【スナップ】この夏、世界のモードプロは何を着る?

クリエイターたちの、この夏の装いは? 上海、ソウル、パリ、NYの個性あふれるスタイルをワールドワイドに追跡!

Qin Huilan( インフルエンサー )/ Shanghai

Qin Huilan( インフルエンサー )/ Shanghai

COORDINATE
Jacket_MIU MIU
Shirt_MIU MIU
Bottom_DIY
Socks_PRADA
Shoes_MIU MIU, Off-Brand
Bag_MIU MIU
Cap_RALPH LAUREN
Earrings_Off-Brand

羽織りもので強い日差しをケア

ミュウミュウの2024-’25年秋冬コレクションにてモデルとして登場したチン・フイランさん。一夜にして脚光を浴びた彼女は、大のミウッチャ・プラダのファンでもある。「大人こそ似合う遊び心があるところが素敵。今日は今季のミュウミュウのクルーズコレクションを中心に、片足ずつ靴を変えてユニークに見せてみました。上海も猛暑ですが、強い日差しや室内の冷房から身を守るためにジャケットは必須。ベージュを基調にした、夏のバカンスがテーマです」

Qin Huilanプロフィール画像
Qin Huilan

チン・フイラン●長年医師として勤め、70歳となった現在は引退。プラダとミュウミュウの顧客としてミウッチャ・プラダが手がける服や小物をこよなく愛し、自身のSNSにスタイリングを投稿したところ世界中で話題に。撮影はいつも息子の黄未来さんが担当。

Minjoo Park( デジタルクリエイター )/ Seoul

Minjoo Park( デジタルクリエイター )/ Seoul

COORDINATE
Jacket_BODE
Bottom_Molly Goddard
Shoes_BODE
Bag_COMME des GARÇONS
Scrunchie_GOOD SQUIS

透けるテクスチャーで軽快に

ボーディーのクロシェニットにボリュームたっぷりなモリー・ゴダードのスカートの組み合わせ。チュール素材はミンジョ・パークさんが一番好きなファブリックだという。「特に夏は装いがカジュアルになるので数少ないアイテム選びにセンスが表れる。存在感を放つチュールは風通しもよく、これからの季節にもぴったり。意識的に色も取り入れています。今日は赤いグッド スクイッシュのシュシュと、コム デ ギャルソンのパープルのバッグを差しました」

Minjoo Parkプロフィール画像
Minjoo Park

ミンジョ・パーク●ソウルを拠点にインフルエンサーとして活動。色や素材を活かしたプレイフルなルックが評判となり、気鋭のデザイナーズからラグジュアリーまで幅広いブランドからラブコールが。東京を訪れる機会が多く、日韓のブランドをMIXしたスタイルもSNSで披露。

Niccolò Pasqualetti( デザイナー )/ Paris

Niccolò Pasqualetti( デザイナー )/ Paris

COORDINATE
Shirt_Niccolò Pasqualetti
Bottom_Niccolò Pasqualetti
Shoes_Niccolò Pasqualetti
Bag_Niccolò Pasqualetti
Sunglasses_THE ROW

ニュートラルカラーでやわらかに

ノースリーブのロング丈シャツに、裾まで長く太い身幅のパンツを合わせたニッコロ・パスカレッティさん。夏はフォルムやレングスのバランスを特に意識している。「7〜8月の天気は変わりやすいから、軽やかな服をベースに羽織りものを持ち歩くことも。今日は自分のブランドのアイテムを軸にコーディネートを組んでみました。ブラウンとベージュのニュートラルな配色を基調に、シャツの襟もとに取りつけたシルバーのパーツで、涼しげな印象をプラス」

Niccolò Pasqualettiプロフィール画像
Niccolò Pasqualetti

ニッコロ・パスカレッティ●ザ・ロウやロエベで経験を積んだあと、2021年に自身のブランドをスタート。現在はパリと故郷のトスカーナを拠点に、地元の職人たちとともにコレクションを製作。2022年と2024年にはLVMHプライズにノミネートされた。

Jeannie Sui Wonders(フィルムメーカー、フォトグラファー )/ New York

Jeannie Sui Wonders( フィルムメーカー、フォトグラファー )/ New York

COORDINATE
Jacket_ANNA SUI
Top_Mother’s hand-me-down
Bottom_SANDY LIANG
Shoes_SANDY LIANG
Bag_MIU MIU

ESSENTIAL ITEM
「アナ スイのフェイスパウダーは汗に強く、いい香りがするところも気に入っています」

ブラックに遊び心を忍ばせて

「通気性がよいので、夏はスカートしかはかなくて。ミディやミニ丈など豊富なバリエーションでたくさん持っているんです。あとは大きなバッグも必須! 日焼け止めやメイク道具など荷物が多いから」とジーニー・スイ・ワンダーズさん。そんな彼女の自分らしいスタイルとは? 「ヴィンテージの服が大好き。叔母や友人、ニューヨークのストリートで目にする人から影響を受けていると思います。暑い日には、友人の家の屋上でのんびり過ごしたい」

Jeannie Sui Wondersプロフィール画像
Jeannie Sui Wonders

ジーニー・スイ・ワンダーズ●1993年、ミシガン州生まれ。ハーバード大学で映像と美術史を専攻。卒業後はLAで映画製作のアシスタントを経験。2017年からNYを拠点に、ソフィア・コッポラに師事しながら動画制作、写真家として幅広い領域で活動。

世界の常夏スタイルにズームイン!

