欲しい服があるから、今日も頑張れる
――お二人で買い物に行くことは多いんですか?
零士さん(以下R) 好きなお店が同じなので、よく一緒に見に行きます。
山口さん(以下Y) 僕らどっちも買わせたがりなんです。
R 店員さんも楽だと思いますよ。勝手に片方が推してくれるから。
Y すすめられたら買っちゃうしね。
R 僕が今欲しいのは、まずエンジニアド ガーメンツのオーバーサイズのアウター。ブレザーの上に羽織りたいです。
Y これずっと見ていたよね。零士ってブラウンに目がないんですよ。

コート¥72,600/ピーティーアルフレッド(エンジニアド ガーメンツ)
肉厚なコットン素材で、立体的なシルエットを実現。フロントのフラップポケットがワークなムードを醸す。
R そう! エンズ アンド ミーンズの革靴も黒を持ってるんですけど、スエードの茶も欲しい。長時間履いても楽なんです。

靴¥66,000/カクストンハウス(エンズ アンド ミーンズ)
洗練された足もとをかなえるダークブラウンのスエード。ビブラムソールによってスニーカーライクな履き心地に仕上げた。
Y ビブラムソールなんだ。
R 革靴を色違いで買うって贅沢ですけど、一回くらいはいいかなと。あとはピーティーアルフレッドのセンタープレスがきれいなスラックス。この形はもう4本くらい持ってるんですけど、フランネル素材はまた別。
Y これは絶対気持ちいいよ。

パンツ¥35,200/ピーティーアルフレッド
国産のフランネルウールに太めのステッチを施し、素朴な佇まいに。
R ピーティーアルフレッドはよく二人で行きます。店主の本江さんが、服のディテールやこだわりをいろいろ教えてくれるんです。
Y 僕は軍物をベースにデザインしているナイジェル・ケーボンが大好き。服そのものはもちろん、作られた背景にも惹かれます。
R ミリタリー系は山口が詳しいので、知らないことは何でも質問しています。話を聞くとまた欲しくなるんですよね。
Y 昨年発売されたベルスタッフとコラボした迷彩のジャケットも気になっているし、柿渋染めのフィッシャーマンジャケットもいい味が出ていてカッコいい。何とも言えない色みが好みです。
R あの感じは、山口に似合いそう!

ジャケット(参考商品)
ナイジェル・ケーボンとベルスタッフのコラボレーションアイテム。

ジャケット¥74,800/アウターリミッツ(ナイジェル・ケーボン オックスドシルバー)
フィッシャーマンジャケットをモダンに昇華した一枚。
Y それからナイジェル・ケーボンの新作のセットアップ。ジャケットは海兵隊で採用されていたヴィンテージウェアがデザインソースになってて。こういうストーリーを知ると、また欲しくなるんだよね。
R 買えばいいじゃん。セットアップって楽だし、着るだけでバシッとキマるし。
Y ただ、上下で買うと11万くらい……。
R 頑張って働こう。

ジャケット¥57,200・パンツ¥52,800/アウターリミッツ(ナイジェル・ケーボン)
アメリカ海兵隊のミリタリーウェアがデザインソース。
――お二人とも、服を選ぶだけではなく、お店の方との交流も買い物の楽しみですか?
R めっちゃ好きです。原宿CASSIDYにずっと通っていて、店長の八木沢さんに会うために行っていたみたいなところもありました。今年1月に閉店してからは、CASSIDYと関係のあるピーティーアルフレッドに足を運ぶように。
Y 八木沢さんに会いに行ってたよね。
R 八木沢さんも本江さんも、仕入れた服のことを教えてくれて、毎回新しい発見があります。僕らが漫才のことを考えるように、服に携わってる人の熱意もすごいんだって。
Y 八木沢さんは何着てもカッコよく見えるんですよね。洋服の知識だけじゃなくて、人間性がにじみ出ているというか。
R 生きざまだね。あと、僕らより何倍も服を見ているはずなのに、人の着こなしを見て「その合わせ方すごいね」って言える懐の深さ。
Y 否定しないんですよね。
R うん。信念はあるけど柔軟で。そういうところもカッコいいし、真似したいですね。僕らも仕事に対して、同じような姿勢でいたいなって思います。
Y 人それぞれの正解があるからね。女性のファッションは詳しくないですけど、SPURを読んでいると、コーディネートも色合わせも自由でいいなって思いました。
R 自分の好きなものを楽しんで着ている姿は、男女問わず素敵! 僕らは服自体が、仕事のモチベーションになっているので。
Y それはすごくあるね。
R 「今日はウケたな、仕事で成果残せた」って日は、罰は当たんないかって、すっきり買えるんです。逆にスベった日は買い物に行こうって気にもならない。
Y 酒もおいしくない。
R 昨年のM―1の時期は、「これ買って気分を上げて、ノリに乗った状態で臨むぞ」って買ってたこともありました。
Y お金もないのにね。
R 「いけいけ、大丈夫。絶対勝つから。将来の俺らが払ってくれるよ」って。
Y あの頃、一番服が増えたかもしれない。
R 仕事が忙しいときはオンラインで買って、帰ったら置き配の段ボールを開けて、「明日これ着よう」って。 洋服は気分を上げてくれるんですよね。面白いこともポジティブな気持ちのときに生まれてくるので。
Y だからお互い買わせたがるんだろうね。
R 相方にも楽しんでほしいんだろうな。
Y 「金はないほうがいい」っていう自分たちに都合のいい哲学です。
R そのほうがまた頑張ろうってなる。欲しい服があること自体、僕らの原動力だよね。
――YouTubeでは、中学生の頃に通っていた地元の古着店を訪れていましたが、当時から購入した服を共有していたんですか?
R そうですね。何百円とかの古着を買って、放課後に見せ合ってました。
Y カラオケのトイレで着替えて、ファッションショーみたいなこともしてました。
R 反応が薄いと着なくなったり。あの頃からあんまり変わってないね。服を買ったら、山口に見せたくなるし。
Y で、また次が欲しくなる。
R 本当に物欲は尽きないですね。
撮影当日の二人の私服をチェック!
(右)「ナイジェル・ケーボンのフィッシングベストが主役。手持ちの服にもなじみやすく万能です。気に入りすぎて、零士にも色違いをおすすめしちゃいました。全身ミリタリーで直球にまとめることもあります!」
(左)「デニムパンツとベストはピーティーアルフレッドで、スカーフを首もとのアクセントに。ベストは迷彩服に使われる色の糸を使ってボーダーにしたもの。店主・本江さんの服へのこだわりを聞くのも、通う醍醐味です」