このネックレスは、"シェーヌ・ダンクル"をモダンに解釈したデザインのエクセプショナルピース。ネックレスの開閉と装飾を兼ねる前面のクラスプの、ミニマルかつダイナミックな機能美が持ち味だ。エルメスの象徴であるレザーや馬のカラーを彷彿させる94粒のブラウンダイヤモンドは、職人の手で同じ色みとサイズを選びぬいたもの。その気品をシルバーと大胆に組み合わせている。
"エヴァー・シェーヌ・ダンクル"ネックレス〈Sil925、ブラウンダイヤモンド5.81ct〉¥4,910,000/エルメスジャポン
メゾンの名を冠したプロダクトすべてにおいて、日常に使えて楽しめるラグジュアリーを実現するエルメス。ジュエリーも、例外ではない。2001年からクリエイティブ・ディレクターを務めるピエール・アルディが目指すのは、従来の価値観に倣(なら)わずエルメスにしかできないジュエリーを創ることだ。
素材に対する斬新なコンセプトが、それを象徴する。エルメスのジュエリーは、シルバーをゴールドと同様に貴重な素材と位置づけ、春夏にはシルバー、秋冬にはゴールドのジュエリーを発表している。写真のネックレスのシルバーとブラウンダイヤモンドの組み合わせは、ハッとするほど刺激的。
伝統的なモチーフをモダンに解釈したデザインにも、エルメスならではの個性が際立つ。1938年の誕生以来、絶大な人気を誇る〝シェーヌ・ダンクル〟は、錨のチェーンに着想を得たアイコニックなモチーフ。ピエール・アルディは、それをより洗練されたフォルムに進化させた。シンプルだからこそ、日常のどんなシーンにも寄り添える。エルメスはジュエリーを、毎日使えるインティメイトなものと捉えている。そのユニークな発想がファッションと共鳴するとき、ラグジュアリーでモダンな新しい女性像が誕生する。
涼しげなシルバーのジュエリーは、夏のデイリーなおしゃれに欠かせない。新作の"エヴァー・シェーヌ・ダンクル"は、都会の女性に洗練された海辺の香りをまとわせる。長さの違う2本のネックレスを重ねて、軽快さとリズムを感じさせて。
"エヴァー・シェーヌ・ダンクル"ネックレス〈80㎝/Sil925〉¥140,000・ロングネックレス〈120㎝/Sil925〉¥188,000・ブレスレット〈Sil925〉¥304,000・リング(人さし指)〈Sil925〉¥58,000・(中指)〈Sil925〉¥87,000・ノースリーブドレス(参考商品)/エルメスジャポン
SPUR2016年8月号掲載
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