【ヴァン クリーフ&アーペル】表参道ガーデンブティックで出合う、「今まで」と「これから」を結ぶ物語

東京・表参道のメインストリートから少し脇に入った場所に、絵本の世界から飛び出してきたかのようなブティックができた。ここは、期間限定で展開される、幸運を象徴するクローバーに彩られたヴァン クリーフ&アーペルの表参道ガーデンブティックだ。

ヴァン クリーフ&アーペル表参道ブティック アルハンブラが飾られたショーケース

オープニングを飾るテーマ「アルハンブラ コレクション」を中心に、メゾンが育んできたジュエリー&タイムピースの背景や物語に触れることができる、世界で唯一の空間として誕生した。庭の花を摘んでブーケにするように、お気に入りの作品とそのストーリーを見つけに行こう。

夜のガーデンで、作品の秘密にせまる

四つ葉のクローバーをテーマに、1階が昼、2階が夜とふたつのフロアに分けられた建物を装飾したのは、フランス人とトルコ人のディレクターコンビ、ビュルキュ&ジョフレ。プレイフルな自然の情景を題材に、ロマンティックな遊び心あふれる空間を創り出した。彼らが今回、四つ葉のクローバーとともに幸運のモチーフに選んだのが孔雀。2階奥のサロンの壁面に描かれた華麗な孔雀が、幸せを運んできそう!

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表参道ガーデンブティックの2階

天井に星空が広がる2階への階段を上がるとまず目に飛び込んでくるのが、「アルハンブラ コレクション」のストーリー。1968年誕生のロングネックレスに先立って、1925年にのこされた四つ葉のクローバーのチャームのプロダクトカードをはじめ、’70~’90年代の広告やデザイン画などの資料が展示されている。四つ葉のクローバーが1世紀の間、メゾンにとってどれほど大切な存在であったかが、伝わってくる。

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メゾンの歴史を物語るアーカイヴコーナー
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職人たちのサヴォアフェールをつぶさに感じられる動画も上映

続いて自社工房に受け継がれる、15の工程すべてに施されたサヴォアフェールが、動画を交えて紹介される。宝石の選別に始まり、四つ葉のクローバーモチーフへの切り出し、研磨、ギヨシェ彫刻、ビーズセッティング、石留め、組み立てなどが分業で行われ、そのすべてに職人の熟練の眼と手の技が最大限に発揮されているのがわかる。作品の表から見える部分だけではなく、見えない部分も同様に大切にするのが、メゾンの哲学。それが貫かれたもの創りの真髄にふれる特別な体験が、このブティックを唯一無二の存在にしている。

詩情あふれるピースを身につける歓び

1906年にパリ・ヴァンドーム広場に誕生した、ヴァン クリーフ&アーペル。その後、ポエティックで独創的な作品を生み出すハイジュエリーメゾンとして名声を高め、地位を確立してきた。着想の源となっているのは、自然をはじめ、クチュール、ダンス、文学など、感性を刺激するテーマの数々。詩情豊かな「アルハンブラ コレクション」は、それらを代表する存在だ。伝統を未来へ受け継ぐコレクションの、魅力を探ってみよう。

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ロッククリスタルをあしらったアルハンブラネックレスの展示品

ブティックのオープニングテーマである「アルハンブラ コレクション」のファーストモデルは、1968年に発表されたロングネックレス。2階の夜のガーデンに設けられたヘリテージコレクションのコーナーには、今ではなかなか目にすることのできない希少なピースがずらりと並ぶ。なかでも圧巻なのは、クリアなロッククリスタルとフェルメールブルーのラピスラズリ。メゾンの歴史を彩ってきた、卓越したテクニックによってのみ実現するハードストーンの美が、これらに集約されている。また緑のマラカイトや赤のカーネリアンをイエローゴールドと組み合わせた、色鮮やかなネックレスも魅力的。

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表参道ガーデンブティック1階のアルハンブラコーナー
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アルハンブラと蝶がたわむれるショーケース

そして自分だけの「アルハンブラ」に出合いたくなったら、1階の昼のガーデンへ。降り注ぐ陽光のもと、ヴィンテージ アルハンブラに加えて、たとえばマジック アルハンブラやアルハンブラ ウォッチのように、これまでに発表された「アルハンブラ コレクション」のさまざまな作品が揃っている。背景に特別なストーリーをもち、さらに精緻なサヴォアフェールを施されて誕生した作品を、自分だけのパートナーとしてつけこなす歓びは格別だ。

昼のガーデンは、新しい可能性に満ちている

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ブティックのある一角では、ペルレとアルハンブラのミックス&マッチを提案

1970年代初頭、アルハンブラ ネックレスの広告には「ドレスとジーンズのためのクローバー」とのコピーが添えられていた。ファッションとの共鳴も、アルハンブラの歩みを語る上では欠かせない。

フランスの若者たちによる’68年の五月革命や、世界的なヒッピー文化の浸透を背景に、ファッションが劇的に変化。ジュエリーにも日常的な使いやすいデザインが求められ、「アルハンブラ コレクション」はそれに呼応するものだった。時を経ても変わらぬ特質を生かして、カジュアルからドレスアップまでさまざまな服にコーディネートできるのが、愛されてきた理由。今再び人気のボヘミアンテイストにもよく似合うほか、メゾンの他のコレクションと組み合わせて、重ねづけも楽しめる。例えば、ゴールドビーズが特徴的な「ぺルレ」とのコーディネートは、互いを引き立てあっているように。ブティック1階に設けられたミックスコーディネートを提案するディスプレイで、新たな可能性を確かめてみたい。

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メゾンの始まりである「愛」を体現するブライダルコーナー

そして、忘れてはならないメゾンの始まりの物語がもうひとつ。ヴァン クリーフ&アーペルは、1895年にダイヤモンド商かつ宝石細工職人の息子アルフレッド・ヴァン クリーフと、宝石商の娘エステル・アーペルが結婚したことを機に誕生した。表参道ガーデンブティック1階には、メゾンのルーツである「愛」に応える、ブライダルコーナーも用意されている。このように幅広い品揃えが、メゾンの世界観に則って新鮮な物語を生み出す源泉となっているのだ。

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ひとつひとつにストーリーが刻まれた、ポエティック コンプリケーション ウォッチ

表参道ガーデンブティック探検の最終到達点は、ポエティック コンプリケーション ウォッチ。メゾンに受け継がれる詩情あふれる物語、それを支えるサヴォアフェールを体現する名作だ。

ここでは、作品を知る、所有する、身にける歓び、それら全てを味わえる。「アルハンブラ コレクション」をきっかけに、さまざまな作品を通してヴァン クリーフ&アーペルの幸福な世界を体験できるブティックに、足を運んでみては。

ヴァン クリーフ&アーペル 表参道ガーデンブティック
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-5
営業時間:11:00〜19:00(不定休)
TEL:03-6712-6295

ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
https://www.vancleefarpels.com/jp/ja/
0120-10-1906

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