マルチウェイで旅行にも便利! 【シスター×ポーター】のリュックとその中身を拝見【おしゃれな人のバッグの中身】

さまざまな業界で活躍するファッションラバーが、お気に入りのバッグと必需品を紹介する連載「おしゃれな人のバッグの中身」。第22回は、セレクトショップSister(シスター)のオーナー長尾悠美さんが登場。シスターとポーターがコラボレートしたバックパックと、その中身を教えてもらった。

さまざまな業界で活躍するファッションラバーが、お気に入りのバッグと必需品を紹介する連載「おしゃれな人のバッグの中身」。第22回は、セレクトショップSister(シスター)のオーナー長尾悠美さんが登場。シスターとポーターがコラボレートしたバックパックと、その中身を教えてもらった。

長尾悠美プロフィール画像
Sister代表長尾悠美

セレクトショップSister(シスター)の代表。女性が楽しめるブティックとして、国内外のウィメンズアパレル、ヴィンテージウェア、雑貨、書籍などを豊富に揃える。2024年4月よりオンラインブティックのみで運営。映画やアートへの造詣も深く、コラボレーショングッズの企画、デザインを手掛けるなど、幅広い分野で活躍中。フェミニズムやジェンダー問題についても強い関心を寄せ、2019年より毎年国際女性デーに合わせたイベントを行っている。

使い心地のよさと実用性を追求した、シスター×ポーターのコラボバックパック

シスター×ポーターのバックパック

バックパック/シスター×ポーター、ジャケット・パンツ/マテリエル、スニーカー/アシックス×セシリー・バンセン、ピアス/ベネチアで購入

2008年のオープン当初より、シスターで女性のためのスタイルを提案し続ける長尾さん。“女性本来の意志を持ったスタイル”をテーマとして掲げ、デザイナーズブランドのウィメンズウェア、ヴィンテージアイテム、アートブック、雑貨などを揃える他、映画、アート作品とのコラボレーショングッズの企画販売も行っている。今回愛用バッグとして紹介してくれたのは、シスターとポーターによるコラボレーションバックパックだ。「ポーターとのコラボレーション自体は7度目になるのですが、バックパックは10年ぶり。2015年に初めてコラボレートして、その時に3WAYのバックパックを作らせてもらったんです。それを愛用しているお客さまから、使っているバックパックがもう限界です、とのお声をいただき製作しました」。

「何通りにも持てる使い勝手のいいバックパックを作りたかったので、完成するまでに時間がかかりました。デイリーユースはもちろん、13インチのPCが入るサイズ感で通勤にも重宝します。綿が入っているので、PCをそのまま入れても体に当たりにくく、軽量で背負い心地もいいんですよ」。

スタイリングに抜け感をだすことを意識しているという長尾さん。モードなデニムジャケット×パンツに、ラフなバックパックを合わせた装いが印象的だ。

敬愛するアーティストグッズとこだわりの愛用品

シスター×ポーター バックパック バッグの中身

(左上から時計回りに)折りたたみ傘/シスター×前原光榮商店、トートバッグ/シスター×ゲリラ・ガールズ、財布/アライア、エコバッグ/ローキー、バックパック/シスター×ポーター、書籍/『視線と差異-フェミニズムで読む美術史』、雑誌/『イメディア』、ステンレスボトル/ハイドロフラスク、ポーチ/ローキー、手鏡/松井冬子のアートグッズ、メジャー/コメロン、リップ/ティポロジー、リップ/エルメス、リップ/マック、クリーム/ヴェレダ、ハンドクリーム/スパセイロン、手帳/モレスキン、サングラス/アライア

ゲリラ・ガールズのポーチやトートバッグ、日本画家のアートが描かれた手鏡の他、フェミニズムに関する書籍など、長尾さんのこだわりが詰まったバッグの中身となっている。

ミニマルでいて機能的なアライアの財布

アライア 財布

コンパクトな三つ折り財布はアライアのもの。フロントにコインポケット、開くと紙幣ポケットがあり、内側に3つのカードスロットを装備。縦にカードが収納できるため出し入れしやすく、使い勝手のいいデザインだ。「20代の頃、パリのアライアでデザイナーのアズディン・アライアを2回見かけたことがあります。初めて間近で見た有名なデザイナーがアライアだったこともあって、ずっと大好きなブランドです。この財布は5年くらい愛用中。以前も同じ柄の長財布を使っていたのですが、小さなバッグにも入る三つ折りタイプを買い直しました」。

