「ヒョウ柄は無地」。自身のファッション観について、冗談交じりに語る秋元優さん。ファッションをこよなく愛する、彼女ならではのユーモア溢れるコメントだ。
学生時代からモデルとして活躍し、海外の雑誌やデザイナー、クリエイターからも支持を集める、元祖原宿ファッションキッズの優さん。感度の高いセレクトでカルト的な人気を誇るセレクトショップ、ファリーンで長年審美眼を培った彼女にとって、個性的なデザインのジュエリーはデイリーエッセンシャル。日本でもまだ取り扱いの少ない、気鋭デザイナーを積極的に取り入れている。
「まだ誰も持ってない、フレッシュなデザイナーを常に探しています。SNSでもオンラインでも、知らないブランドを見つけたらすぐに検索。特に独創的なクリエイションに目がないです」
そう語る彼女の手元に輝くのはNYブランド、ノラ・コーガンのゴールドリングと、ロンドンブランドのサラ・ヌールのスパイラルリング。エルメスのシルバーも集めているという。
華奢な指に似合う、フォルムコンシャスなジュエリーが多い中、一際目を引くのがソリッドなゴールドのリング。 尋ねると、こんなエピソードを明かしてくれた。
「父が他界した時に、遺骨でダイヤモンドを作りました。弟妹と母、異なるデザインで皆がこの石を持ってます。逞しい父のイメージに合わせて、私のリングは少し大きめにデザインしました。父の存在をいつでも近くに感じられるよう、毎日身につけています」
photo: Yusuke Miyashita