厳しい冬の寒さが少しずつ和らぐ3〜4月。朝晩の肌寒さと日中の暖かさに翻弄される時期は、何をどう着るのが正解? 日本気象協会の気象予報士、安齊理沙さんに聞いた気温別の服装のポイントにもとづき、オフランウェイのスナップをセレクト。スタイリストの山﨑静香さんが、ファッションの視点から解説する。衣替えを控えるスイッチシーズンこそ、プロのアドバイスを参考に!

【気温5〜20度】快適に過ごせるファッションで春支度! 3〜4月の気温別コーディネートを天気&服のプロが解説

厳しい冬の寒さが少しずつ和らぐ3〜4月。朝晩の肌寒さと日中の暖かさに翻弄される時期は、何をどう着るのが正解? 日本気象協会の気象予報士、安齊理沙さんに聞いた気温別の服装のポイントにもとづき、オフランウェイのスナップをセレクト。スタイリストの山﨑静香さんが、ファッションの視点から解説する。衣替えを控えるスイッチシーズンこそ、プロのアドバイスを参考に!

山﨑静香プロフィール画像
スタイリスト山﨑静香

2021年に独立し、現在は雑誌やweb媒体、広告のスタイリングを担当。2022年冬から「ヤエ」のディレクターとしても活躍している。この春気になるファッションアイテムは、首に巻く細長いスカーフとフリルブラウス。「やっと暖かくなってきたので、ジャケットスタイルに合わせたい。クローゼットに眠らせていたヴィンテージの白スカートも、久しぶりに出番がくる予感です」

安齊理沙プロフィール画像
気象予報士安齊理沙

日本気象協会が運営する天気予報専門メディアtenki.jpの運営メンバー。季節や気温別のコーディネートについて、気象予報士目線で紹介する記事や動画に出演している。https://tenki.jp/

【2025年・東京の月平均気温】から読み取る、3〜4月のコーディネートのポイント

2025年東京の月平均気温のグラフ

参考資料:気象庁「過去の気象データ検索」 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/

おしゃれと快適さを両立するためには、毎日の天気予報や気温をチェックし、それを基準にしたスタイリングを考えることが肝心だ。まず押さえておきたいのが、天気予報でよく耳にする最高気温と最低気温の定義。日本気象協会に属する気象予報士の安齊理沙さんによると、気温は1分ごとに計測され、1日の中で最も気温が高い時間と低い時間の温度が観測値として公表されるそう。

「最高気温は昼の13〜14時くらいに出ることが多く、最低気温はぐんと冷える明け方の時間に出ることが多いです」。昨年の東京で観測された平均気温のグラフを見ると、3月は最低・最高気温ともに2月に比べて4度以上も上昇し、徐々に寒さが和らぐ傾向に。4月に入ると日中の最高気温は約20度、朝晩の最低気温は約10度までに落ち着き、春の穏やかな陽気が訪れる。しかしこの時期には低気圧が急激に発達し、暴風雨をもたらす“春の嵐”に見舞われることも。気温に応じた服装選びはもちろん、しっかりと天気予報をチェックしてから外出の準備を始めて。

気温と服装の目安をチェック!

気温別の最適な服装のグラフ

Photo:Getty Images

最低気温が5〜10度を前後し、最高気温が15度を上回る3月は、1日の中でも気温差が大きいため油断禁物。「春先は気温のアップダウンが激しく、体調にも影響しやすい時期。外出先でも調整しやすい服装がおすすめです」と安齊さん。冷え込む朝にコートをまとう日も、午前中から昼過ぎにかけてぐんぐんと上昇する気温に備えて、羽織りを脱いだ状態でも楽しめるコーディネートを考えておくのがおすすめ。

本格的な春を迎える4月は、最高気温が20度を超え、日中は長袖のシャツ1枚で過ごせる時間が増加。しかし、朝晩はそれだけだと肌寒さを感じることも。1日を通して快適に過ごすためには、さっと羽織れる薄手のカーディガンやアウターを取り入れていくのもポイントだ。

【気温5〜20度】に対応するコーディネートを厳選

3〜4月の最低気温5〜10度、最高気温15〜20度に当てはまる、気温別コーディネートをオフランウェイのスナップから厳選。スタイリストの山﨑静香さんによるコメントもチェックして!

【5度に最適なコーディネート】

差し色がポイント! 春先の技ありモノトーン

ブラックコートを羽織ったスナップ
Photo:Getty Images

まだまだ寒い気温5度は、引き続き冬の延長。ブラックコートに明るい色を差し、春に向けて気分を上げて。単調になりがちなモノトーンの装いに、赤いタートルネックニットが映える。

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「一見すると黒の面積が多いけれど、パキッとした白シャツを合わせているのも効果的。アイテム自体の爽やかさもさることながら、襟を大胆に開くことで軽やかに仕上げています」。

装いに意外性をもたらすアウターの重ね着

トレンチコートを着用したスナップ

Photo:Getty Images

トレンチコートの下にブレザーを忍ばせて。アウター選びに悩む季節の変わり目は、思いきって重ねるアイデアも楽しい。おしゃれ好きのクローゼットにありそうな普遍的なアイテムを使いながら、新鮮な着こなしに!

