ロンドン発のファッションブランド・COS(コス)が、アジアでは初となるランウェイショーを韓国・ソウルで開催した。会場には、SEVENTEENのスングァンやMEOVVのエラ、俳優のイ・ドンウクやホン・ギョンなど、多くのセレブリティが来場。“タイムレスなワードローブ”を矜持として掲げるCOSのこだわりが、随所に光るコレクションとなった。ショーの指揮を執ったクリエイティブ ディレクターのカリン・グスタフソンの言葉とともに、軽やかで洗練を極めた最新コレクションをレポート。

上質素材が織りなす、軽やかな新作|【COS(コス)】が2026年春夏コレクションをソウルで発表

ロンドン発のファッションブランド・COS(コス)が、アジアでは初となるランウェイショーを韓国・ソウルで開催した。会場には、SEVENTEENのスングァンやMEOVVのエラ、俳優のイ・ドンウクやホン・ギョンなど、多くのセレブリティが来場。“タイムレスなワードローブ”を矜持として掲げるCOSのこだわりが、随所に光るコレクションとなった。ショーの指揮を執ったクリエイティブ ディレクターのカリン・グスタフソンの言葉とともに、軽やかで洗練を極めた最新コレクションをレポート。

INDEX

現代文化が交差する地、ソウルがショーの舞台に

COS2026年春夏コレクションは韓国・ソウルの古いプールを会場に行われた

春夏コレクションはヨーロッパの各都市を巡り、秋冬はニューヨーク・ファッションウィークに参加してきたCOSが、2026年春夏コレクション発表の地に選んだのは韓国・ソウル。ブルータリズム建築による古いスイミングプールにクリーンなセットを設け、自然とハイテクが融合した今回のコレクションのムードを表現した。

日常に、軽やかでエフォートレスな素材を

「今回は、さまざまな素材の組み合わせを重視しました」とCOSディレクターのカリン・グスタフソン(以下カリン)が振り返るとおり、シルクやリネン、レザーなど、素材による質感のコントラストが印象的だった。体の動きに呼応して美しいシルエットを描き出す、COSの厳選された素材へのこだわりに焦点を当てる。

COSを代表するトレンチコートは、80年代を想起させる肩を強調したシルエットと、リネンが見事に調和している

今回のコレクションの着想源となったのは、1980年の映画『アメリカン・ジゴロ』。COSを代表するトレンチコートは、80年代を想起させる肩のラインを強調したシルエットと、リネンのナチュラルなムードが見事に調和している。

COS2026年SSのマルベリーシルクを用いたデニム風シャツはノーブルな印象

カリンが「今回のコレクションで、とても重要な素材」と話したのが、シルク。デニムオンデニムのような着こなしも、マルベリーシルクを用いたシャツとパンツで、ノーブルな印象に。

COS2026SSコレクションのシルクのなめらかな落ち感が、美しいドレープを描く。

シルクの素材が際立つ同素材のセットアップ。光沢を抑えたなめらかな落ち感が、美しいドレープを描く。

COS2026年コレクションのマルベリーシルクにカシミヤを混紡して作られたニットは驚くほど軽い

マルベリーシルクにカシミヤを混紡して作られたニットは、羽衣のような軽さが特徴。90年代を彷彿とさせるミニマルな着こなしに、シックでありながら自然体の美しさが宿る。

2026年COS春夏コレクションからカリン・グスタフソン氏が選ぶ最も印象的なウィメンズのルック

カリンが選ぶ最も印象的なウィメンズのルックがこちら。ラムレザーにシワ加工を施して、紙のような質感に仕上げたモダンなワンピースルックだ。レザーのハードなイメージを払拭して、やわらかな着心地を叶えた。

カジュアルとフォーマルの境界が曖昧な時代へ

今回のコレクションで何より意識したもの。それは“軽さと機能性”だと、カリンは語る。「10年前、昼と夜の着こなしでは大きな差がありました。ビジネスシーンではテーラードスタイルにドレスシューズを合わせるのが一般的でしたが、今はそうとは限りません。“力の抜けたエレガンス”が求められる時代となったのではないでしょうか」

