【エルメス】のバッグ、【ザ・ロウ】のスカート、【グッチ】のブーツetc... 未来の“伝説”となる名品

エルメス

ミニマルなルックスに、メゾンの技術が結集する

2004年に登場した稀少なレザー、ヴォー・エヴァー・グレイン。なめらかな光沢と手ざわりは、まさに天下一品。ソフトなレザーをつなぐ縫い目を、細部まで緻密に施している。サイドの錠前は、代表的な「プリュム」やブリーフケース「キリウス」にも採用した設計で、シリーズを超えたメゾンのシグネチャーが息づく。使うほどに柔らかくなる経年変化を楽しみながら、長い時間をかけて愛したい。

ルイ・ヴィトン

革細工のサヴォアフェールがここに

ニコラ・ジェスキエールがルイ・ヴィトンで初めて手がけたバッグのひとつ、「GO-14」。2024-’25年秋冬コレクションではスタンダードよりひと回り小さなサイズが新たにお目見え。しなやかなラムレザーに、象徴的なマルタージュ・パターンのキルティングを施した。チェーンはフロントロックのカラーとも呼応し、気品あるムードを加速させる。意匠のひとつひとつにメゾンらしさが宿り、唯一無二の存在感へと導く。

デルヴォー

2024年に誕生したニューコレクション

ベルギー王室から愛されるデルヴォーのバッグはハイエンドな品質を誇る。稀少なボックスカーフレザーを採用した「カプリス」が新たに仲間入り。台形のフォルムとしなやかなフラップ、そしてトップハンドルとクラスプのシルバーがジュエリーライクな佇まいを強調する。涼やかなアイスブルーもモダンな表情。こちらのTOYサイズと、ひと回りアップしたCAPRICEの2サイズ展開で、ショルダーストラップも付属。

バレンシアガ

伝説のバッグは今のスタイルにもフィット

2001年に生まれ、一世を風靡した「LE CITY」バッグが20年以上の時を経て復刻。当時のトレンドを象徴するバッグは、一周回って＂今＂のムードを宿す。両角に配された小さなメタル製バックル、指抜きのようなスタッズやジッパープル、編み込みのハンドルなどディテールはそのまま。独特なシワ感のあるレザーは、使い込むほどにユニークなつやが生まれる。淡いピンクカラーが着こなしに寄り添う。

フェンディ／グッチ

ブランドの起源や技術が込められたブーツ

（右）ヒールを覆うレッグ部分のカーフレザーと、パンツをレイヤードしたようなトロンプルイユデザインがアクセントに。トップには「FF」ロゴのディテールをあしらって。1925年以来、職人たちが代々受け継いできた手縫いの「セレリア」ステッチで仕上げた。

ブーツ〈ヒール5.5㎝〉￥327,800（予定価格）／フェンディ ジャパン（フェンディ）

　（左）クラシックな筒状のシルエットを、スリムなホースビット ハードウェアが飾る。ウェブストライプのプルストラップもアイコニック。つや感のあるブラッシュド加工を施したカーフレザーが洗練された表情をかなえる。

ブーツ〈ヒール2㎝〉￥349,800／グッチ クライアントサービス（グッチ）

ブシュロン

さまざまな素材が重なるシグネチャーピース

今年で誕生20周年を迎える「キャトル」。2004年に最初に登場したカラーモデルが「キャトル クラシック」だ。多色のゴールドとダイヤモンド、ブラウンPVDがグラフィカルに調和する、エターナルなデザインが美しい。定番のリングと、新たに加わった細身のバングル。ともに一点でも華やかに、レイヤードスタイルにも重宝する。

TASAKI　

スタイリングの幅を広げる上質なきらめき

ゴールドとパールが有機的に絡み合う、グラフィカルなブローチ。胸もとや帽子、バッグなどに自由なマインドで加えたい。

ザ・ロウ／ロエベ

プリーツスカートの固定観念を超える

通常コートやジャケットに使用するメルトン生地を贅沢にスカートに採用した、アンクル丈のプリーツスカート。リサイクルカシミヤとウールを混紡し、モダンな表情と上質な手ざわりを実現。あえてランダムに手繰り寄せたプリーツと下に重ねたチュールが、たっぷりとしたボリュームを生み出している。アートピースのような存在感を主役に＂引き算＂で装いたい。

