アウトドアアクティビティを楽しむ達人が、名品ウェアを紹介する連載「大人のアウトドア定番名品」。第3回は、フォトグラファーの野川かさねさんが登場。山に登り、目にした自然をテーマに作品を発表し続ける彼女が選ぶ、山でも日常でもまとえるアウトドアアイテムの数々とは?
アウトドアアクティビティを楽しむ達人が、名品ウェアを紹介する連載「大人のアウトドア定番名品」。第3回は、フォトグラファーの野川かさねさんが登場。山に登り、目にした自然をテーマに作品を発表し続ける彼女が選ぶ、山でも日常でもまとえるアウトドアアイテムの数々とは?

神奈川県生まれ。山や自然の写真を中心に作品を発表。クリエイティブユニット〈kvina〉の一員としても活動。個展や書籍のほか、山登りやアウトドアの楽しさを伝えるイベントや映像への出演も行う。Instagram:@kasanenogawa
自然の中でしなやかに身を置くために。ストレスフリーでまとえる相棒たち
野川さんが登山を始めたのは20代の後半から。「初めは作品撮りのため。自然の中を歩きながら何かを発見して撮ることが新鮮でした。自然の中に身を置く気持ちよさ、心地よさが、自分の感覚に合っていたのでしょう」。やがて登ることと撮ることの両方を楽しみ、“山を撮る”という、写真家としての大きなテーマを得た野川さん。一時は、月の半分を山で過ごすこともあったほど。
photography:Kasane Nogawa
野川さんがアウトドアウェア選びで重視しているのは、機能性と着用時のストレスのなさ。「山の中では、スムーズに動けることが最重要。バックパックなら、ものを出し入れする時にジップの開閉や仕切りに煩わされず、ワンアクションですむシンプルなもの。服ならコンパクトに畳めて温度調整がしやすく、肌触りや着心地がいいもの。普段のスタイルも同じく、自分にとってストレスフリーなアイテムを選ぶようになりました」。
「山に登っていると、『自分の住んでいる世界だけがすべてなのではない』ということを強く感じます。自然は自分の思い通りにならない世界。だから『自分が中心』という考え方をどんどん捨て去る必要がある。生き方についても大きな影響をもらいました」。その考え方が、アイテム選びにも表れている。