80年代の古着カルチャーを牽引したDEPTの創業者を両親に持ち、現在同店のディレクターをつとめるエリさん。ヴィンテージ、ラグジュアリーブランド、メキシコで見つけたお土産、そして気鋭デザイナーの一点物まで、カテゴリーにとらわれない自身のファッションアイデンティティを持つエリさんは、モードラバーが認める真のスタイルセッターだ。そんな彼女がファッションのインスピレーションを受けるのは、旅行をしている時だという。
「古着の買い付けはアメリカを拠点にしています。プライベートでも旅行が大好きで、一時期はモロッコによく行っていました。原宿に新しくオープンするショップ、ドナドナでも様々な国で買い付けてきたかわいい雑貨を置く予定。世界中でバイイングしてきたユニークなものばかりを集めたお店にしたいです」
この日エリさんが着ていたのは、アメリカで見つけたというチャイナドレス風のセットアップ。鮮やかなターコイズのトップスには、赤いレザーのベルトを合わせて無国籍に。シルバーのジュエリーがマイブームだという彼女の現在のスタメンは、NYのシルバージュエリーショップで購入したイニシャル入りのリングとエルメスのダイヤモンドリング。友人の紹介で知り合ったというLAの若手ブランド、モンドモンドのフェイスモチーフリング。イスラエル発のBFRのリング。そしてカルティエの “ラブ” ブレスレット。耳元には、ご両親から受け継いだ先代DEPTのオリジナルデザインのイヤリングが光る。
「ジュエリーの好みにはマイブームがあって、今はシルバーの気分。ある時はイエローゴールドのデコラティブなものばかり集めていたり、チョーカーを重ねる時もあったり。ジュエリーを買う時のルールは、パッと5つ以上のスタイリングが思い浮かべられること。あえて統一感を持たせず、ランダムにミックスするのが好きです」