楽しかった一年を彩ったショッピングと新しい年も一緒に迎えるお気に入りの戦利品。改めて魅力を振り返っていただきましょう。2023年、スターのお買い物マル秘報告！
佐藤栞里さんのベスト・バイ
ボッテガ・ヴェネタのパンツ
夏の終わり、タンクトップ姿でふらりと入ったボッテガ・ヴェネタのショップ。「そういえば黒のきれいなパンツって、持っていなかったな」と、ふと目にとまったのが、定番だという一本。足を通した途端、驚きました。試着室のほんの一瞬で、自分がこんなに大人っぽくおしゃれになれるなんて！一見ベーシックなのに、立体的なシームが入ったシルエットは、今までの私のスタイリングを一新するデザインの力にあふれていて。特別な日だけじゃなく、普段の毎日をモードにシフトしてくれた、私にとっての〝始まり〟のアイテムです。
ボッテガ・ヴェネタの財布を愛用していたけれど、服には特別感があって、少し敷居が高く感じていた。「実際に着ると、やっぱり素晴らしい！と感激。同じ形で、素材違い、色違いと買い足しています」と佐藤さん。
ミュウミュウのブルゾン
2023SSのワークテイストなルックを見て「＂いつもの私＂のままで可愛い世界に飛び込める」と喜び勇んで買いました！品のいい色や質感、シャーリングやポケットのさりげない甘さがお気に入り。ポテンシャルが高くて着こなしの幅を広げてくれます。
スモーキーカラーのブルゾンは、ワントーンで着こなしたり、ミニボトムに合わせることが多かった。「冬はぱきっとした白とのスタイリングも楽しみたいです」と目を輝かせた。
アイヴァンのメガネ
アイメイクを足す、くらいの気持ちでさらっとポイント使いできる、ちょうどいい存在感のメタルフレーム。ゴールドのほどよく華やかな輝きに加えた黒のエナメルが引き締め役に。メガネは大好きで、この一年もたくさんコレクションしましたが、なかでもベスト・バイ！と言える最多出場選手。これをかけている日は「私、なんだか今日おしゃれかもしれない」って、思い込むことができるんです（笑）。
メガネを探す行きつけのショップは、恵比寿のContinuer。店員さんとじっくり話しながら吟味する。
1990年生まれ。2001年モデルとしてデビュー。多くのファッション誌で活躍する一方、タレントとしても人気を誇り、数々のバラエティ番組にレギュラー出演中。’23年は長年レギュラーモデルを務めた雑誌を卒業、＂SPURフレンド＂に就任するなど、新たな一歩を踏み出した。
板垣李光人さんのベスト・バイ
カルティエのクラッシュ ドゥ カルティエ リング
メゾンの由緒正しさと強さを感じさせるリングは、大河ドラマのハードな撮影を経験したこの夏、自分をエナジャイズする思いも込めて購入しました。柄ニットにもモードなムードをブーストしてくれるし、エレガントな装いなら艶が加わる。どんなスタイリングにも、スパイシーな輝きをプラスする、心強い味方です。
「カルティエのリングは、精神的な＂攻撃力＂を上げてくれるように思います」と板垣さん。右手中指にコーディネートしたのは、人さし指のクラッシュ ドゥ カルティエ リングの数カ月後に購入したトリニティ リング。
ラフ シモンズのバックプリントフーディ
ずっと欲しいと思っていたラフ・シモンズ。2023年の春夏コレクションでブランドを終了すると聞いて、「ここで買うしかない」と。Ｔシャツとともに手に入れたのがクリームカラーのフーディです。かぶったときのフードの居ずまい、戻したときの立ち上がり、カラビナでシルエット調整ができるアームに生まれる袖のたまり……すべてがエレガントで、ロマンを感じる。アイテムとしてのクオリティが素晴らしく、シンプルに心から、買ってよかったと思う逸品です。
ベスト・バイには、フーディが2着エントリー。板垣さんならではの思い入れは？
「僕にとっては日常的なアイテムですが、カジュアルだからといって、なんでもいいわけじゃない。フォーマルなジャケット以上に、形が非常に重要だと思っています」。
バレンシアガのジップアップフーディ
形にもディテールにもこだわって選んだフーディは、日常スタイルの主役も脇役もこなせる千両役者。ジップがよれたダメージ加工が、民族浄化から逃れるために一家で亡命を強いられた、デムナ・ヴァザリアの厳しい生い立ちを想起させます。背景があるから、ガシガシ着ながらも、大切にしていきたいと思いますね。
’90sカルチャーを感じる古着Tを合わせて、脇役の個性を発揮した着こなし。主役で着るときは「前を閉めてフードをかぶる。フロントがV字に開いて絶妙なアクセントに」と板垣さん。
2002年1月28日生まれ。10歳で俳優デビュー後、幅広いフィールドで活躍。’23年は「花燃ゆ」「青天を衝け」に続く大河ドラマ出演第3作「どうする家康」で約9カ月にわたり井伊直政役を演じた。また、初めてパリ、NYコレクションを実体験した記念すべき年に。
萬波ユカさんのベスト・バイ
フロアランプ ＂ECLIPSE＂
NYにある友人のヘアサロンに吊るされていたランプ。経年変化で、蛇腹状のプラスチックバンドがベージュを帯びやわらかな雰囲気を増していたのが素敵でした。照明は、どこに置くか、いくつ点灯するかで空間が変化するので「なんぼあってもいい」と集めてます。こちらは、自分のショップのエントランスで使用し、シンボルのような存在に。エイジングも楽しんでいきたいなと思っています。
kibnのハンドウォッシュ
長年の友人である写真家、嶌村吉祥丸さんがプロデュースしたフレグランスは、製作過程や、そこに込められた考えも含めて共感し、楽しみにしていたもの。発売されて以降、毎日使っている。音楽のコード「G♭maj9」と名付けられたハンドウォッシュは、大好きな森の香り。気分を落ち着けたいとき、リラックスしたいときに、どこにいてもニュートラルな環境を作ってくれます。
「手洗い・うがいを徹底する習慣があるので、香りが持続して長く残るところも気に入っています」と萬波さん。着用のジャンプスーツとネックレスはヴィンテージ、ニットはATON。
YANYANのニットセットアップ
可愛くて、着心地も最高。夏のポップアップで購入して、秋冬になるのを待ち望んでいました。これを着て、ＮＹのハドソン川のほとりでピクニックをしたのがいい思い出。ポップな色が印象的なブランドですが、トラディショナルな柄とシックなカラーの組み合わせにも惹かれました。シルエットも本当にきれいで、ベルトループつきなのも気がきいてる。セットではもちろん、トップスとロングブーツで着こなしたり、どこに行くにも気分のいい服です。
あまりの着心地のよさにデザイン違いでもう1セット購入。「そちらは主にワンマイルウェアとして愛用しています」。
1991年8月23日、三重県生まれ、和歌山県育ち。看護師を経て2015年にモデルデビュー。ヴィンテージ好きが高じて’21年、古着店「MAN vintage」をオープン。NYと東京を拠点に幅広く活躍。’23年は今までになく世界中を移動した一年、時間があっという間に過ぎたそう。
