【上司の通勤スタイル】余裕と威厳を醸す、モードな着こなしは?

責任が伴う立場にあるエグゼクティブ。TPOを考慮しつつハイセンスな服装を、職種別に考える。それぞれの個性が際立つ7人7様のスタイリングから、颯爽と仕事をこなす理想の上司像を追いかけて

責任が伴う立場にあるエグゼクティブ。TPOを考慮しつつハイセンスな服装を、職種別に考える。それぞれの個性が際立つ7人7様のスタイリングから、颯爽と仕事をこなす理想の上司像を追いかけて

パートナー弁護士

【上司の通勤スタイル】余裕と威厳を醸す、の画像_1
ジャケット¥592,900・シャツ¥196,900・ニット¥317,900・パンツ¥218,900・バッグ¥328,900・靴¥242,000/ザ・ロウ・ジャパン(ザ・ロウ) アイウェア¥44,000/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン)

法廷に立つ日は、勝負服に身を包みたい。コンパクトなジャケットは、スムースな肌ざわりと高い強度を併せ持つ二重織りのウーステッドウール製。質感の異なるニットとシャツを重ねた"モダンなコンサバティブ"で、いざ裁判所へ。

ギャラリーオーナー

【上司の通勤スタイル】余裕と威厳を醸す、の画像_2
シャツ¥246,400(予定価格)・パンツ¥156,200(予定価格)・サングラス¥55,000・ベルト¥61,600・靴¥262,900(予定価格)/ロエベ ジャパン クライアントサービス(ロエベ)

アートを扱う上で歴史の研究は不可欠。今季、伝統的な階級社会を掘り下げたロエベこそギャラリストの装いにふさわしい。シャツの柄は、邸宅の応接間を飾る花模様をイメージ。シルク100%で、ボタンにはマザーオブパールを採用。トラッドなタックパンツを合わせ、未来へ託すクリエーションを考える。

建築事務所 代表

【上司の通勤スタイル】余裕と威厳を醸す、の画像_3
コート¥1,485,000・靴¥203,500(ともに予定価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ)

図面片手に、現場立ち会い。1950年代のクチュールライクなシルエットを採用した、ロングコートをまとう。素材はスポーツシーンでも使用されるテクニカル素材のナイロンキャンバス。プラスチックのジッパーや、シーリングテープなどアウトドアの要素がふんだんに盛り込まれて、外回りの日でも頼もしいモードウェアに。多少の雨風に耐えられるタフな仕立てだ。

投資銀行 ディレクター

【上司の通勤スタイル】余裕と威厳を醸す、の画像_4
ドレス¥708,400・バッグ¥1,043,900・リング(左手)¥913,000・(右手)¥1,518,000・ブーツ¥520,300/エルメスジャポン(エルメス)

オンラインミーティングをこなしたら、クライアントとの会食へ。顧客に寄り添い、柔軟にニーズにこたえる姿勢を見せるべく、主役に選んだのはエレガントなシルクドレス。《ロザンジュ・シュル・ジャカード》モチーフがあしらわれ、胸もとの緻密なスモッキングに、メゾンが持つクラフトへの矜持が宿る。

雑誌編集長

【上司の通勤スタイル】余裕と威厳を醸す、の画像_5
トップス¥96,800・スカート¥315,700・ピアス¥55,000・リング¥83,600・バッグ¥150,700・靴¥144,100/ドリス ヴァン ノッテン

分刻みで展示会やイベントを駆け回る多忙な一日。トップスには、コットンTシャツにチェックシャツの袖を融合した肩肘張らない一着を。手刺しゅうでビーズやスパンコールを配したコットンシルクスカートで、着飾るのも忘れない。抜け感と華やかさが同居するルックこそ、上司の日常には必要だ。

教授

【上司の通勤スタイル】余裕と威厳を醸す、の画像_6
ジャケット¥817,300・中に着たジャケット¥770,000・スカーフ¥103,400・スカート¥376,200/ロロ・ピアーナ ジャパン(ロロ・ピアーナ)

日夜研究に勤しむ工学博士の彼女。クラシックカーの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ディ・ヴィラ・デステ」の第75回大会を祝して作られた「ロードスター・ジャケット」が働く日のマイベーシックだ。クラシカルなシェットランドウールにヒントを得たカシミヤ混の素材はずっと着ていたくなる心地よさ。

