ミキモト、レポシetc...横顔がクールに決まる【イヤーカフ4選】

夏のミニマルな着こなしにプラスオンしたい、モードなデザインのイヤーカフ。SPURの人気連載「寝ても覚めてもきらめきたいの」から、顔回りをクールに演出してくれるアイテムをエディターの偏愛ストーリーとともにお届け。レポシやシャルロット シェネ、ミキモトなど、アーティな逸品からお気に入りを見つけて。

夏のミニマルな着こなしにプラスオンしたい、モードなデザインのイヤーカフ。SPURの人気連載「寝ても覚めてもきらめきたいの」から、顔回りをクールに演出してくれるアイテムをエディターの偏愛ストーリーとともにお届け。レポシやシャルロット シェネ、ミキモトなど、アーティな逸品からお気に入りを見つけて。

【シャルロット シェネ】身体の一部になる、小さな彫刻

シャルロット シェネのイヤーカフは、身体の一部になる、小さな彫刻のよう
左から:「Biseau」イヤーカフ〈925SV〉¥53,100・〈K18イエローヴェルメイユ〉¥57,300

石もパールも使わずに地金だけで構成されたアブストラクトなデザインが、耳を包みこむようにフィットする。一見ミニマルなのに、見れば見るほど複雑な構造で、「こんなジュエリー見たことない」と頭をひねった。

ひとたび身につけると、謎は瞬時に解けてゆく。それは身体を飾るというよりも、身体の一部となり共鳴する感覚。ソリッドな金属が、なめらかなカーブを描きながら肌に沿うとき、「なるほど、こんなふうに見えるのか」と膝を打つ。

シャルロット シェネのイヤーカフは、ルパン三世の石川五ェ門の斬鉄剣よろしく、先端がスパッと斜めに面取りされている

ワンストロークで有機的なフォルムに仕上げたシャルロット シェネのイヤーカフは、ルパン三世の石川五ェ門の斬鉄剣よろしく、先端がスパッと斜めに面取りされている。曲線の流れを打ち止めるような切れ味のよいカッティングで、やわらかさの中にシャープな印象を匂わせる。その二面性に意表を突かれ、じわじわ引き込まれてゆく。

表裏を逆にしてみたり、シルバーとイエローゴールドヴェルメイユを一緒につけてみたり。その日のスタイリングやムードに合わせて、表情や組み合わせを変えて楽しみたい。あるいは、「そのつけ方も素敵ね」とデザイナー本人に褒められるような独自のバランスを編み出してみたい。

【トムウッド】近未来的な意匠が光る

トムウッドの近未来的な意匠が光るイヤーカフ。Mazeイヤーカフ〈925シルバー〉¥28,600
Mazeイヤーカフ〈925シルバー〉¥28,600

クリーンでミニマルで、実用的。これぞスカンジナビアンデザインと思わせるスタイルが、多くのファンを惹きつけてやまないトムウッド。建築からインスピレーションを得たピースが多いことでも知られているが、こちらの「Maze(メイズ)」も例に漏れず。

ぷっくりとしたフォルムのイヤーカフは、バックミンスター・フラーのドームを連想させる、近未来的な意匠。
彫刻のように大胆で、工芸品のように美しい。耳もとに宿るのは、唯一無二のモダンな感性だ。作りは複雑なはずなのに、なぜか削ぎ落とされたムードに仕上がっているのが、じつにトムウッドらしい。リサイクルシルバーの凛とした輝きが、いっそう横顔の洗練度を引き上げる。

【ミキモト】耳もとにモダンなコントラストを

ミキモトのM Collection イヤーカフ〈K18YG、あこやパール〉¥105,600
M Collection イヤーカフ〈K18YG、あこやパール〉¥105,600

ブランドの頭文字である「M」をグラフィカルにかたどったミキモトのイヤーカフ。イエローゴールドのソリッドな地金に、純白のアコヤ真珠がまろやかな光沢を添える。このたったひと粒に宿る、確かな気品と華やぎ。表面のなめらかさや真珠層の厚さ、色の均質性など、厳しい品質基準をクリアした選ばれし真珠だけ、「MIKIMOTOパール」の名が冠せられる。

ミキモトのイヤーカフは、反骨精神すら感じさせる立体的な造形と、真円パールの清らかでタイムレスな輝きで、耳もとにそのモダンなコントラストが生まれる。

反骨精神すら感じさせる立体的な造形と、真円パールの清らかでタイムレスな輝きで、耳もとにそのモダンなコントラストが生まれる。

【レポシ】ぶれない美学をまとう

レポシのイヤーカフはデザイナーのセンスが光る逸品。Berbere 2連イヤーカフ〈18KPG、ダイヤモンド〉¥514,800
Berbere 2連イヤーカフ〈18KPG、ダイヤモンド〉¥514,800

イタリアンジュエラー、レポシの3代目を引き継ぐ若きクリエイター、ガイア・レポシ。ファインジュエリーのコンサバでキラキラなイメージを払拭し、「セカンドスキンのようにまとう」という斬新なアイデアのもとに生まれたのが、今やメゾンのアイコンにもなっているベルベルコレクションだ。

ゴールドがミニマルなラインを描く本コレクションの中で、おすすめは2連のイヤーカフ。肌なじみのよいピンクゴールドが耳のアウトラインにぴたりと沿うさまに、惚れ惚れする。その密着感がまさにセカンドスキンのようで、ずっとつけていたら素肌と同化するような気さえする。

その媚びない佇まいがなんとも凛々しく、これこそがガイア氏のクリエイションの真骨頂だ。伝統とモダニティを融合させ、さらにそれをモードへと昇華させる彼女のセンスは、やはりタダモノじゃない。このイヤーカフを身につけることで、彼女の芯の強さを少しだけおすそ分けしてもらえるような気がする。

*リンク先記事内の商品価格はオリジナル記事の公開当時のものです