慌ただしい毎日でもお気に入りの時計とおいしいコーヒーがあれば、彼女は幸福感に包まれる。時刻を確認するためでも、喉を潤すためでもない。心を満たすために必要なふたつの嗜好品をペアリング
※この特集中、以下の表記は略号になります。SS(ステンレススチール)、WG(ホワイトゴールド)、PG(ピンクゴールド)、YG(イエローゴールド)
品格ある一本とコク深い一杯が、人生を豊かに変えていく
Cartier
サテン仕上げを施したナイトブルーのダイヤルが魅力的な不朽の名品の新作。夜空を彩る星のようにベゼルにはダイヤモンドが煌めき、持ち主の日々を明るく照らす。
Café Bach
各地からコーヒー愛好者が集い、"日本コーヒー界のパイオニア"とも評される1968年創業の老舗。手作業でよい豆を選び抜くハンドピックや煎りムラのない丁寧な自家焙煎にこだわり、看板メニュー「バッハブレンド」(カップ¥650・ポット¥1,140)をはじめとする雑味のない一杯で人々を魅了する。ドイツのビレロイ&ボッホ社製のオリジナルのカップとポットには、味のあるロゴと偉大なる音楽家バッハのサインが添えられている。
カフェ・バッハ●東京都台東区日本堤1の23の9 ☎03-3875-2669 ◯営10時〜19時(L.O 18時45分) ㊡金曜・第2火曜 HP: https://www.bach-kaffee.co.jp/
独創的な時計とともにカフェへ ハイセンスな彼女の至福のとき
BVLGARI
インダストリアルなデザインの「トゥボガス」と永遠の魔力を持つ蛇をモチーフとした「セルペンティ」。ブランドを象徴するふたつのシンボルが融合した時計は、手首に絡みつく唯一無二のフォルムが個性を愛する女性を輝かせる。
Bridge Coffee & Icecream
浅草橋交差点の角地に立つレトロモダンなビルにあるカフェ。富ヶ谷の「Little Nap COFFEE ROASTERS」が焙煎したフレッシュな豆を使った濃厚なエスプレッソ(¥400)やカフェラテ(¥550)が人気で、もうひとつの看板商品であるアイスクリーム(シングル¥450・ダブル¥550)を組み合わせてオーダーする人も多数。大きな窓から日差しが差し込む店内は、開放感があり気持ちがいい。
ブリッジ コーヒー アンド アイスクリーム●東京都中央区日本橋馬喰町1の13の9 イーグルビル 1F ☎03-3527-3399 ◯営8時~19時、9時~19時(土・日・祝) 不定休 Instagram: @cafe.bridge
モダンなグラフィックを、愛すべきトレードマークに
Chanel
ブラックセラミックの艶めきと大きめのフェイスが存在感抜群。ロゴを引き立てるようインデックスをなくした潔いデザインが、洗練された印象を高める。
Lou
渋谷区西原の超人気店「パドラーズコーヒー」の2号店が2021年中野にオープン。1号店と同じくポートランド発の「Stumptown Coffee Roasters」の豆を中心に取り扱いつつ、看板メニュー「Today’s Coffee」(¥500)では国内ロースター「Sniite」などの豆も積極的に採用している。店舗&グラフィックデザインはプロダクトブランド「ポスタルコ」に依頼し、アメリカンダイナーのようなコージーな空間が実現。この店を目がけてやってくるコーヒー好きたちはもちろん、地元客にも愛される存在となっていて常に賑わいを見せている。
ルー●東京都中野区中野5の53の4 ☎非公開 ◯営8時~20時 ㊡水曜 HP: https://loutokyo.com/
心躍るイエローが導くのは、明るく、希望に満ちた日々
Tiffany & Co.
ブランドの日本上陸50周年を記念した限定モデル。12時の位置に配したイエローダイヤモンドがプレシャスなアクセント。
Coffee by Jalana
インポートアイテムを中心に扱う上野・アメ横のセレクトショップが手がけるコーヒースタンド。上質な3種類の豆を使ったオリジナルブレンド「AMEYOKO REGULAR COFFEE」で淹れるコーヒー(Sサイズ¥299)は、ポップなイエローが目を引くロゴのカップで提供される。酸味がクセになるコーヒーのほかホットサンドやチキンオーバーライスといった軽食も提供。西海岸のガレージをイメージしたカジュアルな店内ではTシャツなどのオリジナルグッズも販売し、好評を博している。
コーヒー バイ ジャラーナ●東京都台東区上野6の10の1 ☎03-3834-0966 ◯営11時~20時、11時~22時(金・土) 無休 Instagram: @coffee_by_jalana
時にはドレッシーに決めて、華美な世界を堪能する
Van Cleef & Arpels
四つ葉のクローバーに着想を得た、時代を超えて愛されるアイコニックなモチーフが時計に。黒と白、シックな色使いのラグジュアリーな佇まいは、淑女のコーヒータイムにぴったりと似合う。
Café Trois Bagues
1976年創業の歴史ある喫茶店が提供するのは、「トロワブレンド」(¥600)などオールドビーンズを使ったコーヒー。ネルドリップで淹れた一杯は、やわらかな口当たりと深いコクが特徴だ。店内には撮影で使用したリチャード ジノリのほか、マイセンやウェッジウッドなどのヴィンテージの洋食器が並び、貴重なカップで至極の味を楽しむことができる。コーヒーはもちろん、名物のグラタントーストも人気。
カフェ トロワバグ●東京都千代田区神田神保町1の12の1 富田ビルB1 ☎03-3294-8597 ◯営10時~20時、12時~19時(土・祝) ㊡日曜 HP: https://troisbagues.com/
疲れた心を癒やすコーヒーと、やさしい情景を映した時計
Hermès
"長方形の中に正方形をデザインする"という自由な発想から生まれたメゾンの代表作。新たに仲間入りした夕暮れをモチーフにしたダイヤルは、いつまでも眺めていたくなる絵画のよう。上質なレザーやネイビーとの組み合わせで洗練されつつも気取らないムードがかない、憧れの女性像へと導いてくれる。カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンに似合うのもうれしい。
Chez Rona
松陰神社の洋菓子店「メルシーベイク」を手がける田代翔太さんがオープンしたカフェは、ベーシックなフードやスナックとともに、コーヒーやワインをサーブしている。パリの街角にあるようなミニマルながら洗練された空間で、京都の「Oeuf Coffee」が焙煎した豆を使用したコーヒー(¥600)と一緒に、ガトーショコラ(¥550)やクレームブリュレ(¥750)などのスイーツを堪能できる。お店があるのは閑静な住宅街の中で、穏やかな時間を求めて足を運ぶ客が後を絶たない。
シェ ロナ●東京都世田谷区経堂5の29の4 ☎なし ◯営11時~18時 ㊡水・木曜 Instagram: @chezronajapon
SOURCE:SPUR 2022年9月号「働く女性のESSENTIALS 腕に時計を、テーブルには珈琲を」
photography: Hiroko Matsubara styling: Tomoko Iijima hair: KENSHIN for EPO LABO make-up: Masayo Tsuda 〈mod’s hair〉 model: Victoria Schons