モード界でもはや定番キーワードとなっている「ジェンダーレス」。2019年春夏はそれを声高に訴えるブランドが目立った。そんな機運を受けて、女性らしさの極地であるように思われていたジュエリーも性差を問わずにまとってみたい。今注目の若手ふたりが、存在の揺らぎと危うさを表現する。
※この特集中、以下の表記は略号になります。WG(ホワイトゴールド)、YG(イエローゴールド)、PG(ピンクゴールド)、RG(ローズゴールド)、MOP(マザーオブパール)
シャネル
ふたりで分かち合う獅子と彗星のイメージ
獅子座であるマドモアゼル シャネルがエンブレムとしていたライオンと、美、自由、躍動感をイメージさせる彗星に着想を得たモチーフをミックス。イヤリングはシャツの襟につけて。
ティファニー
誇り高きふたりにこそ合うアイコニックな名品
ティファニーを代表するデザイナー、ジャン・シュランバージェとエルサ・ペレッティ。それぞれの特徴であるエレガンスと官能的な曲線が華やかさと品格をもたらす。
ヴァン クリーフ&アーペル
花々に埋もれて、一瞬の幸福感に浸っていたい
自然から着想を得ることが多いヴァン クリーフ&アーペル。アーカイヴスをもとにした、光り輝くゴールドやハードストーン、貴石を組み合わせた花々をふんだんにちりばめて。ペンダントはチェーンを取りはずしてクリップとしても使うことができる。
エルメス
奔放な精神の胸元を飾る姿を変えるネックレス
メゾンに伝わる技術を生かしたシルバーのチェーンにゴールドの「シェーヌ・ダンクル」モチーフが。どこに首を入れるかで、さまざまに形が変わる。
タサキ
ふたりを永遠に結ぶ、ハートのモチーフ
ハンドワークによってハートが形作られ、ノスタルジックなムードが漂う「ハーツ・アファイア」。フェミニンながら大ぶりのデザインなのでどんなパーソナリティにもしっくりとなじむ。バランスボールにインスピレーションを得てパールを直線に並べたアイコニックな「バランス」シリーズのブローチとともに。
片岡千之助
2000年3月1日生まれ。歌舞伎俳優。祖父は十五代目片岡仁左衛門、父は片岡孝太郎。2003年『男女道成寺』で初お目見えし、翌年『松栄祝嶋台(お祭り)』で初舞台を踏む。2018年『義経千本桜』では難役・主馬小金吾を演じきるなど、将来を嘱望されている存在。 Instagram:@sennosuke.official
安藤ニコ
2000年2月28日生まれ。2015年男性ファッション誌の表紙を飾り、話題に。モデルとして雑誌やショーで活躍しているほか、映画やCM、ミュージックビデオにも出演。現在は大学進学を目指し学業との両立に励んでいる。
Instagram : @nico.ando.official
SOURCE:SPUR 2019年4月号「ジュエリーこそ、ジェンダーレス」
model: Sennosuke Kataoka, Nico Ando photography: Seishi Shirakawa styling: Naomi Shimizu hair: NORI TAKABAYASHI 〈YARD〉 make-up: UDA 〈mekashi project〉 text: Itoi Kuriyama