【佐藤栞里のスマイルモード 最終回】これまでも、これからも。人生を共にしたいチェック柄

「子どもの頃、母が作ってくれたチェック柄のお道具バッグが大好きで。どこに行くにも持って歩いていました。学生の頃の憧れの制服、大人になってから気分を上げたい日に着ていたワンピース、あまり意識してこなかったけど、常にそばにあるものですね」

連載最終回にフォーカスするのはチェック柄。もともとトラッドなテイストが好きなことに加えて、渋い色を選べば派手になりすぎないため身近な存在だと佐藤さんは語る。

「無地の服を好む私にとって貴重な柄物のワードローブ。これまでと同じく、これからも仲よくしていきたい服です。今こうして話しながら、『チェック柄が似合うおばあちゃんになりたい』と思いました。白髪に、黒縁メガネをかけて、ニットのタイツをはいて、大ぶりのゴールドのジュエリーをきかせたら絶対に素敵！　個人的にチェック柄を＂ほっこり見せない＂ことにこだわりがあるので、年を重ねても可愛いだけではなくかっこよさがある着こなしができたらいいな。その点、今日着たふたつのルックは理想的です。洗練された色合いや斜めに入ったラインで、とびきりモード。それから上質な素材選びの大切さも感じました。年を重ねてもモダンなプリントをキャッチして、ばっちり決めたスタイリングで街を闊歩したい。これからもチェック柄とファッションを楽しんでいきたいです」