シカクかマル、昼か夜、海か山――正反対のキャラクターを持つウォッチが勢ぞろい! カルティエ、シャネル、ルイ・ヴィトン、パテック フィリップなど、人気ブランドから12本を厳選。あなたはどちらを選ぶ?

シカクか、マルか——ハイブランドの【腕時計】12本、究極の選択
シカクかマル、昼か夜、海か山――正反対のキャラクターを持つウォッチが勢ぞろい! カルティエ、シャネル、ルイ・ヴィトン、パテック フィリップなど、人気ブランドから12本を厳選。あなたはどちらを選ぶ?
シカクかマルか
3代目当主ルイ・カルティエが、友人の飛行家、アルベルト・サントス=デュモンのために考案したウォッチの新作はチタニウムモデル。クールなアティチュードの中にエレガンスを宿す。人間工学に基づいたスクエアなデザインは、手首へのフィットも完璧。
対するは、その名の由来であるゴールドビーズが象徴的な一本。文字盤を取り巻くのはラウンドカットのダイヤモンド、丸みを帯びたブレスレットにもゴールドビーズが敷き詰められている。グリーンジャスパーのパーツをスライドさせれば文字盤が現れる、そのポップな仕掛けも楽しい。
昼か夜か
イタリアの建築家ガエ・アウレンティによる「LV I」「LV II」を再解釈したモデル、「ルイ・ヴィトン モントレー」。懐中時計に着想を得た12時位置のリュウズ、レッドとブルーが鮮やかなレイルウェイトラックが好奇心を刺激する。アクティブなデイタイムは旅をモチーフにしたスペシャルピースとともに。
一方イブニングの装いには、クチュールのエスプリを加えながらジュエルライクに進化したタイムピースを。「ガロン」とはフランス語で「縁飾り」を意味する言葉。ガブリエル・シャネルが取り入れたこのテクニックを、ブレスレットに見立てた新作が「プルミエール」に加わった。アイコニックな八角形を縁取るダイヤモンドが夜を照らす。
海か山か
ブランド初のメールオーダーカタログ「ブルー ブック」の表紙に採用された青。高潔さや真実、幸福を象徴するこの色は「ティファニー ブルー」としてブランドを表す特別な存在。神聖さの宿るブルーから、命の源である海へ思いを馳せよう。
山派なら、「ムーンウォッチ」の愛称でおなじみの「スピードマスター」を。スポーツクロノグラフを代表するこのモデルに、2017年に新たにラインナップされたのが「スピードマスター 38」。小さめのケースでデイリーに使えるカジュアルさが魅力だ。フォレストグリーンのベルトを選んで、山へのドライブはいかが?
冬か春か
ラグに採用した鎧を模したデザイン、踊るように軽やかなアラビア数字のインデックス。メゾンの伝統と遊び心が融合した「アルソー」は、エルメスにおけるラウンドケースウォッチの定番。雪片のように煌めくダイヤモンド、冬空を思わせるレザーストラップが、手もとに凛とした華やかさを添える。
一方、風に舞い散る桜の花びらが川面を覆う「花筏」を、岩肌のようなパターンとグレイッシュピンクのダイヤルによって表現したのは四季が映す風景を重んじるグランドセイコー。きゃしゃなサイズ感で可憐な印象をもたらす。
赤か青か
センシュアルな曲線で文字盤を囲うダイヤモンドと共鳴して、情熱的なバーガンディが映し出すのは、ミッドセンチュリーの時代、創業家4代目イヴ・ピアジェのもとに芸術家たちが集った"ピアジェ ソサエティ"の華やかなムード。「ライムライト ガラ」が持つ優美で絢爛豪華な世界を、深みのある深紅がいっそう強調する。
一方、波模様を思わせるアズールブルーの文字盤が物語るのは、ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』の世界。この小説に登場する潜水艦「ノーチラス号」がその名の由来だ。舷窓を模した八角形のベゼルに配した、ホワイトゴールドとダイヤモンドの白い輝きがダイヤルのブルーを静かに照らす。
読書の友か、スポーツの友か
コレクション名の「11.59」には11時59分、何かが始まる直前、変革や転換といったメッセージ。ダイヤルからはハイエンドモデルの証し、トゥールビヨンムーブメントが見える。時計技師たちの叡智と卓越した技術が詰まった時計を身につけ秋の夜長に遠く本の世界へ。
あるいは、頼もしい相棒とともに汗を流すのも一興。イエローの細長いスノーフレーク針がホームタイムを、短いほうのスノーフレーク針がローカルタイムを表示するダブルタイムゾーンを搭載したスポーツウォッチにクリーンで爽やかなオパラインダイアルが加わった。200m防水、ジャンピングアワー、堅牢な作りのこのモデルなら世界の極地から地底までどんな競技でもお任せあれ。











