さて、改めましてファッションライターのマスイユウです。ロンドンやパリはもちろん、北欧、東欧、アジアとファッションウィークやイベントで飛ぶことが多く。わたくしめの珍道中を通して現地のファッション、最新スポット、そして食倒れまで、さまざまな情報を小姑のような愚痴を踏まえてご紹介していきたいと思います!
デンマークの夏休みは7月で8月にはみなさん仕事に戻ってるのだとか
ちょっとご説明すると、CPHFWは北欧最大のファッションイベント。ショーの会期は3日間と短いのだが、2つの大型トレードショーと連動していて、世界からファッション関係者が集結。コペンハーゲンはエコ都市として有名ですが、CPHFWもサステイナブルに力を入れるエコファッションウィークなのです。
毎年5月にはサステイナブルファッションの世界会議『コペンハーゲン・ファッション・サミット』も開かれており、ケリングやH&Mと言った大企業も参加
今回の『CPHFW』、一言で言うなら”ミスマッチング"でした!
日本でもお馴染みの「By Malene Birger(バイ・マレーネ・ビルガー)」は、高い藁の壁で囲まれたランウェイ。コレクション自体もベージュのワイドパンツやら土気色のニットドレスやナチュールな感じだったのだが、いきなりパテント素材や目に刺激的なボーターのパンチ。さらにはメタルチャームのデコ系に突入! 以前に比べると若々しくて好印象ではある。
ビニール製の編み物ネットやレザーの巾着に、カラフルなストリングとキラキラのクリスタルのストラップのデコバッグ……。悔しいがフォーリンラブ♡
ハードとスイート、ガーリーとボーイッシュの”ミスマッチング”は「Ganni」、ヨーロッパでは結構人気のあるデザイナーさん。ワンピース、レザーバッグ、そこに付けた布のストラップは花柄3段活用、さらにその下にキャッツアイもびっくりのヒョウ柄ジャンプスーツをコーディネート。若かりし日を思い起こさせる90年代風ワイド幅(好き)に、クロップド丈のパフスリーブのブラウス、そしてそこに3Dメガネのようなグラサン、このルック好き!
シーズンがはちゃめちゃな"ミスマッチング"も……。「Baum und Pferdgarten」は透け感のあるワンピにニットのスキーパンツを合わせていた。とまあ、まいっちんぐマチコ先生なコペン3大コンテンポラリーブランドでございました。
デンマークファッションはラグジュアリーとハイストリートの中間、アドバンスコンテンポラリーやコンテポラリーブランドが強い
今回のコペンには裏テーマが……。ついに出会った運命の人?
DAY1
お食事会が終わりもう一杯呑めるところを求め友人とフラフラしていると、見えてきたのが煌々と明かりのついたファッションピープル御用達の人気カフェ「atelier september」(下のGoogleマップをチェック!)。
デンマークはおもてなしの国。殊に食は生活に密接に関わっていて、毎日のようにお食事会が催される
DAY2
2日目のお昼はアートセンターにある「apollo bar」でランチ。日焼け間違いなしのコートヤード(吹きっさらし)にテーブルが用意されており、アンチョビのディップやフモス、気づけばそこにコペンハーゲンらしいナチュラル系ディッシュがサーブされる。お料理を説明しにシェフが登場、顔を見上げるとそこにいたのはフレデリック! そう、こちらも彼の店なのです。
DAY3
実はこの晩、ディナーダブルブッキングでもう一軒はしご……。このお話は後日させていただきます
DAY4
最後はアトリエ・セプテンバーの撮影日。もちろんオープンの9時にフレデリックが参上。この時、CHPFW期間限定フラワーショップをやっていて、わざわざセッティングするために姉のソフィ&息子のヨハンくんも駆けつけてくれました。
そしてついに別れの時が……。休日出勤だったらしくフレデリックはお先に退散、こちらも次の撮影場所に移動。余裕があったので次の現場前のアンティークマーケットをチラ見していてら、そこには、な、なんと〜またフレデリックの姿が(♪「ラブストーリーは突然に」小田和正)!もはやこのままこの人と結ばれるのでは思いきや、横にはお綺麗なモデルの彼女が……。チッ
と、まあ、しょうもない話ではございましたが、フレデリックではじまりフレデリックで18年春夏CPHFWは幕を閉じたのでございました。次週は「ファッションウィーク後編とナチュラル系お料理を突き詰めるとこうなるのか?!」お楽しみに!
マスイどっきり㊙報告
CPHFWのストリート速報!
ロンドンを拠点にグローバルに活躍中のジャーナリスト。お肉と餃子をこよなく愛するスタイルアイコン。自称・浜松餃子親善大使。