石井ゆかりさんから、水晶玉子さんへ【第1回】

「風の時代の始まり」だった2021年。水晶さんと同じく“土星と天王星のスクエア”の影響を身近に感じたという石井さん。ゆえに、12月末の木星の魚座入りに、希望を持っているのだそう。魚座のキーワードのひとつである「癒し」についての石井さんの見解は、魚座木星・海王星がもたらす2022年前半のムードをつかむヒントになりそうです。

水晶玉子 様

お手紙、そして先日はラジオでのゲスト出演、本当にありがとうございました!
いつも玉子先生とお話をさせて頂くと、「対談」などと銘打ってあるのに、一人の読者やリスナーとしてお話に聴き入ってしまいます。このところ玉子先生に教えて頂いて、東洋の占いにも惹かれるようになりました。来年、少し勉強してみたいと思っています。
玉子先生も年末までお忙しそうですね。私は例年、大晦日ギリギリまで原稿を書いているのですが、今年もかわらなさそうです。

先生が「厳しかった」と書かれていた土星と天王星のスクエア、私は個人的にも大いに実感した気がします。妙な緊張や不調の波が来たり、仕事場に雨漏りがして工事が入るなど、色々あったのです。12月24日からこれが緩んでゆくと思うと、ありがたいです。

ただ、星の配置もさることながら、私の不調は年齢的なものもあるようです。そろそろ更年期に入るのですが、体調不良や強い不安感に悩まされました。どんなふうに乗り越えればいいか、試行錯誤した1年だったなと思います。玉子先生は、そうした不調の時期はおありでしたか? 

去年の年末は「少しでも明るい展望を」という気持ち、そして「風の時代の始まり」という、ある意味センセーショナルな話題があって、私も取材などの場では、明るい語り口で話していました。ですが2021年はおっしゃるとおり、かなり厳しい時間となり、今また「2022年は?」の問いにお答えするのが少々辛かったです。ただ、2021年5月から7月に木星が一度魚座入りしましたが、緊急事態宣言が6月後半から7月前半に一度解除になりましたよね。なので私も、木星の12月末の魚座入り以降の状況に、希望が持てるような気がしています。

魚座のキーワードの「癒し・救済」、今の日本では、犬や猫のカワイイ画像を見て「癒される!」みたいな使い方が一般的ですよね。確かに私も猫の動画でけっこう「癒され」ている気がしますが(笑)、「癒し」にはもう少しスケールの大きな意味もあるのかも、と最近、思うようになりました。そのきっかけは、バイデン大統領の演説です。大統領就任演説で何度も「癒し」という言葉が出てきたのです。病を癒すことはもちろんですが、この「コロナ禍」というわざわいの中でたくさんの人が直接・間接に大きなダメージを受けていて、それらは癒されなければならないのだ、それは社会的ヴィジョン、社会的な目標になりうるんだ、と感動しました。

今の時代、自分自身が「傷ついている」「疲れている」ということを自覚していない人もたくさんいます。自分の痛みを自覚できないまま、他者への攻撃でその痛みを鎮めようとしてしまっている人も、もしかしたら、多いのかもしれません。痛みや弱さを自覚することは、他者への優しさや思いやりの入り口でもあるはずで、2022年の魚座木星・海王星の時間が、そうした方向に向かっていくならいいなあ、と今、妄想しています。おっしゃるとおり、だらっとした時間や、甘いものがたっぷり必要な時もありますよね! 

年末年始はいろいろな儀式があって、街を歩いていても不思議な、きよらかな空気を感じるので、好きな時間です。私も近所の神社に初詣に出かけるのが恒例なのですが、2021年は行けなかった分、来年は今のところ行けそうな雰囲気なので、嬉しいです。数年前から「取材」みたいな気分で、いくつかの神社仏閣でおみくじを引いて回ったりしているのですが、それも再開したいです。たくさん引くとワケがわからなくなるので、「最初の1本」だけを財布に入れています。京都は神社仏閣が多くとにかくたくさん引いて回れるので、これからも研究(というほど大したことではないのですが!)してみたいと思っています。

毎年何気なくやっていることでしたが、ひとたび「できない」となって初めて、その大切さに気づかされました。

玉子先生、今年は本当にお世話になりました。これからもいろいろなことを教えて頂きたいです、またお目にかかれる機会を楽しみにしております。

どうかよいお年をお迎えくださいませ! 

石井ゆかり

 

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