スカート￥1,078,000／ザ・ロウ・ジャパン（ザ・ロウ）

特別な日に纏いたい、一生もののシャツ

これぞ珠玉のシャツ、と呼ぶにふさわしいクチュールライクな一着。フロントにはロゴ入りの大ぶりなバックルを配し、アシンメトリーなスピンドレープを形成。今季らしいキーディテールのパフィーなヘムラインは、豊かな立体感を演出する。ボタンにはマザーオブパールを採用し、さりげないエレガンスをひとさじ。

シャツ￥229,900／ロエベ ジャパン クライアントサービス（ロエベ）

トッズ／ジョルジオ アルマーニ

新デザイナーが手がけた洗練のコート

マッテオ・タンブリーニがクリエイティブ・ディレクターに就任。ランウェイでも印象的だった深い水底のようなネイビーのコートは、カウレザーにウールの襟を対照的にドッキング。イタリアらしいクラフツマンシップと現代的な感性が合わさり、フレッシュな一着に仕上がっている。さっと羽織っても、フロントのボタンを閉じて着こなしても。

コート￥1,337,600（参考価格）／トッズ・ジャパン（トッズ）

＂ベルベットの魔法＂に魅了されるドレス

今季のテーマは「冬に咲き誇る花」。自然のエネルギーを希望に満ちたメッセージと捉え、凛とした女性像に重ねた。ビスチェドレスにはグリーンとブルーのクリスタルが形作る花のモチーフをちりばめて。「ベルベットには光を捉える力があり、光があなたを美しくさせる」。巨匠デザイナーが語る素材の上質さにも魅了される。

ドレス￥3,960,000／ジョルジオ アルマーニ ジャパン（ジョルジオ アルマーニ）

キジマ タカユキ

本質を探究するオートクチュールの帽子

キジマ タカユキの「ハイライン」シリーズでは、稀少かつリュクスな素材のよさを引き出しながら、クチュールの技術をミックス。このモデルは30年前にデザイナーが初めて作成した型と、現在作成した型を融合して成形。「伝統的な製法などが現代的に落とし込まれています。デザイナーの職人としての矜持、過去と未来が感じられるアイテムです」（Sakas PR・野村海弓希さん）。

マリー・アダム＝リーナエルト

LVMH Prizeファイナリストが手がけたトレンチコート

マリー・アダム＝リーナエルトの服はジバンシィやバレンシアガで経験を積んだと聞いて納得する、どこか＂普通じゃない＂存在感。「手の込んだ構造や正確なカッティング、独特なドレープを日常着に取り込む意外性が魅力。流行に左右されないスタイルです」（THE WALL PRディレクター・福崎綾子さん）。落ち感が美しいトレンチコートは、ボタンを留めると襟もとが立体的に立ち上がる設計。

セブリン

ユニセックスなシャツにこだわりを凝縮

シャルル・セブリンによるパリ発のシャツブランド。ハリのある二重織りのコットンポプリン生地は、着込むほどに風合いが増していく。シンプルなデザインから、前立てのサイドにラッフルをあしらったガーリーな一枚まで幅広い。「まさにフレンチシックを体現する、シンプルかつ気品あるシャツを展開。日常使いにもフィットし、秋のワードローブにも欠かせません」（エストネーションPR・水谷優芽さん）。

ナキエ　

チャーミングで乙女心をくすぐるジャケット

トルコ・イスタンブール発のナキエ。土地や家族の物語をインスピレーションに、愛らしくキャッチーな形で落とし込む。「センス抜群な姉妹が手がけています。伝統的なエッセンスを加えながらも現代の感覚にフィットする、洗練されたデザインが魅力。日本人の体型に合うサイズ感もうれしい」（ロンハーマンPR・阿部真澄美さん）。ふっくらとしたショートジャケットは、ポケットの手刺しゅうもポイント。