先週のトピックでは夏の土用期間について説明しました。土用期間は心身が「ゆらぎ」やすく、不安定になりがち。大きな決断や遠くへの移動は避けたほうがいいとお伝えさせていただきましたが、西洋占星術においても7月末から注視すべき星の動きが、いくつか起こります。
今回は、その中から気になる2つの星の動きを、過ごし方のヒントとともにお届けします。
illustration: Hazuki Miyahara
【7月29日】獅子座の新月
自己肯定感が強く、自信家。自己表現を得意とする獅子座で新月が起こるので、自分らしさを活かしたアウトプットや表現がラッキーアクションとしてよさそうです。
占い師の濱美奈子さんによる、新月・満月占いに書かれているアドバイスによると……。
「セルフラブ」と「自己表現」がキーワード。一歩前に出て人生の「JOY」を手に入れよう。
●サングラスや帽子など、映画の主人公気分に浸れるアイテムを身に着けて存在感をアピール
●自分の好きなところを100個書き出して、自分らしさを深掘りする
●あなたにとって理想の生き方をしている人の本や映画に触れる
獅子座を象徴する季節といえば夏! 夏の解放感の力をかりて、大胆な装いにチャレンジし、映画の主人公をきどってみるのもよいかも!? また、夏休みやお盆休みなど長期休暇を取る人もいるでしょう。自分を振り返る時間を作って、濱さん提案のワークをしてみることで、自分をもっと好きになるきっかけや発見がありそうです。
私も8月は、 比較的時間がとれる予定。自分の好きなところは、すぐには思いつきませんが、ここ半年分のスケジュール帳や日記のほかスマホのカメラロールなんかも見直してみて、どんなときの自分が好き(といわないまでも気分がよかったか)書き出してみたいなと思っています。なお、最近、Amazonオーディブルに、どハマり中。理想の生き方をしている人の伝記やエッセイ本の耳読をしようと思案中です。
【7月29日〜11月24日】木星逆行
今週起こるもう一つの大きな星の動きとして、木星逆行があります。現在木星は牡羊座にあり、29日より逆行。10月28日に魚座に入り、11月24日に順行に戻ります。
木星を表すキーワードは、拡大・発展。目標に向かって突き進むなか、急に思うように物事が進まなくなったり、流れが鈍くなるような印象を抱くことが起こる可能性があります。
しかも、木星は、社会形成に影響を与える「社会天体」に属する星で、同じく社会天体の土星も逆行中。加えて、変革・反体制を表す天王星も逆行中。社会全体がゆらぎながら、新しい時代へ向けて、軌道修正をしているかのようにも感じます。
この4カ月は、何か新しいことを始めようとしても上手く段取れない。もしくは、中長期のプロジェクトに携わっているとしたら、順調だと思われていた計画が、思わぬ理由から停滞することも予想されます。
しかし、物事はとまってしまうようにみえて調整中なだけで、中止やキャンセルといった「終わり」を意味するのではなさそう。よりよい未来のための振り返りの時期として捉えると、考え方、ゴール、計画が、本当にそれでいいか見直してみてと問いかける、星のサインのように思えます。
木星逆行中は、木星が滞在する牡羊座と魚座のテーマに沿って見直しや振り替えりをしてみると、より時代に沿ったヒントに出合えるかもしれません。
12星座のトップバッターで「自我・勢い」などを表す牡羊座、12番目の最後の星座で「愛・寛容」などを表す魚座。自分らしい行動とは? 自分にとって愛するということとは? 自分にとって赦しとは?
多様性の時代において、自分軸、自分らしさを持つことが重要視されるなか、その解を見いだせず、どこか不安を抱えている人は、様々な角度から「自分らしさ」を見つめるのに最適なチャンス期かも。
また、本当の自分らしさは、自分自身が決めること。答えは出なくとも、それについて考えるだけでも、大きな収穫がありそうです。
奇しくも、同じ時期に起こる、獅子座の新月が、「自分軸」を理解するための後押しをしてくれそうです。
おさらいや復習は、物事を成功させるのに不可欠なステップ。順行になったときにより大きな飛躍、伸び幅を構築するための必要期間、ジャンプボードとなるターニングポイントとポジティブに捉えてみると、また違った方向性が見えるかもしれませんよ。(編集R)