2018.05.10

NYがブルーに染まった、『ティファニー ペーパーフラワー』ローンチイベント

世界で最もアイコニックで心躍るブルーと言えば、ティファニーブルーに間違いないだろう。この色彩が、5月上旬数日間にわたってニューヨークの街をテイクオーバーし話題をさらった。これは、昨年2月にティファニーのチーフ・アーティスティック・オフィサーに就任したリード・クラッコフ氏による待望の初ジュエリーコレクション『ティファニー ペーパーフラワー』ローンチを記念したキャンペーンの一環。ニューヨーク五番街の本店で行われた発表会、そして豪華なセレブリティが集結した華やかなパーティの様子をレポート!

本店前にはブルーに染められたキャブが列をなした。©Tiffany & Co.

ボデガ(デリ)に咲き乱れるペーパーフラワー。©Daniel Arnold

 本店前など街中に登場したカフェトラックでは、コーヒーと軽食が無料でニューヨーカーに配布された。

5月3日のローンチを前に、イエローキャブ、ボデガ(デリ)、メトロカード、カフェトラック、スケーター、BMXライダーなど、ニューヨークのストリートを象徴する光景やアイテムがティファニーブルーに彩られ、街行く人々の目を楽しませた。

新コレクションは、本店1階に特設されたグリーンハウス内で展示された。写真はティファニーが発見した石、タンザナイトとダイヤモンドが配されたデザイン。

本コレクションのインスピレーションは、紙を切り取りかたどった想像上の花。プラチナのアシンメトリーな花びらをモチーフに、ダイアモンドやタンザナイトが散りばめられた、職人技が光る精巧なデザインとなっている。5月3日のお披露目発表会では、花にちなんで本店1階に特設されたグリーンハウス内でクラッコフ氏自らプレゼン。「ティファニーはつねに自然の中に溢れる美を大切にしてきたブランドです。今回はその伝統に敬意を払うと同時に、美とモダニズムを組み合わせ、新たな解釈を形にしました」と語った。

 

スプリングキャンペーンのミューズ、エル・ファニング。©Getty Images for Tiffany & Co.

同日夜に開催されたパーティには、女優エル・ファニングをはじめ、ミシェル・ウィリアムズ、ケンダル・ジェンナー、日本からは森星、萬波ユカといったセレブリティが駆けつけた。会場では、1961年の映画『ティファニーで朝食を』の中でオードリー・ヘプバーンが歌った『ムーン・リバー』 をリメイクした、エル・ファニング主演のフィルム “Believe In Dreams” が公開。楽曲でコラボレーションしているヒップホップアーティスト、A$AP ファーグが、180年以上の歴史の中で初となる店内でのライブパフォーマンスを行い、来場者を盛り上げた。

実に斬新でモダンな今回のキャンペーンには「フォーマルで年配者向け、といったファインジュエリーのイメージを覆し、毎日身に付けることのできるジュエリーをデザインしたかった」というクラコフ氏の強い思いが感じられる。『ティファニー ペーパーフラワー』は、日本では9月に発売予定だ。

text : Miko Uno

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