【DIOR(ディオール)】女性を魅了し続けるジュエリー

誰もが心浮き立つようなときめきと、モダンな洗練を両立させるディオール ファイン ジュエリー。改めて女性がジュエリーを身につける楽しさを体現するメゾンの世界を、スタイリスト清水奈緒美さんが読み解く。

「ディオレット」「ボワ ドゥ ローズ」

ディオール ファイン ジュエリー「リング」「ダブルリング」
人さし指リング〈PG、ダイヤモンド、ピンクサファイア、ラッカー〉¥2,800,000・ダブルリング〈WG、ダイヤモンド〉¥1,700,000/クリスチャン ディオール(ディオール ファイン ジュエリー) ブラウス¥99,000/ブラミンク(シャルべ)

ダイヤモンドやサファイアを中心に花々やてんとう虫が集い、ユートピアを描く。重ねた有機的なフォルムのダブルリングもシック。

ディオール ファイン ジュエリーについては、現在アーティスティック ディレクターを務めるヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌの存在を抜きにしては語れないと清水さん。

「伯父ジル・デュフールのもと、メゾンブランドでのアシスタントを始めた頃から、彼女はパリのファッションアイコンだったと記憶しています。ディオールでのデザイナーデビューも鮮烈で、そこから彼女のクリエーションが楽しみで追いかけています。唯一無二のセンス、就任からもはや25年がたちますが、その年月を感じさせない色褪せることのない創造力に、今もなお惹かれています」

ディオール ファイン ジュエリー「ネックレス」「イヤカフ」「シングルピアス」
ネックレス〈PG、ダイヤモンド〉¥5,300,000・(右耳上から)イヤカフ〈PG、ダイヤモンド〉・¥350,000・イヤカフ〈YG、ダイヤモンド〉¥350,000・シングルピアス〈PG、ダイヤモンド、ラッカー〉¥590,000 /クリスチャン ディオール(ディオール ファイン ジュエリー) シャツ¥38,500/エイチ ビューティー&ユース(ロエフ) 中に着たトップス¥105,600/ブルーベル・ジャパン(プラン シー)

ボワ ドゥ ローズの新作はネックレス。エレガントでありながら毒気をはらむ、物語を感じるデザイン。

今回はディオレットとボワ ドゥ ローズの新作にフォーカス。

「ディオレットはいきいきとしたフォルムとラッカーの発色のよさに心を奪われます。ひとつひとつの花々の造形が美しく、てんとう虫の丸さも愛らしい。一方でボワ ドゥ ローズのようにバラの茎を抽象的にデザインした、モダンでクールなものもある。ヴィクトワールは一貫して、アンビバレントな世界観を提唱しており、女性の持っている可愛さとそぎ落としたモダンさの2面性を表現します」

ヴィクトワールがファインジュエリーを手がけ始めた頃、周囲の女性たちがこぞって手に取っていたのは清水さんの記憶にも新しい。

「ごくごく細くてシンプル、だけどウィットに富んだミミウィを結婚指輪とした友人がいました。こういう選択もあるのかと、ハッとさせられました。今はミミローズという名のコレクションになって、デザインがアップデートされています。それらとディオレットのようなパンチのあるものを重ねることで、ファインジュエリーを自由に表現したことが私の中で衝撃的でした。彼女はもともとモードに精通し、幼い頃からジュエリーにも興味があり、さまざまなデザインを手がけていました。リアルでありながら、どんなときも遊び心を忘れないんですよね。常にエスプリを絶やさず、いつの時代も女性を魅了する、彼女にしか生み出せない稀有な作品なのだと思います」

清水奈緒美プロフィール画像
スタイリスト清水奈緒美

ファッション誌の編集者を経て、2010年よりスタイリストとして独立。ものを選ぶ審美眼にファンも多数。モード誌を中心に、広告や俳優のスタイリングも手がける。

【人生にジュエリーをひとつ】スタイリスト清水奈緒美さんが導く輝き

FEATURE