【2025-'26秋冬】13のトレンドを先取り! キーワードは「主張するエレガンス」

秋冬シーズンに向けて押さえておきたいアイテムやデザインをチェック。凛としたアティチュードに誘うルックが出揃った

秋冬シーズンに向けて押さえておきたいアイテムやデザインをチェック。凛としたアティチュードに誘うルックが出揃った

コーポレートルック

2025-'26秋冬トレンド

仕事着から着想を得たオフィスコアの人気は継続。マニッシュなスーツスタイルへと力強くアップデートされた。

1 STELLA McCARTNEY
女性の人生に焦点を当てたテーマで、「働くための服」を展開。80年代風のパワーショルダーに漂うのはレディボスの貫禄。肌をのぞかせたセンシュアルなシャツの着こなしがポイント

2 EMPORIO ARMANI
光沢あるベルベットのスーツスタイルはリラクシングでリッチなムード

3 MSGM
形や物質の境界を意識させることを目指した今季のエムエスジーエム。ピンストライプのコンサバティブなスーツのインナーに抜け感のあるパジャマシャツを合わせた

4 COACH
ワイドなスラックスで肩の力を抜いて。キッチュな靴やカラフルな小物をアクセントに

5 ACNE STUDIOS
丸みを帯びたショルダーラインが遊び心あふれるブランドのDNAを象徴

6 BALENCIAGA
スタンダードの定義をデムナ流に再解釈。床まで垂れるロングスカートがスーツの概念に新しい風を運ぶ。ブリーフケースのような新作「ビジネスバッグ」が旬のスタイルを完成させる

ブルジョアジー風のファー

2025-'26秋冬トレンド

ランウェイを席巻したマテリアルである、ファー。中でも毛足の長いリッチな風合いが今季ならではの特徴だ。ミニドレスと合わせたり、スポーツミックスで楽しんだりと、スタイリングで軽やかさと個性を出すのがカギ。

7 RABANNE
襟もとにボリュームを持たせたコートがグラマラス。しっぽのようなディテールを裾にあしらったドレスと合わせて、全身で大胆にファーをまとう

8 ANNA SUI
自由奔放で華麗な生活を送る女性像をイメージしたコレクション。ヴィンテージ調の花柄やサテン生地など、異なる要素をふんだんに盛り込み、ファーコートで艶やかにまとめた

9 MICHAEL KORS
贅沢なロングヘアのファーコートから深いスリットがのぞき、抜け感を演出する

10 DSQUARED2
30周年を迎え、多様なコミュニティとムーブメントを祝福するショーを開催。ビッグファーにスウェット地のハイレグボディスーツを合わせ、ノーボトムルックを潔くゴージャスに

11 NICCOLÒ PASQUALETTI
ファーショールを、スパングルが輝くドレスに合わせたレディな着こなし

12 ERMANNO SCERVINO
繊細なレース装飾のドレスにバターイエローのコートを。肩を落とした着せ込みが優雅

13 FENDI
創業家3代目、ブランドを率いるシルヴィア・フェンディの幼少期の思い出をイメージソースにしたコレクションを展開した。クラシックなファーコートは特殊技術を駆使したシアリングでゴージャスな風合いに仕上げている

貴族的なディテール

2025-'26秋冬トレンド

ひだ襟や、マント、ドレープなどいにしえの欧州貴族がまとったような高貴なデザインを現代的にアレンジ。エレガントなムードを加速させる目新しいトレンドとして見逃せない。

14 RÓISÍN PIERCE
ドロワーズを思わせるランジェリーライクなパンツは、オールホワイトでピュアにスタイリング

15 McQUEEN
ヴィクトリア朝のゴシック様式を随所にちりばめて。顔までのびる高いラフカラーが禁欲的な雰囲気を与える

16 RALPH LAUREN
上品でマニッシュなパンツスタイルにロマンティックなフリルシャツを合わせた。相反する要素を落とし込み、モダンに仕上げる

17 ROKH
ブランドのアイコニックなトレンチコートに、軽やかで優美なドレープを加えた

18 ANREALAGE
古典的なディテールに、先進的な素材を組み合わせたアンリアレイジ。黒い服を液晶画面に見立て、布地にカラフルなLEDを織り込んだ

19 BRUNELLO CUCINELLI
ブルネロ クチネリは今季のテーマ「直観と理性」から、直観の象徴として馬を、理性を導く存在として人間を据え、人馬一体となる乗馬をインスピレーション源にした。伝統的なコードに則りながらもファーのマントやシックな色合わせで自由な気分も表現する

