SIHHで発表される新作の中で、顧客やジャーナリストたちの注目を集めるのが、複雑機構や伝統工芸の意匠を取り入れた作品。ムーブメント、と聞くと難しそうと身構えてしまいそうだが、高度な技術と熟練の職人技によって実現されるクリエイションは、まさにアートの域。中でも今回は、ユニークなアイデアが光る3つの作品をご紹介。
900粒の黄金のパールが、パンテールの顔を描き出す、驚愕のクリエイティブウォッチ
彫金細工とプリカジュールエナメルが織りなす、超絶技巧のマリアージュ
スイスの名門マニュファクチュア、ヴァシュロン・コンスタンタンによるメティエダールコレクションは、ヨーロッパで古くから伝わる伝統工芸の技法を、現代へと受け継いできた。本年度新作として発表されたのは、メゾン創業と同時期に当たる18世紀後半の航空技術に着想を得た5つのモデル。全て手仕事により生み出される、彫金細工の気球の背景には、トランスペアレントな質感が特徴的なプリカジュールエナメルを採用。中のムーブメントが空に浮かび上がる、ファンタジー溢れる作品に仕上がった。
ヴァシュロン・コンスタンタン
http://www.vacheron-constantin.com/
0120-63-1755
伝統工芸と、複雑機構が融合した、時計マニアを唸らせる逸品
ハイジュエリーメゾンとしても知られるピアジェは、その卓越した時計作りの技術でも高い評価を集めている。中でも極薄ムーブメントには定評があるが、本年度新作の中からご紹介するのは、伝統工芸と複雑機構を融合させた作品「アルティプラノ オーナメンタルストーン マルケトリトゥールビヨン」。複雑機構の代表格であるトゥールビヨンムーブメントの厚さはわずか4.6mm。そして文字盤にはラピスラズリ、そしてマラカイトを用いたマルケトリが用いられている。薄い、複雑、美しいと3拍子揃った、ピアジェならではの名作だ。
ピアジェ コンタクトセンター
http://www.piaget.jp/
0120-73-1874