2025.03.29

【ザ・ノース・フェイス】【パタゴニア】etc.シーンを問わず活躍するアウトドアの名品を登山の達人がおすすめ

アウトドアアクティビティを楽しむ達人が、名品ウェアを紹介する連載「大人のアウトドア定番名品」。第3回は、フォトグラファーの野川かさねさんが登場。山に登り、目にした自然をテーマに作品を発表し続ける彼女が選ぶ、山でも日常でもまとえるアウトドアアイテムの数々とは?

アウトドアアクティビティを楽しむ達人が、名品ウェアを紹介する連載「大人のアウトドア定番名品」。第3回は、フォトグラファーの野川かさねさんが登場。山に登り、目にした自然をテーマに作品を発表し続ける彼女が選ぶ、山でも日常でもまとえるアウトドアアイテムの数々とは?

野川かさねプロフィール画像
フォトグラファー野川かさね

神奈川県生まれ。山や自然の写真を中心に作品を発表。クリエイティブユニット〈kvina〉の一員としても活動。個展や書籍のほか、山登りやアウトドアの楽しさを伝えるイベントや映像への出演も行う。Instagram:@kasanenogawa

自然の中でしなやかに身を置くために。ストレスフリーでまとえる相棒たち

野川さんが登山を始めたのは20代の後半から。「初めは作品撮りのため。自然の中を歩きながら何かを発見して撮ることが新鮮でした。自然の中に身を置く気持ちよさ、心地よさが、自分の感覚に合っていたのでしょう」。やがて登ることと撮ることの両方を楽しみ、“山を撮る”という、写真家としての大きなテーマを得た野川さん。一時は、月の半分を山で過ごすこともあったほど。

photography:Kasane Nogawa

野川さんがアウトドアウェア選びで重視しているのは、機能性と着用時のストレスのなさ。「山の中では、スムーズに動けることが最重要。バックパックなら、ものを出し入れする時にジップの開閉や仕切りに煩わされず、ワンアクションですむシンプルなもの。服ならコンパクトに畳めて温度調整がしやすく、肌触りや着心地がいいもの。普段のスタイルも同じく、自分にとってストレスフリーなアイテムを選ぶようになりました」。

「山に登っていると、『自分の住んでいる世界だけがすべてなのではない』ということを強く感じます。自然は自分の思い通りにならない世界。だから『自分が中心』という考え方をどんどん捨て去る必要がある。生き方についても大きな影響をもらいました」。その考え方が、アイテム選びにも表れている。

マルチに使えるライトダウン【ザ・ノース・フェイス】

ザ・ノース・フェイス サンダーラウンドネックジャケット
ジャケット「サンダーラウンドネックジャケット」¥31,900/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター(ザ・ノース・フェイス)

「一枚あれば色々なパターンで使えるダウンジャケットです。ダウンってオーバースペックだとかさばるし、暑すぎることも。これは内ポケットにぎゅっと折り込むことでポケッタブルになり、肌寒い日に荷物に忍ばせておくのに最適。スプリングコートのインに仕込んでもアウターに響かず、普段の外出時にも重宝しています」。羽毛と化繊綿のハイブリッドダウンは、軽量で撥水性や保温性も抜群。首周りがすっきり見えるラウンドネックは、タウンユースにもぴったり!

ゴールドウイン カスタマーサービスセンター
https://www.goldwin.co.jp/store/brand/tnf/
0120-307-560

低山やハイキングにちょうどいい一足【メレル】

メレル サイレン 4 ゴアテックス®シューズ
シューズ「サイレン 4 ゴアテックス®」¥20,900/丸紅フットウェア(メレル)

低山に登る際に野川さんが愛用しているのがメレルのハイキングシューズ「サイレン 4 ゴアテックス®」。「低山で重めのハイカットシューズを履くと、オーバースペックで疲れてしまうんです。これは軽くて歩きやすく、下山後にわざわざ違うシューズに履き替えずにすむので、ストレスがありません。ソールやスパイクがしっかりしているのも安心ですね。私は黒を愛用していますが、カラフルなタイプも可愛い!」。女性の足型に合わせ、独自に設計したロングセラーシリーズ。今季から透湿・防水機能や安定性などをアップデートし、より快適な履き心地に。

