パリ五輪の記念はシャネルのリング。【池江璃花子】さんが人生の節目に選んだジュエリー＆腕時計

タグ・ホイヤーのアクアレーサー

競泳選手・池江璃花子さんが記憶するジュエリーと時計の最初の思い出は高校時代に遡る。撮影当日にも身につけていたタグ・ホイヤーのアクアレーサー（1）が、初めて手にした時計だった。「17歳の頃に自分の時計を持ちたくて母に相談したところ、『一生使えるものを買おう』とブティックに連れていってくれたんです。ダイヤモンドがついている華やかなタイプとで悩んでいたら、母から『年齢を重ねていっても似合うように落ち着いたデザインがいいのでは？』と。その一言でこれに決めました。今でも普段使いに欠かせない存在です」

ティファニー Tのリング、BIZOUXのネックレス

エルメスのHウォッチ

2018年に参加したアジア競技大会ジャカルタでは6種目で優勝し、日本人初となるアジア競技大会6冠を達成。大会MVPに輝くなど記念すべき年に。「ティファニー Tのリング（3）は自分へのご褒美に選んだもの。姉がその前の年に買っていたので、お揃いで持てることがうれしくて。翌年の闘病中も体調がいい日は身につけていました。調子が悪い日は体をひっかいてしまったりするのでつけられなかったのですが、せめて指先だけでもおしゃれでいたいという気持ちに寄り添ってくれましたね」

20歳になると母からはエルメスのHウォッチ（4）、姉からはBIZOUXのプレーンなゴールドネックレス（2）をもらった。

「Hウォッチは大切にしすぎて箱に入れて保管していたのですが、大学で寮生活が始まると、いつの間にかなくしてしまったんです。でも退寮する際に母と掃除をしていたら偶然出てきて、そのときは大泣きしました（笑）。ネックレスはずっと身につけている大切なもの。名前のイニシャルRとピンクダイヤモンドが入っています。一度チェーンを破損してしまったことがあるのですが、修理して愛用していますね。不思議と姉に応援してもらっているような気持ちになるところが気に入っています」

エルメスのブレスレット、シャネルのリング

ジュエリーや時計は世界で闘う池江さんのモチベーションになっている。

「2024年のパリ五輪の前年にアミアンという都市で五輪前の合宿がありました。そこは五輪の日本チームの調整場所だったので、来年絶対にパリ五輪に出たい、またここに戻ってきたいという強い気持ちを何かで残したくて。ずっと欲しかったエルメスのシェーヌ・ダンクルのブレスレット（6）を買いました。パリ五輪に参加したあとは帰国直前にパリのシャネルでココ クラッシュのリング（5）を購入。以前から憧れていたのですが、この機会を逃したくないと思ったんです。大きな試合の節目など、自分にとって特別な瞬間を刻んでくれるものだからと、その場所で出合うことを大切にしていますね」