日本ブランドの【ニット】は世界一! いま、注目の10ブランド

新星から老舗まで、群雄割拠のニット界。極上の素材に体を包まれる幸福感や、スタイリングの幅を広げるデザインが、モードラバーを虜にしてやまない。今こそ、ジャパンニットに刮目せよ。

新星から老舗まで、群雄割拠のニット界。極上の素材に体を包まれる幸福感や、スタイリングの幅を広げるデザインが、モードラバーを虜にしてやまない。今こそ、ジャパンニットに刮目せよ。

デザインも素材も製法も、進化がとまらない!

上質な手ざわりへのこだわりや、職人による丁寧な手仕事。あくなき探究心を持ちアップデートを続けていく姿に、業界からラブコールがとまらない!

TOPIC 1 定番人気のシリーズが、 新しい素材でお目見え

シーエフ シーエル

CFCL

3Dコンピュータ・ニッティングとホールガーメント製法を巧みに扱い、構築的なシルエットを作り上げるニットブランド「CFCL」。2024-’25年秋冬シーズンは公式にパリコレクションに参加し、日本のものづくりを世界に向けて発信している。壺のような曲線美が象徴的な「ポッタリー」ドレスは今季、素材を新たに登場した。再生ポリエステル糸にレーヨンのモール糸を混ぜて編み上げることで、ベロアのような上質な艶と光沢をたたえる。深紅のドレスを風にはためかせ、映画のワンシーンのようにドラマティックに装いたい。

ドレス¥137,500/CFCL OMOTESANDO(シーエフ シーエル) シャツ¥46,200・トラウザーズ¥41,800/オーラリー 靴¥59,400/パープレッド

TOPIC 2 心ときめく、 繊細なレース編み

エミリーオダ フェティコ マメ クロゴウチ

こまやかな透かし編みを駆使し、ニットのセンシュアルな一面を引き出す。

エミリーオダ

1 しなやかなシルエットで魅せる気鋭のニットブランド。日差しを透かしたレースカーテンのように、流れるシルエットと儚げな抜け感が美しい。

カーディガン¥42,900/エミリーオダ 

フェティコ

2 繊細なレース編みをいくつも組み合わせたボディスーツ。胸もとの深いカッティングや、シームレスなラインが体の造形美を引き立てる。

ボディスーツ¥52,800/THE WALL SHOWROOM(フェティコ) 

マメ クロゴウチ

3 ほんのりと肌が見える、ミドルゲージのレース。しっかりとしたファインメリノラムに光沢あるレーヨンを部分的に配し、独自のメッシュ柄を作り出した。

ドレス¥74,800/マメ クロゴウチ オンラインストア(マメ クロゴウチ)

TOPIC 3 手編みの技が光る、ハンドメイドニット

mister it. オーラリー Kota Gushiken

ひと編みひと編みに、熟練の技と思いを込めて。一点もののアイテムの中から、自分だけの一着を探したい。

mister it.

4 ハート柄を集めたり散らしたりして編みあげたニットベスト。作り手のぬくもりを感じる、まさに"ハートフル"な表情が魅力的だ。

ベスト¥93,500/mister it. 

オーラリー

5 手作業で不純物を取り除くことで、ウール本来の柔らかさを実現。職人が手作業で編み立てており、重厚感ある仕上がりだ。ストイックなデザインが、確かなクラフツマンシップとブランドの美学を際立たせる。

アウター¥121,000/オーラリー 

Kota Gushiken

6 ストーリーやユーモアを感じるデザインが魅力のハンドニットブランド。黄色から水色へと移り変わる、詩情豊かなグラデーションが美しい。

ベスト¥108,900/Kota Gushiken 

TOPIC 4 "ドッキング"で広がる、 新しい可能性

ピリングス

ピリングス

毛玉を意味する「pillings」の名を冠し、デザイナーズニットブランドの先駆け的存在。専門のハンドニッターが一点ずつ仕上げている。今季目を引いたのは、ケーブルカーディガンとのドッキングジャケット。毛糸部分はノスタルジックなぬくもりを宿しながら、ジャケット部分はフォーマルな印象だ。ニードルパンチで合わせており、総裏仕立てになっている。相反する魅力が交錯し、ニットの新境地を切り拓いた。

カーディガン¥139,700/リトルリーグ インク(ピリングス) 腰に巻いたコート¥61,600/エンケル(ヨーク)

TOPIC 5 老舗ブランドが、モードに躍進中

UMEDA

UMEDA

60年を超える歴史を誇るニットファクトリー「ウメダニット」から、旗艦ブランド「UMEDA」がデビュー。編み目の細かいハイゲージニットは、しなやかな手ざわりと柔らかな光沢が唯一無二の質感だ。薄手の生地とほどよい落ち感のあるサドルスリーブの仕立てで、すっきりとモダンなフォルムに。V字のラインは、素肌に羽織ってもインナーと合わせても、首やデコルテが美しく見えるよう、計算されている。肌にインティメートに寄り添う着心地は、心の体温も上げてくれるよう。

カーディガン¥39,600/ミラベラ(UMEDA)

TOPIC 6 ニットは今や、 アートの領域に

KAKAN

KAKAN

"服は、肌に触れるアート"。KAKANは、デザイナー工藤花観のその思いを反映したブランドだ。手紡ぎのニットを中核に、その表現はどこまでも自由。儚さと力強さ、前衛的なデザインと毛糸の暖かみなど、対極の魅力が融合する唯一無二の世界観で魅せる。漆黒のドレスは、白鳥の子育てに着想。ゆったりと編み立て、仕上げで毛足を出すように加工することで、ファーのような質感を出した。優雅で端正な佇まいの中にも、シャギーな毛並みが反骨心を感じさせる。一着の服を身にまといながら、作り手の美学に思いを馳せて。

ニットドレス¥165,000/KAKAN ブーツ¥71,500/ピッピシック グローブ/スタイリスト私物

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