【サマーワンピース】の最旬コーディネート術をスタイリストが解説|街でもリゾートでも着られるワンピース14選

1枚で着こなしが完結するワンピースは、夏の頼もしい味方。定番アイテムだからこそ、バランスの取り方や小物使いを見直して、旬度の高いスタイリングに更新したい。今回はシーズンムードが高まる色や柄、意匠を凝らしたカットアウトまで、押さえるべき5つのデザインにフォーカス。ファッション上級者から学べるTIPSを、スタイリストの山﨑静香さんの解説とともにお届け。

1枚で着こなしが完結するワンピースは、夏の頼もしい味方。定番アイテムだからこそ、バランスの取り方や小物使いを見直して、旬度の高いスタイリングに更新したい。今回はシーズンムードが高まる色や柄、意匠を凝らしたカットアウトまで、押さえるべき5つのデザインにフォーカス。ファッション上級者から学べるTIPSを、スタイリストの山﨑静香さんの解説とともにお届け。

山﨑静香プロフィール画像
スタイリスト山﨑静香

2021年に独立し、現在は雑誌やweb媒体、広告のスタイリングを担当。2022年冬から「ヤエ」のディレクターとしても活躍している。昨年はボタニカルプリントのヴィンテージドレスやサテン地のブラックドレスをまとったリラクシングな装いを堪能。今夏のワンピーススタイルにも注目が集まる。

【ブラックワンピース】

クリーンに着こなすアシンメトリーなシルエット

ブラックワンピース1
Photo:Getty Images

ワンショルダーかつスリット入りのブラックワンピースは、1枚でさらりと着るだけでエレガント。「アシンメトリーなディテールが、こなれた雰囲気を醸し出す理由。柔らかい素材のドレスとは裏腹に、バッグやパンプスをかっちりとしたレザーで統一することで、セクシーになりすぎず、スタイリッシュに着地しているのが見事です」

知的なVネックは旬のオフィスコアにもマッチ

ブラックワンピース2
Photo:Getty Images

ビジネスシーンでも活躍する上品なワンピース。ロングジレのような端正なVネックなら、オフィスにも対応するきちんと感が備わる。「ヘアはタイトにまとめ、クリーンな白バッグを携えて緊張感をオン。ともすればカジュアルに転びそうなドレスも、小物の取り入れ方次第で、品のよさをキープできる好例です。そこにアライアのメッシュパンプスを加え、ほどよい抜け感も。夏の理想的なワーキングスタイルですね」 

【シアーワンピース】

全身を覆うワンピースは白い総レースで軽快に

シアーワンピース1
Photo:Getty Images

タートルネックのワンピースも通気性の高いレース素材であれば夏でも快適。「透け感のあるワンピースは、中に着るもの次第で雰囲気をガラリと変えてくれる優れもの。同色のスリップドレスを合わせれば、エレガントさが漂うスタイリングに。長袖で露出は控えめながら軽やかさも担保した着こなしが、新鮮に映ります」

トランスペアレントな重ね技が光る

シアーワンピース2
Photo:Getty Images

花柄ワンピースにシアーメッシュのワンピースをふんわりと重ねた、コントラストが際立つスタイリング。「インパクトのある花柄の存在感をレイヤリングでまろやかに中和。シアードレスが仮に短めの丈感だとフェミニンな印象が強くなりそうですが、裾の長さを揃えることでセット感が増し、モダンで小洒落たムードに仕上がっています」

レースからのぞかせるインナーのセレクトに注目

シアーワンピース3
Photo:Getty Images

オランダを拠点にクリエイティブディレクターやスタイリストとして活躍するポーンウィカ・シュピーカーのドレススタイル。「ピンクとフラワー刺しゅうが甘い印象のワンピース。ゼブラ柄のバッグやシャープなサングラスなど、随所にピリリと辛口な要素を足すことで、洗練された印象に格上げしています。特筆すべきはインナーの選定。キャミソールワンピースを中に着るのも素敵ですが、彼女のように装飾のないミニマルなブラとショーツを仕込むと、よりヘルシーに着こなせます」

【カラーワンピース】

ポロシャツデザインで鮮烈なレッドを気負いなく

カラーワンピース1
Photo:Getty Images

オペラスポーツの2025年春夏コレクションのショー会場には、真っ赤なポロニットワンピースに身を包み、自転車を押すアクティブでお洒落なゲストの姿が。「ユニフォームを思わせる軽やかなメッシュ素材で、トレンドのスポーツマインドを前面に。パキッとした赤を大胆にまとえるのも夏の醍醐味です。インナーは彼女のように水着でもいいですし、タンクトップとサイクリングショーツの組み合わせもおすすめです」