装いに個性をプラスするアライアのサングラス

アライア サングラス

財布と同じタイミングで、阪急百貨店で購入したアライアのサングラス。「接客してくれた店員さんから、かけたらパリジェンヌになれるわよと言われ、面白さも相まって購入しました(笑)。日差しが気になる時や、旅行中にかけています」。

デイリーに愛用しているローキーのエコバッグ

エコバッグ ゲリラ・ガールズ

匿名のアクティビスト集団であるゲリラ・ガールズの『女性アーティストの利点』という、アートワークを使用したエコバッグ。「このエコバッグは常にバッグの中に入れています。実用的な大きめサイズで、スーパーなどで買い物をする際によく使っています」。

ゲリラ・ガールズの活動に共感した長尾さんは、3年前の国際女性デーに合わせ、シスター主催でゲリラ・ガールズの展示を行っている。「1984年にMoMAがNYで回顧展を行った際、85~90%近くが白人男性のアーティストの作品だったんですね。そこから、アート界のジェンダーギャップに抗う女性アーティストや有色人種の男性アーティストによる運動が始まりました。1985年に結成されたゲリラ・ガールズはゴリラマスクを着用し、事実と皮肉、ユーモアとインパクトのあるビジュアルを交えた作品が特徴的。このエコバッグにも、“(男性アーティストは成功することを期待されるが)女性アーティストは、成功するプレッシャーを持たなくていい”などの皮肉が書かれているんですよ」。

お気に入りの香りのクリームやリップ

ポーチの中身 リップ エルメス ティポロジー マック ハンドクリーム スパセイロン ヴェレダ

エコバッグと同じデザインのポーチには、ハンドクリームやリップなどがミニマルに収納されている。「アーユルヴェーダの製法を使って調合されたスパセイロンのハンドクリームは、香りが好きでよく使っています。ヴェレダのクリームも同じような香りで、塗る度にリフレッシュしています。マックのリップは友人から誕生日プレゼントでもらったもの。LINE限定でできる名入れサービスがあるらしく、てんこ盛りに文字が入っていてお気に入りです」。

日本画家の松井冬子さんのアートが描かれた手鏡も。「松井冬子さんのグッズがあるんだ!と思い、アート好きな友人とお揃いで買いました。松井さんが描く独特なタッチの日本画が大好きなんです」。

ゲリラ・ガールズ展のために製作されたトートバッグ

トートバッグ シスター×ゲリラ・ガールズ

シスター×ゲリラ・ガールズのトートバッグは、渋谷パルコで行ったゲリラ・ガールズ展で販売したもの。「トートバッグにはゲリラ・ガールズの象徴的なプロフィール写真を使用しました。ゴリラの覆面をかぶっているのが彼女たちで、画家のフリーダ・カーロや彫刻家のオーガスタ・サベージなど、フェミニストアーティストの写真を掲げています」。

毎年国際女性デーに合わせてイベントを行なっている長尾さんがフェミニズムに目覚めたのは、シスターをオープンして10年が経った頃。「シスターを運営する上でさまざまな場面でハラスメントを受けてきたのですが、海外の友人にそのことを話したらとても怒ってくれて、初めて自分が軽視されていることに気づきました。店名の“シスター”は、女性の解放や連帯を求めるメッセージが込められた、オノ・ヨーコとジョン・レノンによる楽曲『シスターズ・オー・シスターズ』からとっているのですが、全然フェミニズムについて分かっていなかったと思って……。そこから女性学の歴史を真剣に学ぶようになりました」。

手帳にはスケジュールや鑑賞した映画などを記録

手帳 モレスキン

スタイリッシュなデザインの手帳はモレスキンのもの。「使いやすいので、毎年モレスキンの手帳を購入しています。今年は新色から緑を選びました。その日に達成したタスク、目標、仕事のメモ、観た映画、行った展示などを記しています。年末には観た映画をエクセルに集計し直すのが恒例に。SPURデジタルの『映画通が厳選。今こそ観るべき、社会派映画のすすめ 2025』でも、おすすめの映画を紹介させていただきました」。

