パールジュエリーが、モードラバーの定番アイテムとして定着して久しい。このムーブメントの火付け役といえば、タクーン・パニクガルをおいて他にいないだろう。
NYを拠点にするタクーン・パニクガルがTASAKIのクリエイティブディレクターに就任したのが2009年のこと。直線的なゴールドのバーに、パールが整然と並ぶ斬新かつコンテンポラリーなデザインは大きな話題を呼び、モードラバーの必携となった。パールトレンドの立役者であるタクーンに、これまでの軌跡や、クリエイションのルーツ、そして今後の展望を聞いた。
パールトレンドの立役者、タクーン・パニクガルとは
パールジュエリーブームの金字塔、「バランス」シリーズ誕生秘話
「TASAKI COLLECTION LINE」初のアイコンシリーズとして発表されたのが、「バランス」。その独創的なデザインのインスピレーション源について、タクーンに聞いた。
「パールといえばクラシックの代名詞。ただ、正直当時は古臭いというイメージが強かった。だからこそ、これまでとはガラっと違うアプローチであっと驚かせたかったんだ。イメージしたのは、若い人が着けたくなるようなパールのジュエリー。美しい球体を際立たせるために、逆にジオメトリックなデザインを掛け合わせた。全く異なる要素を組み合わせるのは、僕のデザインの特徴の一つと言えるかもしれないね」(タクーン・パニクガル)
フォーマル向けだけじゃない、日常使いのモードなパールジュエリー
幼い頃、母親とジュエリーのお店に行っては、パールを見て胸をときめかせたというタクーン。パールの最大の魅力は、普遍性にあるという。
「宝石は、カットされることで本来の美しさを引き出すけど、パールは採取された状態ですでに完成されている。言うなれば、最もナチュラルで、有機的な美しさを持っているということ。その普遍的な魅力は、老若男女問わず魅力的に映るはず。最近では、韓国の男性アイドルの影響もあって、メンズパールに注目が集まっている。モードなスタイルが好きな人なら、あこや真珠に、小さなスパイクを組み合わせた『デインジャー』シリーズの新作を是非トライして欲しいね」(タクーン・パニクガル)
TASAKIが誇るダイヤモンドのノウハウを駆使した、前衛的なハイジュエリー
日本で唯一のダイヤモンドのサイトホルダーであるジュエラーのTASAKI。その高い技術力を示すのが、独自の「リファインドリベリオンカット」ダイヤモンドだ。
「世界的に見ても、自社でダイヤモンドをカットするジュエラーは珍しい。その高い技術を用いて、ダイヤモンドの使い方でも何か新しいことに挑戦したかった。そこで思いついたのが、独自の『リファインドリベリオンカット』。誰もが思い浮かべるラウンドブリリアントカットを逆さにしたようなカットで、ダイヤモンドのきらめきを最大限に引き出すだけでなく、デザインの独創性も際立たせたんだ」(タクーン・パニクガル)