20 DIOR
小説『オーランドー』に登場する主人公が着用していたひだ襟を模したルック。甲冑のようにパワフルなレザージャケットを合わせて

ストール一体型ウェア

2025-'26秋冬トレンド

アウターやトップスにストールが付属したディテールが、バリエーション豊富に登場。首まわりに上品なニュアンスと印象的な動きを生むのが特徴だ。

21 FERRAGAMO
"自由な振り付け"をテーマにしたフェラガモのドレスは、禁酒法の時代に身分を隠すために着ていたガウンから着想を得た。体を包むように一体化して流れるストールとドレスが美しい

22 ICICLE
チェスターコートの上を横断する直線的なストールが、グラフィカルな効果を生む。全身をグレーのウール地で統一した、ノーブルなルック

23 SACAI
"ラッピング"をクリエーションの出発点に、安心感をもたらす服を提案。一枚の大判の布を巻きつけたようなトップスは、アシンメトリーなラインが目を引く

24 COURRÈGES
コレクションを通して多用されたのは、流線的なストールデザイン。ブランドらしいシャープなミニドレスにも、どことなく温かみが加わる

25 ALAINPAUL
カーディガンの袖を首に巻いたような、意表をつくディテールがスタイルを刷新する

26 YOHJI YAMAMOTO
首もとのたおやかな布の質感が引き立つ、黒のロングコート。歩けば裏地からはパープルが見え隠れし、コレクションのキーとなった2色を効果的に用いた

27 RICK OWENS
端正なムードが漂うグレーのショートアウターは、顔まわりを包み込むドレープや、絞られたウエストにエレガンスを感じる。リブニットのボトムと合わせた、大人のためのリラクシングスタイル

カラフルレザー

2025-'26秋冬トレンド

豊かな色彩が、重厚感のある素材にモダンなひねりを加える。拡張されたレザーならではのエネルギッシュな表現に注目したい。

28 HERMÈS
ソリッドなシルエットのセットアップに、フレッシュな趣を添えるライトグリーンカラー。レザーに情熱を注ぐメゾンならではの、プレイフルな色選びだ

29 ANN DEMEULEMEESTER
アン ドゥムルメステールが奏でる、退廃的な世界観にはまるカーキのレザーコート

30 TORY BURCH
ボディ部分にポーチや財布、キーケースが組み込まれた、ユニークなバイカージャケット。固いシルエットの武骨なトップスに対し、歩くたびに広がるヘムスカートを合わせて柔らかい印象に

31 AKRIS
青という色が持つ多様性に焦点を当てたコレクション。ケープつきのデザインのコートもブルーに染められて。レザーの醸すツヤがドラマティックに映る

32 ECKHAUS LATTA
立体感のある真っ赤なボンバージャケットは、変則的なシルエットも相まってパワフルな印象に

33 ULLA JOHNSON
デザイナーが亡き母へと捧げたコレクションでは、アート作品からインスピレーションを得てクラフト要素をちりばめた。レザーを贅沢に使ったドレスは、美しい仕立てと穴飾りなどの装飾的なディテールが光る

グッドガールなミディ丈

2025-'26秋冬トレンド

ミディ丈はシャツやカーディガンでデイリーなスタイルに取り入れるのが気分。足もとやバランスの取り方に個性の出るアイテムだけに、ブランドのキャラクターを感じるコーディネートに注目したい。

