2018.01.26

大胆な創造性に脱帽、SIHHで注目を集めた3作品

SIHHで発表される新作の中で、顧客やジャーナリストたちの注目を集めるのが、複雑機構や伝統工芸の意匠を取り入れた作品。ムーブメント、と聞くと難しそうと身構えてしまいそうだが、高度な技術と熟練の職人技によって実現されるクリエイションは、まさにアートの域。中でも今回は、ユニークなアイデアが光る3つの作品をご紹介。

 

900粒の黄金のパールが、パンテールの顔を描き出す、驚愕のクリエイティブウォッチ

「ロトンド ドゥ カルティエ レヴェラシオン ドュヌ パンテール」ウォッチ(18KPG ダイヤモンド、手巻き)¥11,500,000
「ロトンド ドゥ カルティエ レヴェラシオン ドュヌ パンテール」ウォッチ(18KPG ダイヤモンド、手巻き)¥11,500,000 ※予定価格 Photo © Cartier
 

本年度SIHH2018のブースの中でも特に話題を集めたのが、カルティエによる新作「ロトンド ドゥ カルティエ レヴェラシオン ドュヌ パンテール」ウォッチ。その秘密は、遊び心溢れる文字盤のトリック。微細なピンクゴールドのビーズが、砂時計のように流動的な動きを見せるダイヤルは、重心を下に傾けるとパンテールの顔が浮かび上がるというもの。卓越したジュエリーセッティングの技術に裏打ちされたクリエイティブなアイデアに、来場者からも大きな歓声が上がった。

カルティエ カスタマー サービスセンター
http://www.cariter.jp/
0120-301-757

 

彫金細工とプリカジュールエナメルが織りなす、超絶技巧のマリアージュ

商品キャプション、価格?
「メティエ・ダール・レ・アエロスティエ - パリ 1784」ウォッチ(WG×18Kゴールド×プリカジュールエナメル)¥16,900,000 ※予定価格、世界5本限定、ブティック限定
 

スイスの名門マニュファクチュア、ヴァシュロン・コンスタンタンによるメティエダールコレクションは、ヨーロッパで古くから伝わる伝統工芸の技法を、現代へと受け継いできた。本年度新作として発表されたのは、メゾン創業と同時期に当たる18世紀後半の航空技術に着想を得た5つのモデル。全て手仕事により生み出される、彫金細工の気球の背景には、トランスペアレントな質感が特徴的なプリカジュールエナメルを採用。中のムーブメントが空に浮かび上がる、ファンタジー溢れる作品に仕上がった。

ヴァシュロン・コンスタンタン
http://www.vacheron-constantin.com/
0120-63-1755

 

伝統工芸と、複雑機構が融合した、時計マニアを唸らせる逸品

「アルティプラノ ストーン マルケトリー トゥールビヨン」(WG×ダイヤモンド×ラピスラズリ、自動巻き)¥?
「アルティプラノ オーナメンタルストーン マルケトリトゥールビヨン」(WG×ダイヤモンド×ラピスラズリ、手巻き)¥20,600,000 ※予定価格、世界8本限定、直営ブティック限定
 

ハイジュエリーメゾンとしても知られるピアジェは、その卓越した時計作りの技術でも高い評価を集めている。中でも極薄ムーブメントには定評があるが、本年度新作の中からご紹介するのは、伝統工芸と複雑機構を融合させた作品「アルティプラノ オーナメンタルストーン マルケトリトゥールビヨン」。複雑機構の代表格であるトゥールビヨンムーブメントの厚さはわずか4.6mm。そして文字盤にはラピスラズリ、そしてマラカイトを用いたマルケトリが用いられている。薄い、複雑、美しいと3拍子揃った、ピアジェならではの名作だ。

ピアジェ コンタクトセンター
http://www.piaget.jp/
0120-73-1874

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