737,000・パンツ¥203,500・ベルト¥99,000・ソックス(参考商品)・靴¥165,000(すべて予定価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ)

フラワープリントが施されたブラックのフリンジシャツが主役となったルック。「うっそうとした森の中をかき分けていったら、きれいなお花に出合った……そんな物語を感じました。花柄にもマイクロミニボトムにもなじみがなく、とても緊張しましたが、スタイリストの浜田さんが似合う!と太鼓判を押してくださった瞬間がうれしくて忘れられない。モデルでいられてよかったな、と感じて思い出深いルックになりました」。

作り手の思いを妄想する、フラワーモチーフ

「花柄には久しく触れていません。『PINKY』という雑誌に出演していた頃はスイート派担当だったので花柄のワンピースを持っていましたが、もう10年以上前のこと(笑)。自分には甘すぎるかな、派手すぎるかなと思っていて、身近な存在ではないんです」

佐藤さんが苦手意識があると語ったフラワーモチーフ。今回フォーカスするのは一般的にイメージされるプリントではなく、高度な技術によって形作られたもの。

「どちらもかっこいい印象が強く、こんな花のデザインがあるんだ!と新鮮でした。ドラマティックだけど甘さがなく、照れずに着こなせる感覚も。何より一見しただけでは花とわからない、奥行きのある表現に心をつかまれました。個人的に"よく見ると"に弱いんです。目を凝らしてみたくなるデザインは、作り手の方の遊び心や思いがより感じられてワクワクする。『どんなことを思ってこうしたんだろう』『みんな驚くぞってうれしくなったりしたかな』とあれこれ考えているうちに楽しくなりませんか? 最近、モードの世界では手仕事を施したアイテムが増えていると聞きました。きっと私が想像する以上に手間もコストもかかると思うのですが、それだけ圧倒的な存在感があるし、観察や妄想の楽しみが増しますね。フラワーモチーフも、ぐっと気になる存在になりました」

佐藤栞里プロフィール画像
佐藤栞里

さとう しおり●1990年生まれ。2001年、11歳でモデルとしてデビュー。以来、『MORE』や『BAILA』をはじめとした数多くの女性誌で活躍。近年はタレントとしても活動し、2017年より「王様のブランチ」(TBS系列)でMCを務める。ほか「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」「有吉の壁」(ともに日本テレビ系列)などにもレギュラー出演中。

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