1 GUCCI
サバト・デ・サルノ退任後、デザインチームが手がけたグッチ。クラシックなツイードのミディ丈スカートをランジェリーとの組み合わせで現代的にアップデート

2 N21
ソフィア・コッポラ監督の映画からインスピレーションを受けた今季。大きな丸襟のブラウスに、厚手のサテンのスカートを合わせて、オーセンティックな少女性とシックなフェミニニティを掛け合わせる

3 SANDY LIANG
鮮やかなオレンジのスカートが、スポーツ×タイドアップのクールなスタイリングにポップな彩りを加える

4 ONITSUKA TIGER
軽快な足捌きのミディ丈のキュロットはコンパクトなジャケットと合わせユニフォームライクに

5 DIESEL
真の民主主義を掲げ多様なテイストのルックをディーゼルらしく解釈した今季。一見シックなコーディネートながら極端なローウエストで新鮮なプロポーションに導く

6 ANTEPRIMA
アーティスト加藤泉とコラボレーションしたアンテプリマ。感情の奥行きを表現するトップスやソックスのレイヤリングをプレーンな巻きスカートがつなぐ

7 MM6 MAISON MARGIELA
ナローなシルエットのカーディガンとスカートをスモーキーカラーでまとめて落ち着いたムードに

8 ADEAM
「ビジネスウーマンのワードローブ」がテーマとなった今季。ガーリーなAラインスカートのルックを、アヴァンギャルドなストラップシューズで味つけ

主張するベルト

2025-'26秋冬トレンド

今シーズンのベルトは饒舌だ。単にシルエットやウエストの位置を変えるだけではなく、どんなムードに着地したいかを主張する存在感がある。コーディネートの決め手にしたい。

9 GIORGIO ARMANI
陶器のようにニュアンスのある光沢を放つベルトはオリエンタルなアクセントに

10 SCHIAPARELLI
バックルにインパクトがあるデザインをレイヤード。シンプルなタンクトップとのスタイリングが痛快

11 TOD’S
トッズではポーチやウォレットをつけた機能的なベルトが登場。芯の強いエレガントなスタイルにモダンな遊び心を加える

12 CHLOÉ
ブランドのロゴチャームで飾られたチェーンベルトを、レディなレザーアウターにオン。ブラスの質感が、ヴィンテージライクな装いにマッチする

13 MAX MARA
ブロンテ姉妹の『嵐が丘』などの文学作品をイメージソースにした今季。数多くのルックで二重のベルトを留めてウエストを強調し、荒野になびくようなスカートやコートの広がりを表現

14 JIL SANDER
ラストシーズンを飾ったメイヤー夫妻によるジル サンダー。レースを用いたスカートにパンキッシュなロングベルトを合わせ相反するものが混ざり合う緊張感を描いた

英国調のチェック柄

2025-'26秋冬トレンド

クラシックなムードに合わせて、チェック柄もトレンドの兆し。取り入れるだけで背筋が伸びるような、新しい格子柄の着こなし方とは?