持ち運びに便利なミニサイズのステンレスボトル

ステンレスボトル ハイドロフラスク

200mlとコンパクトなサイズ感で、バッグにも収納しやすいハイドロフラスクのステンレスボトル。「打ち合わせでは飲み物が用意されていることも多いので、移動中の水分補給を目的にこのサイズを選びました。毎日持ち歩いています」。

フェミニズムに関するアートや美術批評の本を愛読

書籍 フェミニズム

必ず2冊の本を持ち歩くのが長尾さんのマイルール。左の雑誌『イメディア』は、明治学院大学の斉藤綾子先生からすすめられたものだそう。「斉藤先生は日本の映像学の中で、フェミニズム批評の第一人者。普段から懇意にしていて、『長尾さん、これ好きそうだから読んだ方がいいわよ』と教えてもらいました。メイルゲイズ(映画や芸術作品において、男性の視点や欲望を通して、女性を描写・表現する視線のあり方)に対し、フィメールゲイズ(女性の視点)というのはどういう概念なのか、ということについて錚々たる方たちが寄稿しているフェミニズム批評誌です」。

右の書籍『視線と差異-フェミニズムで読む美術史』は、従来の美術史における構造的な性差別を明らかにし、その変革を迫る論争が書かれている。「著者のグリゼルダ・ポロックさんから授業を受けたという、キュレーターの方の話を聞いて興味がわいたので、勉強がてら読んでいます」。

シスター×前原光榮商店の晴雨兼用折りたたみ傘

折りたたみ傘 晴雨兼用 シスター×前原光榮商店

前原光榮商店とシスターがコラボレートした折りたたみ傘。「前原光榮商店は、皇室御用達としても知られる高級洋傘メーカー。ポーターとコラボした前原光榮商店の折りたたみ傘を気に入って使っていたのですが、バスに忘れてなくしてしまって。自分で作るなら絶対になくさない傘にしたいと思い、ショルダーストラップが付けられるリングを付属しました。ミニマルでシンプルなデザインも気に入っています」。

自然科学者や映画監督を讃えるコラボレーションスカーフ

スカーフ コラボレーション シスター

デイリーはもちろん、旅行の際にも愛用しているというスカーフ。左のスカーフは、映画『日記』などで知られる女性監督メーサーロシュ・マールタの作品が昨年日本で改めて特集されたことを機に製作。「メインロゴを中央に入れて、特集上映のキャッチコピーである“small revolution(小さな革命)”の文字をちりばめました。色みがキャッチーでお気に入りです」。

右のスカーフは、1831年から続くフランスの老舗標本商・DEYROLLE(デロール)と製作した一品。シスターとのコラボレーションでは、歴史の影に隠れてきた女性科学者にフォーカスしたのだとか。「昆虫学の発展に寄与した画家であり、自然科学者のアンナ・マリア・ジビーラ・メーリアンをコンセプトにデザインした蝶のスカーフです。シルク100%で肌触りも最高。バッグに巻きつけたり、頭に巻いたりして使っています」。

あらゆるスタイルに寄り添う、多機能バックパック

バックパック シスター ポーター

メインコンパートメントに加え、フロントに配された2つのポーチが特徴的なバックパック。ポーターのクラシックなムードは残しつつ、シスターのエッセンスが融合したデザインが魅力だ。デザイン性の高さはもちろん、財布やポーチなどの必需品に加え、PC、本、タンブラー、折りたたみ傘などが難なく収納できる。「上のポーチは、いつもシスターのバッグにあしらっているラッフルをレザーで表現しました。ここには財布や鍵などの貴重品を入れています」。

バックパック シスター ポーター

「ラッフル付きポーチは取り外せる仕様になっており、ショルダーハーネスに付けるとチェストバッグとしても使えるんです。ストラップを付属すればショルダーバッグにもなるので、旅先でバックパックだけをホテルに置いて、身軽に外出することもできます。デイリーにも旅行にも、さまざまなシーンで愛用しています」。