【一白水星】

【一白水星】

芯が強く、粘り強く努力を続けることができる。気配り上手で物腰もやわらかく周囲に愛されるが見た目以上にしたたかな一面も

一白水星
カルティエのシンボル、"パンテール"。精悍で自信に満ちた顔立ちながら、指にくるりと抱きつく様子がなんとも愛らしい。オニキスでかたどられた斑点模様とダイヤモンドが繊細かつプレイフルな印象を与える。「パンテール ドゥ カルティエ」リング〈YG、エメラルド、オニキス、ダイヤモンド〉¥6,732,000/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ) グローブ/スタイリスト私物

揺らぎながらも幸せになるのびやかな成長期

チューリップの球根は、秋に植えます。冬の寒さにしっかりと当てることで、成長ホルモンが分泌されて葉や茎が伸び、大きな花を咲かせるのですね。2024年の一白水星は、花にたとえるならまさに「芽を出す」時期に当たっています。厳しい時期も自分を見失うことなく、コツコツと努力してきたことが、新たな物語の幕開けにつながっていくのです。上半期、すでに新しいことがスタートしたり、停滞していたことに前向きな動きが起きたりした人も多いのではないでしょうか。細かな流れで見ていくと、運がピークを迎えるのは夏から秋口にかけて。6月から7月は上昇気流に乗り、8月で成果を実感することになります。思い切ったチャレンジや方向転換をするなら、夏がベスト。そうすることで、秋から冬にかけても幸運の余波が期待できるでしょう。

上半期にまるで勢いや好転を感じられなかった人は「自分だけツキがないのだろうか」と思われているでしょうか。おそらくですが、努力不足でも不運でもなく、自分をガードする「殻」のようなものが、少し強めに機能してしまっているのだろうと思います。しんどいなか、頑張ってこられましたね。その現状から抜け出すために、ここまでに努力したことをベースに、生活や行動パターン、つき合う人などを変えてみるのはいかがでしょうか。

この下半期、意識したいのはふたつのこと。まず、「多忙さに振り回されない」こと。新しい動きが起こるときは、とても多忙なものです。初めてのことに四苦八苦したり、これまで身近にいなかったタイプの人と会ったりと、あたふたすることもあるでしょう。ただ、それに振り回されてしまうと空回りしがちで得るものも少なくなります。タスクや時間は「自分がコントロールする」という意識を持ちましょう。そのためにも、何事も前倒しで進めたり、手帳などアナログでスケジュール管理をしたりするのはいい選択となりそうです。

もうひとつは「発想の転換力を鍛える」こと。2024年下半期の運は、勢いはいいのですが安定しにくい傾向があります。目の前のことに一喜一憂すると疲れるだけ。ネガティブに転んだとき、いかに発想を転換して自分を立て直すかがポイントになります。……といっても、うまくいかないときというのは、そうした気はなかなか回らないもの。スマホのメモや手帳などに「へこんだときに見る言葉リスト」を作っておくのはいいアイデアでしょう。「うまくいかないときは、弱点克服のチャンス」「失敗は活かすためにある」など、なんでもOKです。これは元気なうちにやっておくのが、最大のポイントです。

おそらくですが、11月の頭くらいまでは何事も好調に運びやすいでしょう。11月から12月にかけて、人間関係や仕事で大きな変化が予測されます。思わぬところから横槍が入ったり、信頼していた人が想定外のことをしてきたり、ということもありそうです。現状維持だけをよしとせず、ときには「やめる」「終える」ことも、前向きな選択になると思っておいてください。冒頭で、2024年の一白水星は芽吹きのときと書きました。芽吹きのエネルギーは、上に伸びるために使うものです。たくさん伸びて、さんさんと降り注ぐ太陽の恩恵をいっぱいに受けて、花開くために生きるのです。それを妨げるものに、わざわざ時間や労力をかけなくても、大丈夫です。

 私たちは忙しい毎日のなか、効率よく生きようと必死です。うまくやろうと、日々頑張っています。でも、いつもベストな選択ができるとも限りません。無駄も失敗もたくさんあります──だからこそ、喜びも大きいのですが。無駄だと思ったら潔く手放し、失敗も柔軟に乗り切ってまいりましょう。それが、下半期の幸運を招きます。

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