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「端正なジャケットとカジュアルなデニム、ハリのあるレザーと柔らかいカットソーなど、さまざまなテイストや素材感を組み合わせ、メリハリをつけています」。

万能なネイビーブルーに春を呼ぶイエローをプラス

ネイビーのテーラードコートを着用したインフルエンサーのエヴィ・ウェイヴ

Photo:Getty Images

ネイビーのテーラードコートに身を包んだインフルエンサーのエヴィ・ウェイヴは、華やかなイエローとブルーの色合わせを楽しむプレイフルなカラーコーディネートを披露。

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「アウターが必須な時期は、黒よりも軽やかな印象を与えるネイビーが万能。トラックパンツやスニーカーといったスポーティなアイテムとも相性がよく、上品な色でもあるのでカジュアルスタイルを大人っぽく昇華できます」。

【10度に最適なコーディネート】

春らしく軽快に。旬なスエードの楽しみ方

スエードアウターを着用したスナップ
Photo:Getty Images

春の着こなしには、昨年に続いてトレンドのスエードアウターを取り入れるのもおすすめ。首もとに巻いたスカーフやレースが施されたフレアスカートで、軽やかさをプラスして。

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「気温10度にちょうどいいライトジャケットなら、マットな素材であっても重たい印象を回避できます。ブラウンのレザーでまとめたスタイリングに、フェミニンなハズしがきいていますね」。

トップスで遊ぶ包容力のあるジャケットスタイル

インディゴデニムを着用したスナップ

Photo:Getty Imagesa

ほっこりしがちなフェアアイル柄を着こなしの妙でモダンに取り入れた彼女。着脱することで温度調節がしやすいジャケットは、一日の寒暖差が激しい時期に頼れる存在だ。

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「ニットベストやインディゴデニムのカジュアルさを、品行方正なジャケットやシャツによってクールに引き締めています。ベーシックなネイビーのジャケットは、1枚持っておくと便利」。

デニムジャケットを主役にした計算づくのレイヤード

デニムジャケットを着用したスナップ

Photo:Getty Images

春の定番アイテムであるデニムジャケットを主役に。カジュアルになりすぎないよう、小ワザを駆使して緊張感のあるスタイリングに仕立てた。

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「ハイネックニットの首もとからシャツの襟を立たせてみたり、あえてスタイリッシュなセンタープレスのパンツや革靴を組み合わせたり。ディテールに洗練されたムードが漂います」。

【15度に最適なコーディネート】

ラフなコーディネートにエレガンスを添えて

パーカを着用したスナップ
Photo:Getty Images

気温が15度まで上がれば、ついに羽織りいらずに。プレイフルなパーカに、膝が隠れるくらいのハーフパンツとポインテッドトゥのパンプスをコーディネート。よく見ると裾からレースのインナーをのぞかせているところも心憎い! 

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「少年らしいアイテムにエレガントな要素を加えて、カジュアルになりすぎないバランスをつくるのが上手ですね」。

端境期はベーシックなニットベストが頼れる!

イエローのコートを着用したスナップ
Photo:Getty Images

これから薄着になる時期は、着こなしを簡単にブラッシュアップできて、温度調節もしやすいニットベストに注目。

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「ニットベストを主役として取り入れられるのは、端境期の楽しみのひとつ。彼女が選んだクリームカラーのシンプルなデザインは、ボーダー柄のトップスとチェック柄のスカートを共存させる橋渡しを担ってくれています」。

トレンドのドット柄は爽やかに攻略

ドット柄のトップスを着用したスナップ

Photo:Getty Images

ハイゲージのニット1枚で快適に過ごせる気温15度。今シーズンのトレンドでもあるドット柄を、クロップド丈のカーディガンで取り入れて。甘めの色や淡色ではなく、春の日差しが似合う鮮やかなスカイブルーのスカートを合わせた点もポイント。

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「さりげなくウエストから素肌をのぞかせるなど、ガーリースタイルを新鮮に、ヘルシーに導くテクニックがちりばめられています」。

【20度に最適なコーディネート】

フリル×チェック柄のクラシカルなコンビネーション

チェック柄のロングスカートを着用したスナップ
Photo:Getty Images

同素材で揃えたスカーフとスカートを、白ブラウスが際立たせて。クラシックなチェック柄はなんとなく秋のイメージが強いけれど、軽快なトップスと一緒なら春らしく着こなせるという好例!

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「薄手のブラウス1枚で過ごせるシーズンは、思いきって立体的なシルエットのフリルを選びたいです。主張しすぎないレザー小物を掛け合わせて、甘くなりすぎず上品にまとめていますね」。

ロールアップのアレンジでシャツスタイルを更新

ストライプシャツを羽織ったスナップ
Photo:Getty Images

春らしい陽気に合わせてシャツ1枚で楽しむ日も、薄手の羽織りを持っておくと安心。ブルー×バーガンディは簡単に洒落て見える色合わせ。手に持ったライトグレーのジャケットとも好相性だ。

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「シャツの裾をまくって内側で留めた、技ありのヘソ出しスタイルも暖かくなってきたら真似したい! このひと手間を加えるだけで、スタイルアップ見えもかないます」。

おしゃれで涼しい、透け感を味方につけて

バラクラバを着用したスナップ

Photo:Getty Images

全身をモノトーンで統一した彼女は、大胆に肌を透かすシースルーのトップスをセレクト。程よく艶のある上品なテクスチャーのブラウスを、ベーシックなパンツ&小物使いでドレスダウン。

◆スタイリスト山﨑さんコメント
「気温15度前後になってくると、体感温度は暑いけれど、周りはまだ長袖を着ている? と悩むこともあるはず。そんな時期に、こういった透け感のあるアイテムが重宝します」。