ビビッドカラーはとことんリラクシングに振り切る

カラーワンピース2
Photo:Getty Images

夏の日差しが似合うライムグリーンは、自然の中で身にまといたいカラー。「挑戦するには少し勇気がいるほど色鮮やかなワンピースも、旅先やリゾート地では非日常を感じられて気分を上げてくれる心強い存在に。程よく肌が露出する、かぎ針編みにもときめきます! もし似たようなワンピースがあれば、お気に入りのビキニをのぞかせてヘルシーなムードを存分に堪能してほしいです」

甘さのあるピンクを引き締める要素をちりばめて

カラーワンピース3
Photo:Getty Images

ベビーピンクにパフスリーブのミニ丈。そんなロマンティックな要素が詰まったワンピースを、大人が取り入れるための選び方と着こなしのコツは? 「ポイントは彼女がセレクトしたスクエアネックのように、シャープなディテールが効いた1枚を選ぶこと。小物を黒でまとめ、ジュエリーも重厚感のあるシルバーを身につけることで、甘さがグッと引き締まります」

【カットアウトワンピース】

意外性をもたらすウエストのカットアウト

カットアウトワンピース1
Photo:Getty Images

モードな肌見せを叶える、カットアウトを施したワンピースも要注目。「腹部が開いているのは斬新で素敵! リアルに街でトライするなら、中にレースやスキンタイトトップスなど、ピタッとしたインナーを仕込むと露出の抵抗感もなくなりますし、ひと味違った表情を楽しめます。ドレッシーなシルエットに対して、足もとはすっきりとしたサンダルを合わせるなど、抜け感を作るさじ加減も絶妙です」

サイドのディテールが、スタイルアップ見せとエレガンスを両立

カットアウトワンピース2
Photo:Getty Images

「一口にカットアウトと言っても、人によって出したい部位はさまざま。自信のあるパーツに重点を置くことで、スタイルアップ見せも成功しやすいです」と山﨑さん。1枚で映えるホワイトドレスには、サイドに仕掛けが。「彼女の場合は、縦のラインでカットアウト。着痩せして見える上、程よい開き具合でエレガントな印象も与えてくれます。あえてラフなビーサンを履いているのも、肩の力を抜いた大人の余裕を感じさせます」

胸もとが大きく開いたデザインで遊んで

カットアウトワンピース3
Photo:Getty Images

シルエットはシンプルながら、肩からウエストにかけて大胆にカットアウトしたディテールが印象的。「インナー次第で装いのムードを切り替えられるのがカットアウトワンピースのいいところ。タンクトップを仕込めば、ちょっとした外出にも適したカジュアルさに。もう少し肌見せの分量を増やしたいならば、チューブトップなどを合わせても素敵に仕上がりますよ」

【柄ワンピース】

華やかな花柄ワンピースは足もとをハズして個性をプラス

柄ワンピース1
Photo:Getty Images

淡い色彩のフラワープリントを爽やかに着こなした、モデルで女優のダコタ・ジョンソン。「パンプスやサンダルを合わせてコンサバに転びそうなところを、白ソックスとローテクスニーカーでハズしているのがポイント。旬のスポーツMIXとレトロな花柄は好相性です。このバランスは古着のワンピースを購入したときにも応用できそう!」

シンプルに着るだけでこなれて見える、ストライプ柄ワンピース

柄ワンピース2
Photo:Getty Images

ウェルビーイングブランド・バイラオの創設者、ヤスミン・スウェルが選んだのは、ブルーとグリーンのバイカラーが爽やかなシャツ地のドレス。初夏や晩夏など、端境期にぴったりなスエードのショートブーツを加えて、ドレスアップ感を演出。「ストライプは視線が縦に流れ、スタイルアップ効果あり。存在感のあるアクセサリー使いも、クリーンなスタイリングのいいスパイスになっています」

この夏は一筋縄ではいかない小花柄が気分

柄ワンピース3
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ピュアな子ども時代に着想を得たミュウミュウの2025年春夏コレクションをまとった女優のミリー・ブレイディ。「どこか懐かしい小花柄は、今また新鮮でリバイバルの予感。キャミソールタイプかつウエストが開いた小粋なデザインで、中に仕込んだ水着をちらりとのぞかせているのが心憎い。スポーツマインドとバレエコアな要素がミックスされていて今年らしさ満点です」