最新コレクションのコーポレートスーツに身を包んで、ビッグプロジェクトに取り組むキアラ、リラ、リン、オルガの４人。パワーショルダーからレディなセットアップまで、おのおののポテンシャルを最大限に引き出してくれる最強の一着は？それぞれのスーツ自慢が始まる

ファッショントピックス

人気ブランドの【スーツ】スタイル。トレンドのシルエットやカラーは？

人気ブランドの【スーツ】スタイル。トレンの画像_1 — 机の上のバッグ「ライダー」〈Ｈ17.5×Ｗ36×Ｄ10〉￥239,800／ステラマッカートニーカスタマーサービス（ステラマッカートニー）

セリーヌ

「私は、新時代のセクレタリー」

カシミヤモヘアのジャケットに同素材のペンシルスカート。ボウ状の装飾があしらわれたシルククレープのブラウスにスカーフを沿わせたスタイリングで、がぜんB.C.B.G.なムードが高まる。常に冷静に仲間をアシストするリンのキャラクターには、モダナイズされたセクレタリースタイルがぴったり。足もとには抜け感を添えるジャズシューズを。ブラウントーンのコーディネートに真っ赤なカラーが華やぎをプラスする。

ジバンシィ

「フォルムの美しさで潔く勝負」

絞られたウエストとビッグショルダーのコントラストが際立つジャケットに、コクーンシルエットのパンツ。フォルムの美しさが目を引くブラックスーツに身を包んだら、誰よりも饒舌なリラのプレゼンタイムがスタート！　タキシードに多用されるグレインドプードルウールのクラシカルな素材感にスパイスをきかせるべく、イヤカフやダブルリングをオン。クチュールメゾンの底力が彼女をエナジャイズする。

トムフォード

「カラースーツたるものグラマーであれ！」

ハイダー・アッカーマンらしいスリークなシルエットは惚れぼれとする美しさ。一見ベルベットのようなジャケットとパンツのテキスタイルは、コットンとシルクに起毛感が出るように加工したもの。芸術的な素材使いにもこだわりを感じる。ペールピンクのセットアップには、色鮮やかなネオングリーンのブラウスを。研ぎ澄まされた色彩感覚をアピールするグラマラスなカラースーツは、クールなオルガの内なる闘争心を象徴するよう。

ステラマッカートニー

「レディボスの風格は肩に宿る」

チームリーダーのキアラにとって、パワーショルダーのジャケットは自らを鼓舞してくれる最強のユニフォーム。「Laptop to Lapdance」を今季のテーマにした、ステラマッカートニーのシグネチャーであるテーラードはダブル仕立ての’80s調。ボトムは風格が漂うマニッシュなワイドストレートシルエットだ。肝となるのは、襟もとが大きく開いたシャツ。こなれたルーズさと、ほのかなセンシュアリティを漂わせて。

ロロ・ピアーナ

「デキる人こそ、極上素材」

ジャケット、シャツ、パンツ、そしてネクタイに至るまで、素材はリュクスなタスマニアンウール。稀少で極上の肌ざわりを堪能できるファブリックはメゾンの精神であり、才能あふれるリラを優しくアシストする存在でもある。ダブル仕立てのジャケットにスリークなテーパードパンツ。アクセサリーはタイクリップのみで、素足にローファー。デキるハンサムウーマンは、シンプルコーディネートの達人なのだ。

ガブリエラハースト

「憧れは’70sのパワーウーマン」

大きなピークドラペルのジャケットにフレアパンツで、午後の大きな交渉に向けて気合いを入れるオルガ。パワフルな働きぶりに定評のある彼女には、70年代の空気感をたっぷり醸すウールカシミヤのセットアップがよく似合う。シルクシャツを含めて全身で大胆にまとうストライプ柄が、絶妙な視覚的効果を生み出している。シャツの下にさりげなくレイヤードしたハイネックニットが、今どきなムードを加速させる。

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SOURCE：SPUR 2025年11月号『誰のコーポレートスーツが最高？』

photography: Kodai Ikemitsu 〈BE NATURAL〉　styling: Lisa Sato 〈BE NATURAL〉　hair: Keiko Tada 〈mod’s hair〉　make-up: Kie Kiyohara　model: Chiara, Lila, Xiu Ling, Olga　edit: Kayori Morita