Hermès(エルメス)を代表するモチーフ「シェーヌ・ダンクル」にインスパイアされて、アンリ・ドリニーがデザインした「ケープコッド」に新作「ケープコッド シャドウ」が登場。ケース、文字盤、ダイヤル、ブレスレットまで黒で統一。ブレスレット縁にはアクセントとして赤のアスティカージュ(蝋止め)が施されている。
エルメスの「ケープコッド」から新モデル「ケープコッド シャドウ」が登場した。
「ケープコッド」が誕生したのは1991年。メゾンのクリエイションを手がけていたアンリ・ドリニーに、エルメスが正方形の時計のデザインを依頼したのがきっかけだった。アンリはメゾンを代表するモチーフである「シェーヌ・ダンクル」にインスピレーションを得て、“長方形の中の正方形”のウォッチをデザイン。ダイヤル数字の「8」にも「シェーヌ・ダンクル」のモチーフを配すなど、ユニークなクリエイションだ。1998年にはレディスプレタポルテのデザイナーだったマルタン・マルジェラのアイデアによって、2重巻きのドゥブルトゥールストラップが誕生した。
そして誕生から26年の今年登場した新モデルは、ケース、文字盤、ダイヤル、ブレスレットまでオールブラックで統一。マットな輝きを放つケース、艶やかな文字盤に浮かび上がるマットなインデックス、ヴォー・バレニアのレザーストラップがエレガントに調和し、ブレスレットの縁に手作業で施された赤のアスティカージュ(蝋止め)が、モダンなアクセントをプラス。
常に時代の先をいく「ケープコッド」らしい、新たな魅力にあふれた一本になっている。
エルメスジャポン
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text:Junko Hayashida