東京と大阪、ソウル、ロンドン、パリ、NYの各都市で活躍するクリエイターが猛暑に着ているリアルウェアをお届け

Gina Esposito( Nu Swim」創設者、「Tangerine」共同創設者)/ New York

Gina Esposito( Nu Swim」創設者、「Tangerine」共同創設者 )/ New York

COORDINATE
Swim wear_Nu Swim
Bottom_Carhartt WIP
Shoes_Maryam Nassir Zadeh
Belt_Vintage
Necklace_Grandmother’s hand-me-down

バックスタイルに抜け感を

スイムウェアを提案するブランドNu Swimを手がけるジーナ・エスポージトさんは、水着をトップス代わりにチョイス。「すぐに泳げるように普段から着ているんです。背中が美しく見えるよう意識したカットラインが特にお気に入り。パンツはバギーシルエットでメリハリを意識。出先では、着替えやサンダルが十分に入る大きなバッグも持ち歩いています。オンオフの切り替えがないのが、私のサマースタイル」

Polina Osipova(アーティスト)/ London

Polina Osipova( アーティスト )/ London

COORDINATE
Top_Vintage
Bottom_Vintage
Shoes_Foundry Mews
Necklace_Foundry Mews, Vintage
Sunglasses_GENTLE MONSTER

ミックススタイルで個性的に

「最近東京旅行から帰ってきたばかり! 日本のストリート文化やディテールへのこだわりに関心を持ちました。今日のテーマは"スチームパンクとドリーミーの共存"。そこにサングラスや靴下でスポーティな要素をプラスしたんです」とポリーナ・オシポワさん。真夏の定番服といえば?「変わったシルエットのスカートをたくさんはきたくなる。カジュアルなトップスやバレエスタイルの靴と合わせることが多いですね」

Minori(「KIKO KOSTADINOV TOKYO」スタッフ)/ Tokyo

Minori( 「KIKO KOSTADINOV  TOKYO」スタッフ )/ Tokyo

COORDINATE
Tops_KIKO KOSTADINOV,Kasia Kucharska
Bottom_KIKO KOSTADINOV
Shoes_Gabriela Coll Garments
Bag_KIKO KOSTADINOV

オールブラックを透けさせて

この春大阪から上京したばかりというMinoriさん。「街行く人の着こなしを見て刺激を受けることが多いですね。東京はジメジメと暑いためできるだけ軽装に。キコ コスタディノフのシースルーセットアップは今季のお気に入り。中にカシアクチャラスカの花柄トップスを忍ばせてチラ見せ。全身ブラックなので重くならないように、真っ赤なハンドバッグや、薄いデニールのピンクタイツでさりげなく色を足しています」

Clara Cornet(ブランディング エージェンシー)/ Paris

Clara Cornet( ブランディング エージェンシー )/ Paris

COORDINATE
Shirt_The Frankie Shop
Top_OMEAR

Bottom_MATTEAU
Shoes_Loulou Studio
Bag_Soeur × Leandra Medine Cohen

Necklace_RAGBAG
Earrings_Repossi
Sunglasses_Alaïa

着脱を想定したシャツレイヤード

「日中と夕方以降の寒暖差の予測ができないので、夏は常に脱ぎ着しやすい重ね着が基本」とクララ・コルネットさん。「リネン素材のシャツを羽織ってリラクシングに仕上げました。この装いで息子と一緒に公園に行きたいな。彼の好物のアイスクリームで汚れないことを祈るけれど! 猛暑に欠かせないアイテムはサングラス。装いに合わせて使い分けているので自宅には20個ぐらいあります」

Dino Bonačić(フリーランスライター、ショーホスト)/ London

Dino Bonačić( フリーランスライター、ショーホスト )/ London

ポップな配色でビタミン補充!

