【フィービー ファイロ】【バレンシアガ】など、ファッションエディターの栗山愛以さんが選ぶベストバイアイテム【SPUR2024年ベストバイファッションvol.2】

ファッション業界のプロが、今年購入した「ベストバイアイテム」を紹介。2人目は、SPURをはじめとしたモード誌でエディター・ライターとして活躍する栗山愛以さん。生粋のモードラバーの彼女が買ったとっておきの逸品とは?

ファッション業界のプロが、今年購入した「ベストバイアイテム」を紹介。2人目は、SPURをはじめとしたモード誌でエディター・ライターとして活躍する栗山愛以さん。生粋のモードラバーの彼女が買ったとっておきの逸品とは?

ファッションへの高揚感を掻き立てる、ラグジュアリーピースをまとう

2024年の話題をさらったフィービー ファイロのファーストコレクションを購入するなど、モード愛好者ならではの高感度なラインナップを披露してくれた栗山さん。「昨年、5年ぶりにカムバックを果たした大好きなデザイナーのフィービー・ファイロ。今年はフィービーが新たにスタートさせたブランドのコレクションピースを実際に手に取り、まとうことができて感無量の一年でした」。そんな彼女が振り返る、珠玉のベストバイアイテム3点をお届け!

【フィービー ファイロのパンツ】ブランドの反骨精神に共感! 力強く街中を闊歩したい一本

栗山愛以さんのフィービー ファイロのパンツ
パンツ€1,700.00/フィービー ファイロ ※プライスは本国販売価格。€1=約167円(2024年2月22日時点のレート)

“エフォートレス”と評されることが多いフィービー ファイロの服ですが、実はパンチのあるデザインも展開していて、芯が強く媚びない女性像を打ち出しているところに共感します。ルックのカッコいいビジュアルを見て一目惚れしたパンツは、日本ではまだ未発売だった今年の春に本国サイトから購入。3月上旬のパリファッションウィーク取材に合わせてホテルに届けてもらいました。

栗山愛以さんのフィービー ファイロのパンツ

実物を一切見ないで高価なアイテムを買うという、なかなかスリリングなショッピング体験でしたが、結果大成功でしたね。肌なじみのいいカーキのパンツは、どんなトップスとも相性がよく、普段使いにもぴったり。後ろのファスナーをガバッと開けて生脚を大胆にのぞかせたり、ファスナーを閉じてシンプルなワイドパンツにしたり。一着の二面性を楽しみながら愛用しています。

【フィービー ファイロのトップス】シンプルなトップスをパワーショルダーでモードに昇華

栗山愛以さんのフィービー ファイロのトップス
トップス¥151,690/フィービー ファイロ

今年の10月末、フィービー ファイロのファーストコレクションが、日本でもドーバー ストリート マーケット ギンザで発売されるということで、記念に購入しました。ようやくフィービーのコレクションを実際に手に取れると知り、張り切って入念なリサーチをして臨んだものの、なかなかピンとくるものを見つけられず意気消沈。そんなとき、偶然同じ場所に居合わせたスタイリストさんが「栗山さんにぴったりかも!」と、おすすめしてくれたのがこのトップスでした。

栗山愛以さんのフィービー ファイロのトップス

パワーショルダーのトップスは、私のワードローブの大定番アイテムなこともあり、運命を感じて即決。こぶのように盛り上がったパワフルな肩のラインが、とびきりエッジィで気に入っています。このトップスさえまとえば、一瞬で“モードかつパワフルな人”になれる! 長めの丈感なので、レギンスと合わせて、ミニドレス風に着ようと目論んでいます。

【バレンシアガのパスポートフォンホルダー】思わず突っ込みたくなる、カンバセーションピース

栗山愛以さんのバレンシアガのフォンホルダー
パスポートフォンホルダー¥162,800/バレンシアガ

バレンシアガの2024年春夏コレクションのランウェイを現地で見て印象的だったアイテムがこちら。ファスナー付きのフォンホルダーなのですが、遠目から見ると本物のパスポートに見えるそっくり具合に驚きました。カンバセーションピースを集めるのが好きなので、パリの店舗で購入。狙い通り、今までに100回くらいは「それ何?」と突っ込んでもらえています(笑)。

ちなみにパスポートに挟まれているのは、パリのリヨン駅からアーティスティック・ディレクターのデムナが住むスイス・ジュネーブまでの列車チケット。そんな遊び心も大好きで、スタイリングのハズしとして愛用しています。3つのカードスロットに加え、外ポケットもあって財布代わりにもなるので便利です。

栗山愛以プロフィール画像
栗山愛以

SPURをはじめとした、数々のモード誌を手がける敏腕ファッションエディター・ライター。2014年からパリコレ取材をライフワークとしている。エッジのきいたセルフスタイリングにも定評がある。

Instagram @itoikuriyama

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