15 EMPORIO ARMANI
ブラッシュドウールでチェックを表現した柔らかい質感のコート

16 THOM BROWNE
シグネチャーであるグレンチェックのジャケットを合わせたハウンドトゥースチェックのプリーツスカート。ひだ部分にはネクタイに用いられる生地を使用した

17 BURBERRY
「週末の旅」をテーマに、自然を想起させるグレーやグリーンを採用。異なる色や素材のチェック柄を組み合わせた上級のスタイリングは英国メゾンならでは

18 LORO PIANA
「追憶」と題した今季。さまざまな地域に紐づく着想源の中にはスコットランドも。田園風景を思わせる色彩のチェックは、記憶の中の緑の光景を呼び起こす

19 KENZO
伝統的なチェック柄のハリスツイードを、パステルカラーでポップにアレンジ。アーティスティック・ディレクターNIGOが、英国生地に抱く敬意を示した一着だ

シアーなレッグウェア

2025-'26秋冬トレンド

素足より奥ゆかしく、プレーンな靴下よりも断然モダン。同じくトレンドのミディ丈スカートとのバランスを取るにも重宝する。

20 MIU MIU
「女性らしさ」を考察したミュウミュウ。多くのルックで、ほのかなセンシュアリティが薫る薄手のリブソックスを着用。サイドにはおなじみのロゴを配し、今季のIt小物となること間違いなし

21 MARNI
「THE PINK SUN」をテーマにあらゆる手法でピンクを表現したマルニ。シアーソックスは細い番手の糸で編まれた光沢のある素材

22 GUCCI
グッチは足もとに透け感のあるカラーレッグウェアを用いてニュアンスや個性を加えるスタイルが多数登場。コーディネートの配色に重要な役目を果たした

23 COPERNI
スポーティなバイカージャケットの着こなしに、おしゃれなギャップを生む

フレッシュレッド

2025-'26秋冬トレンド

ポイントルックに彩度の高い赤を採用するブランドが多数。パワフルなカラーをあえてフェミニニティを強調するスタイルに落とし込む提案が目立った。

24 HERNO
エレガンスの多面性を表現した今季。真っ赤なスタンドカラーコートとパンツにスモーキーピンクの小物を合わせてトレンドを愛するモダンな女性像を表現

25 ALTUZARRA
小説『嵐が丘』に登場する女性たちの愛と喪失が着想源となったシーズン。情熱的な赤を用いながらも、重ねたシアーな布地の動きが、儚げな表情を引き出す

26 SPORTMAX
ショールを巻きつけたようにも見えるモダンなカッティングのドレスはニット素材

27 ASHLYN
テーマである「柿」からインスピレーションを得た、丸みを帯びたトップス。裾の立体感とパンツの流線的なラインのギャップで魅せる

フォルムの研究

2025-'26秋冬トレンド

服と身体の関係を見つめなおし、シルエットに関心を向けたデザイナーが多かったシーズン。作り手の哲学と美意識を体現する服には、美しい主張がある。

28 ISSEY MIYAKE
曖昧さにフォーカスしたイッセイ ミヤケは、彫刻のような服を展開。肩の位置が2カ所に見える不思議なパーカは、一見ベーシックなデザインに微かな違和感を潜ませた

29 DURAN LANTINK
ブランドの代名詞でもある構築的なフォルムは、健在。"スタイルとしての形"を探究した服は、アートさながらだ。「Duranimal」をテーマに、さまざまなアニマルプリントをダイナミックに取り入れた

30 JUNYA WATANABE
身近な服をキュビズムの視点から捉えた実験的なコレクション。ライダースジャケットという定番アイテムも幾何学的な形に生まれ変わる

31 CFCL
ファーストルックを飾ったのは、曲線的なアームラインの中綿入りブルゾン。アームに沿って配したグラフィカルなラインは、80年代のインダストリアルデザインにインスピレーションを得ている

32 COMME des GARÇONS
"小さいもの"が持つパワーに着目し、パーツを複数重ねてひとつの大きな服にするという創作を展開。ドレスを重層的に複数枚積み重ねて、不思議な遠近感を演出する

33 MARC JACOBS
新しい形を追い求め、挑戦を続けるマーク ジェイコブス。女性の体の線を隠すような肩まわりや、バルーンのように膨らんだスカート部分でフォルムを強調

ドレスアップなパフィーアウター

2025-'26秋冬トレンド

カジュアルアウターの代表格も、エレガントに様変わり。パーティへの装いとして選択したい、華のあるデザインが出揃った。

34 MAME KUROGOUCHI
美しい形を希求するマメ クロゴウチ。ロングドレスのような存在感を放つダウンシリーズの有機的な膨らみは、鏡餅や綿菓子のような雲がモチーフ

35 VERSACE
ヴェルサーチェ ホームのインテリアから着想を得たキルティングはブランドのエターナルな精神を感じられる一着。大きなショールカラーでエレガンスを強調する

36 CECILIE BAHNSEN
チョコレートカラーの中綿アウターと同素材のスカートをマッチング。裾にあしらった花モチーフがロマンティック

37 LACOSTE
上品なツヤを帯びた素材とニュートラルな色みが真珠のよう。ウエストのベルトがフェミニンなシルエットを形成する。襟にはアイコニックなワニのパーツが

38 UNDERCOVER
ダウンジャケットをボリュームのあるドレスに仕立てた。ダイナミックに広がる裾が、構築的な印象を与える

39 CHANEL
コレクションのカギとなった"リボン"でダウンコートのキルティングを再現。シックで、コンフォータブル。それでいてウィットに富んだ一着は、新時代のドレスアップを体現する

リバイバルするアイコンバッグ

2025-'26秋冬トレンド

シーズンを超えて愛され続けてきたバッグが、新しくなって登場! タイムレスなアイコンが持つ不変の美を手にして。

40 WEEKEND MAX MARA
イタリア語で小さなお菓子を意味する「パスティチーノ」。もうすぐ10周年を迎える今年は、少し縦長のフォルムになって収納力もアップ

41 FENDI
ころんとした丸い形がキュートなアイコンバッグ「フェンディ スパイ」がサテンやシアリングで20年ぶりに復刻。フラップ部分にはリップクリームなどの小物を入れられる

42 CHLOÉ
2000年代を代表するItバッグ、「パディントン」が待望のカムバック。特徴的なパドロック(南京錠)は、以前より軽量化された。チャームでアレンジしてトレンド感をプラス

43 DIOR
「レディ ディオール」がビッグサイズのトートバッグに。持ち前の品格ある佇まいはそのままに、柔らかなレザーを用いることでカジュアルな着こなしにも似合うように

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