丸紅コンシューマーブランズ
https://merrell.jp/
03-6838-9677

立体裁断で、動きやすいシェルジャケット【ノローナ】

ノローナ フォルケティンドライワンジャケット
ジャケット「フォルケティンドライワンジャケット」¥52,800/フルマークス(ノローナ)

20デニールのリップストップナイロンを表地に採用した、軽量の防水透湿ジャケット。「アウトドアでは腕を曲げる動作ひとつとっても、ちょっとした引っ掛かりがあるだけでストレスに。ノローナのジャケットは、前面と背面、肩から腕先が立体裁断になっていて、腕を上げても突っ張りにくいところがお気に入り。軽くてコンパクトにまとまるので、山はもちろん、普段や旅行の時にもバッグの中に入れておくと安心です」。洗練された色づかいと機能性が両立されているのも、ノルウェーブランドならでは。

フルマークス
https://www.full-marks.com/norrona
cs@full-marks.com

国産テントメーカーが作った、頑丈でシンプルなバックパック【ライペン】

ライペン クロワール35スパイダロン®バックパック
バックパック「クロワール35スパイダロン®」¥22,000/アライテント(ライペン)

「バックパックに関しては、荷物をワンアクションで入れられるシンプルな作りのものが好き。ライペンの『クロワール35スパイダロン®』は、外にも内側にもポケットや仕切りがついていない35Lのバックパック。荷物を小分けにしたい人には使いにくいかもしれませんが、ガサッと荷物を入れるには最適です。ぺしゃんこに畳めて、容量も45Lまで拡張できるフレキシブルなところもいい。テントを外付けにして、2泊くらいまでの山行に。旅行なら、もっと長期間対応できると思います」。国内に自社工場を持つテントメーカー・アライテントのブランド。ポリエチレン繊維を織り込んだ「スパイダロン®リップ」を使用したバックパックは、耐久性・耐摩耗性に優れ、なおかつ軽量。

アライテント
https://www.lostarrow.co.jp/store/c/c30/

日差しも多少の雨も防ぐバケットハット【パタゴニア】

パタゴニア サーフ・ブリマーハット
ハット「サーフ・ブリマー」¥8,250/パタゴニア日本支社 カスタマーサービス(パタゴニア)

「パタゴニアのロングセラー『サーフ・ブリマー』は、本来サーフィンの波待ち用にかぶるハット。撥水機能と通気性があり、くるくると丸めてコンパクトに持ち運べます。最近の夏は山でも街でも日差しが強烈なので、紫外線をカットし、多少の汗や天候の変化にも対応できる帽子は必需品。これはポケットに入れられて、かぶる時に型崩れしないところが素晴らしいです。本当に小さくなるので、どこにしまったかわからなくなるのが唯一の欠点でしょうか(笑)」。漁網をリサイクルしたナイロン100%の素材を採用。丈夫でサステイナブルな一品は、全7色のカラーバリエーションで展開している。

パタゴニア日本支社 カスタマーサービス
https://www.patagonia.jp/
0800-8887-447

自由な使い方ができるビッグトートは、プライスも魅力的【無印良品】

無印良品 ポリプロピレンシートトートバッグ
バッグ「ポリプロピレンシートトートバッグ」¥499/無印良品 銀座(無印良品)

ポリプロピレン素材のボディに長短の持ち手がついたトートバッグは、499円という価格もうれしい無印良品のロングセラー。「山ではシューズバッグに。ファスナーの開閉に煩わされずに使える気軽さが好みです。海や川遊びでは、濡れたり砂がついたりした服を入れて、日常ではコインランドリーに行く時の洗濯物を持ち運んだりすることも。あらゆるシーンで活躍し、アフォーダブルプライスなので、色違いでいくつか持っています」。

無印良品 銀座
https://www.muji.com/jp/ja/store
03-3538-1311

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