COS2026春夏コレクションからコスのシグネチャーである、美しいテーラリングのジャケット

COSのシグネチャーである、美しいテーラリングのジャケット。肩パッドの入った構築的なシルエットに、しなやかなウール素材で抜け感を出して。

COS2026年春夏コレクションのオールホワイトのクリーンなルック

オールホワイトのクリーンなルック。彫刻的なヘムラインが特徴のコットンシャツを、足さばきが軽快なスリットスカートでスポーティに仕上げた。

COS2026年SSコレクションからマルベリーシルクの布地カッティングしたドレス

厚みのあるマルベリーシルク布地のカッティングを工夫し、自然な流線美を引き出したドレス。パッドの入った直線的な肩のラインから、風をはらんで落ちるドレープが美しい。

時の流れに機敏でありながら、長く愛される服を作りたい

来年でブランド創設20周年を迎えるCOS。2006年からともに歩み、現在はウィメンズとメンズのディレクターを務めるカリンに、変わらず持ち続ける美学について話を聞いた。

COSディレクター カリン・グスタフソンがアトリエでCOSの服作りをしている

カリン・グスタフソン:スウェーデン生まれ。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程修了後、COSに入社。2016年、COSのクリエイティブ・ディレクターに就任。

「創業当初から、シーズンを超えて長く着られるデザインを、クリエイションの核としてきました。これから先も、その哲学は変わらないでしょう。また、創業当時のファストファッション全盛期とは一線を画し、今はより長く大切にできるものを求められます。タイムレスに使い続けられるクオリティこそが、COSが提供すべき最も価値のあるものだと思います」

一方で、時代とともに変わりゆく、人々の心の動きも見逃さない。それは、ワードローブに求める垣根がなくなっていることだと言う。

「服の役割や選び方、着こなしは、確実に変化していると感じています。日中の装いとドレスアップの差は縮まり、その流れは今後も続いていくでしょう。そして、ファッションにおける大きな変化は、シルエットにあると考えています。今後も人々の関心を観察しながら、進化をし続けていきたいです」

COS2026年新作から女性も着られるメンズのルック

近年は、ジェンダーのボーダーもなくなっているとカリンは語る。「COSでは、メンズの服を女性が着たり、ウィメンズの服を男性が選ぶことも多いです。もちろん何を選んでどう着るかは、その人次第。着こなしの自由が広がっていく流れが、私もとても楽しみなんです」

会場を彩ったのは新作をまとったセレブリティ

会場には、SEVENTEENのスングァンや少女時代のスヨン、俳優のイ・ドンウク、パク・ギュヨンなど韓国セレブリティがCOSの新作を個性豊かにまとい来場。海外からは、エマ・ロバーツやアレクサンダー・スカルスガルドら豪華ゲストが駆け付け、会場に華を添えた。

COS2026年初夏コレクションに来場したアレクサンダー・スカルスガルド、エマ・ロバーツ、ディエゴ・カルバ

アレクサンダー・スカルスガルド、エマ・ロバーツ、ディエゴ・カルバ

スヨン(少女時代)、ハオユー・チェン、スングァン(SEVENTEEN)

スヨン(少女時代)、ハオユー・チェン、スングァン(SEVENTEEN)

COS2026年春夏コレクションに駆け付けたキム・ソヒョン、エラ(MEOVV)、パク・ギュヨン

キム・ソヒョン、エラ(MEOVV)、パク・ギュヨン

COS2026年春夏コレクションに来場したイ・ドンウク

イ・ドンウク

COS2026年春夏コレクションに駆け付けたソンソ(チェン・シャオ)、ホン・ギョン、シン・ヘソン、マイル

ソンソ(チェン・シャオ)、ホン・ギョン、シン・ヘソン、マイル

ショーで発表されたアイテムの一部は、COSの店舗および公式オンラインストアにて販売中。ぜひチェックしてみて。

COS 青山店
03-5413-7121
https://www.cos.com/ja-jp/

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