ふたつのパールは指輪にセットされているというよりも、何かの拍子にうっかり埋まってしまったんじゃないかと思わせる不気味さがあって、トロンとしたまなざしを感じるたびに、背中の下あたりがゾワッとする。同時に、無骨な造形とのコントラストを生む球体の完全美に、思わず息をのむ。違和感が重なり、溶け合い、形成された小宇宙。その存在感は何ものにも代えがたい。
ふたつのパールは指輪にセットされているというよりも、何かの拍子にうっかり埋まってしまったんじゃないかと思わせる不気味さがあって、トロンとしたまなざしを感じるたびに、背中の下あたりがゾワッとする。同時に、無骨な造形とのコントラストを生む球体の完全美に、思わず息をのむ。違和感が重なり、溶け合い、形成された小宇宙。その存在感は何ものにも代えがたい。