家にいなきゃいなければいけないこんな時だからこそ、少しでも旅行気分を味わってもらえるよう、ロンドンからのトピックをお届けします! 情勢が落ち着いたら出かけたい旅のプランのご参考に。現在はロックダウンにより休館しておりますが、ヴィクトリア&アルバート博物館では着物の大規模展覧会「Kimono : Kyoto to Catwalk」が開催中なんです。それではさっそく、ヴァーチャルツアーにご参加ください!
江戸期のものをはじめ実物のアンティーク着物から、浮世絵、西洋の肖像画まで。日本で着物がどのように発展し、世界で受け入れらるようになったのか。そして世界から日本に伝わった新しい美が、どのように着物の上で花開いたか。着物の歴史をインターナショナルに紐解く内容になっています。
日本の明治・大正時代、世界ではアールデコ、アールヌーヴォー時代を抜けると、展示は昭和のモダンな着物へ。前回の東京オリンピックを記念した帯も!
そして着物はランウェイへ。コム・デ・ギャルソンやヨウジヤマモトなど日本を代表するデザイナーに、ジョン・ガリアーノやトム・ブラウンといった世界のデザイナー、さらにはヨシキモノやジョータロー・サイトウのような東京ファッションウィークに参加している着物ブランドもラインナップ。
そして90年代育ちのマスイ的なハイライトは2人のレジェンドの衣装!
今でも大好きなマドンナのアルバム「Ray of Light」より、“Nothing Really Matters”(カラオケの十八番です)のPVに使われていた深紅のキモノドレス(写真中央)に感動。ジャン=ポール・ゴルチエによる1999年春夏シーズン、ジャポニズムコレクションの際の作品です。ときどき着物を西洋的に解釈するとこうなる!?という作品を見かけることもありますが、このコレクションは見事(ちなみに”Frozen”という曲のPV衣装はオリヴィエ・ティスケンスです)。そしてもう1着(写真右)はアレキサンダー・マックイーンによるビョークの衣装! こちらはビョーク史上最もポピュラーなイメージですね。このほかにも、黒澤映画の三船敏郎からスターウォーズまで映画の衣装も展示されています。
ちなみに、この展示の広告ビジュアルのスタイリングを手がけたのはDJ・着物スタイリストのマドモアゼル・ユリアちゃん。V&A museumのインスタグラムでは着物の着付けや着物骨董市もご案内。
そのほか、V&Aのウェブサイトではコレクションの一部を見られたりもするのでGWにぜひチェックしてみてください!
そのほか、V&Aのウェブサイトではコレクションの一部を見られたりもするのでGWにぜひチェックしてみてください!
ロンドンを拠点にグローバルに活躍中のジャーナリスト。お肉と餃子をこよなく愛するスタイルアイコン。自称・浜松餃子親善大使。