年の瀬に湿っぽい話をしてしまったが、当の本人は決して悲観的にはなっておらず、むしろ新たなスタートを切れて能天気にワクワクしている。“普通”とは違う、幸せのカタチとは。2023年は、自分なりの答えを見つける年にしたい。そんな今の気持ちを後押ししてくれるジュエリーがあるとしたら、それは間違いなくMIKIMOTOのパールだと確信した。伝統を重んじながらも時代の流れをつかみ、パールの魅力を再解釈してモードへと昇華させる。そんな柔軟性と大胆さと創造力を兼ね備えた人間に、私もいつかなりたい。
激動の1年を走り抜いた労いにチョイスしたのは、ブランドの頭文字である「M」をグラフィカルにかたどったイヤーカフ。イエローゴールドのソリッドな地金に、純白のアコヤ真珠がまろやかな光沢を添える。このたったひと粒に宿る、確かな気品と華やぎ。表面のなめらかさや真珠層の厚さ、色の均質性など、厳しい品質基準をクリアした選ばれし真珠だけに、「MIKIMOTOパール」の名が冠せられる。
反骨精神すら感じさせる立体的な造形と、真円パールの清らかでタイムレスな輝き。耳もとにそのモダンなコントラストが生まれるとき、ガチガチの鎧をまとった自分の心の中にも、ひと粒のやわらかな光を見出せたような、晴れやかな気持ちになる。2022年は決して明るい年ではなかったけれど、それでも生きている限り、私たちは前に進まなければならない。混沌とした世の中でも、というかそんな世の中だからこそ、しなやかに、口角を上げて歩いていきたい。進むべき方向を見失いそうになったとき、日常を彩るひと粒の類い稀なる輝きが、そっと道しるべになってくれると信じて。