対照的なカラーとヴィンテージの時計のきらめきにエネルギーを込めて。「イギリスの夏の装いは、一日の気温の変化に対応できるようアレンジをきかせられるのがベスト! たとえばザ・フランキー・ショップのシャツの袖をまくったり、Zn Aliのベストを脱いだり。友人とのブランチから夜のクラブまで、一日の予定を柔軟に楽しむために大切です」

Eriko Yoshida(「ROKU」ディレクター)/ Tokyo

Eriko Yoshida( 「ROKU」ディレクター )/ Tokyo

夏こそブラウンカラーを着たい

「最近、夏の黒に飽きてしまった」という吉田恵理子さん。「そこで気になっているのがブラウン。煉瓦色のエルメスのベストや、チョコレートカラーのルメールのパンツなど、異なるトーンを取り入れて奥行きを与えるように意識しています」。手もとはララガンやクチュリエ アンド ビジューなど大ぶりなリングやバングルを重ねづけ。

Sojung Jeanne Kim(スタイリスト)/ Seoul

Sojung  Jeanne Kim( スタイリスト )/ Seoul

甘いワンピースでいつでもドレスアップ

ロマンティックなドレスを愛するソジュン・ジャンヌ・キムさん。「清涼感があるソウルの気候に似合う、セシリー バンセンのイエローワンピースを主役にしました。存在感が強いので、小物はピリッと引き締めてくれるブラックで。シモーン ロシャのメッシュシューズやミュウミュウのミニバッグで可憐にまとめています」

Dolorès Doll(「IVINE」ファウンダー、モデル)/ Paris

Dolorès Doll( 「IVINE」ファウンダー、モデル )/ Paris

キュートなドレスにスニーカーが定番

「真夏の制服は、軽くて装飾的なドレスと、アイキャッチなスニーカー。昼夜問わずさまざまな予定があるので、動きやすさは重要なんです。アシックスとセシリー バンセンがコラボレーションした靴はハバネロレッドの色が刺激的! ネイルの色もリンクさせました。この装いで、一日の終わりにアペロを飲みに行きたいな」

Yana McKillop(スタイリスト、「Puss Puss」シニアファッションエディター)/ London

Yana McKillop( スタイリスト、「Puss Puss」シニアファッションエディター )/ London

ミニスカートで涼やかに演出

「解放感あふれるムードの季節なので、ミニスカートの登場回数が増えます。今日はトーガをセレクト。フィービー ファイロのオーバーサイズTシャツと合わせてメリハリを出しました。夏は装飾的なシューズやチャンキーなゴールドネックレス、横長フォルムのバッグなど、グレーの服に少しクセの強いアイテムを足すのが好き!」

Ikuho Yamana(「IKUHO」デザイナー、モデル)/ Osaka

Ikuho Yamana( 「IKUHO」デザイナー、モデル )/ Osaka

モチーフや柄で気分を上げて

リブ ノブヒコのリメイクTシャツに、自身が手がけるブランド、イクホのスカーフスカートをはいたプレイフルな着こなし。「合わせるとそれぞれの個性が引き立ち、より華やかに。黒を使わず色をたくさん活かして夏を楽しみたい気分です! 同時に、動きやすく汗をかいても気にならない服を選ぶことも大事。できるだけ身軽に涼しく過ごせたら理想的ですね」

Alex Eagle(「Alex Eagle」クリエイティブディレクター)/ London

Alex Eagle( 「Alex Eagle」クリエイティブディレクター )/ London

真夏こそテーラードスタイルで

「"キープイットシンプル"がモットー。テーラードジャケットはリラックスしながらも全身を引き締めるので、これからの時季もモードに演出できます。服や小物は白で統一することが多いですね。どんなに暑くても清潔感は大切なので」。アレックス イーグルのセットアップに、ナイキのチャームつきスニーカーで大人の抜け感をひとさじ。

Lolita Jacobs(アートディレクター、『Lʼétiquette Magazine』 ファッションディレクター)/ Paris

Lolita Jacobs( アートディレクター、『Lʼétiquette Magazine』 ファッションディレクター )/ Paris

’70sウッドストックのヒッピースタイルを意識

「無地のトップスなど上半身がシンプルになりがちなので、パンツは脚を長く見せてくれるロング丈で。マスキュリンな雰囲気が好みですが、ローレン・ルビンスキーのネックレスで輝きを足して全身のバランスを取っています。今日はボッテガ・ヴェネタのホーボーバッグを合わせて、気分はパリジェンヌのヒッピースタイル」

Stella Ishii(「The NEWS Inc.」創業者兼社長、「6397」クリエイティブディレクター)/ New York

Stella Ishii( 「The NEWS Inc.」創業者兼社長、「6397」クリエイティブディレクター )/ New York

ジャンプスーツで一日中快適に過ごす

「日本製のコットンを使用した6397のジャンプスーツは夏のマストアイテム。身幅にたっぷりとゆとりを設けているから風通しがよく、涼しく過ごせるんです。遠い昔に購入したサンローランのサングラスは、日差し避けに重宝します」。ナイキのスニーカーやステューシーの肩掛けバッグなど小物選びはストリートテイストで。

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