外資系企業 役員

【上司の通勤スタイル】余裕と威厳を醸す、の画像_7
ジャケット¥517,000・ニット¥267,300・パンツ¥199,100/ラルフ ローレン(ラルフ ローレン コレクション)

無数の資料に目を通す、デスクワーク中心の日々を快適にするのが、洗練と着心地をかなえるジャケット。丹念にブラッシュ加工が施され、驚くほど柔らかく軽やか。ウエストにダーツ、背面をプリンセスラインで仕立てた端正なシルエットが重要な判断をスムースに後押し。流麗なドレープを描くウールギャバジンのパンツが、品格を映し出す。

注目のクリエイティブな"上司"をSNAP

アートやファッション分野で活躍するエグゼクティブの働くスタイルのこだわりを取材。信頼できる印象を与えつつ、余裕を感じる装いが共通点だった

Jenni Leeさん / Comme Si(@commesi)ファウンダー

Jenni Leeさん / Comme Si(@commesi)ファウンダー
photography: Spencer Heaphy coordination: Maki Saijo

カギは、小物使い。バランスに気を配る装い

ソックスを日常の小さなラグジュアリーと捉えるブランド「Comme Si」。細部へのこだわりを重視するファウンダーのジェニーは、ワードローブも慎重派。「色や素材、質感といったディテールに気を配り、全体のバランスを考慮しています。アクセントにしたのは、Comme Siのアイボリーのソックスとチョコレートブラウンのローファー。毎日仕事に奔走する私には、軽くて使いやすい"BAO BAO"バッグが最適。PCと仕事道具を入れる用、私物を入れる用と2個持ちしています」

Jenni
Top_Comme Si
Bottom_Tibi
Bags_ISSEY MIYAKE
Sunglasses_Tom Ford
Belt_The Row
Watch_Rolex
Socks_Comme Si
Shoes_Emme Parsons

Ruby Keanさん(右)& Lisa Jonesさん(左)/ Atelier LK(@atelier_lk_)代表

Ruby Keanさん(右)& Lisa Jonesさん(左)/ Atelier LK(@atelier_lk_)代表
photography: Daiki Tajima coordination: Mana Arai

着こなしに空間スタイリングのノウハウを反映して

ニューヨークのルビーとロンドンのリサによる、インテリアをメインとしたデザインデュオ。住宅やイベント会場、アートの展覧会など幅広い空間デザインを手がける。「日々顧客とのミーティングがあるので、毎日スマートな気分でいたい。ただし、建築現場やショールームへの訪問、海外出張など移動が多いので快適な服装であることも必要。リラックス感のあるテーラードスタイルが定番ですが、夏はベストが役立っています」(Lisa)。「スタジオを立ち上げてから、私たちの着こなしが空間のデザインと連動していると気づいたんです。クラシックでありながらプレイフル。今日の私のトップスや、Lisaのパンツのように、シンプルな中に際立つディテールがある服が好き」(Ruby)

Ruby
Top_Shushu/Tong
Bottom_LVIR
Shoes_Proenza Schouler

Lisa
Top_Saks Potts
Bottom_Loewe
Necklace_Sophie Buhai
Shoes_KNWLS

三嘴香澄さん / klarm(@klarmclay)ファウンダー

三嘴香澄さん / klarm(@klarmclay)ファウンダー
photography: Yumi Yamasaki 

モードとコンサバティブの絶妙ミックス

洗練されたパッケージと、確かな肌への効能で支持を集めるクレイ専門のスキンケアブランド「クラーム」。2021年、エステティシャンとしてキャリアを積んだ三嘴さんが、立ち上げた。「少数精鋭で運営しているので、業務は多岐にわたります。クライアントに会う機会や、発表会で人前に出ることが多いので、好印象を与えられるきちんとした装いが基本。そこに、美容業界らしい華やかさや、好きなモードなエッセンスを投入しています。自分の気分が向上するものをまといたいんです」

Kasumi
Top_Stella McCartney
Bottom_Maison Margiela
bag_ JIL SANDER
Shoes_JIL SANDER

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