還暦の記念に選んだリングは? 本間恵子さんの【ジュエリー&時計】ヒストリー

ジャーナリストの本間恵子さんが語る、愛用ジュエリーと腕時計。社会人になったときに手に入れた真珠のピアスから始まり、ジャガー・ルクルトのレベルソ、ヴァン クリーフ&アーペルのリング、そして還暦に迎えたリングまで――人生の節目に選んだアイテムのストーリーをお届け。
 

ジャーナリストの本間恵子さんが語る、愛用ジュエリーと腕時計。社会人になったときに手に入れた真珠のピアスから始まり、ジャガー・ルクルトのレベルソ、ヴァン クリーフ&アーペルのリング、そして還暦に迎えたリングまで――人生の節目に選んだアイテムのストーリーをお届け。
 

ジャーナリスト・本間恵子さんの私物ジュエリーと時計
ジュエリー・時計 履歴書
20代
社会人になったときに真珠のピアスを購入。ベーシックなアイテムを揃えた時期。
30代
ヘソナイトガーネットのエンゲージリングをオーダー。初めて手にする本格的な時計としてジャガー・ルクルトのレベルソを選ぶ。
40代
友人のバイヤーからヴァンクリーフ&アーペルのアンティークリングを購入。
50代
エルメスのメドールを購入。ジュエリーのような感覚でつけられる時計が好き。
60代
真珠婚式の記念にシシ ジュエリーのリング、還暦の記念にフランチェスカ・ヴィラのリングを手にする。

本間恵子さんの愛用ジュエリー&時計

南洋真珠と黒真珠のピアス

ジャーナリスト・本間恵子さんの私物である、南洋真珠と黒真珠のピアス

1・2 社会人になったら、冠婚葬祭用に真珠のジュエリーを持っておくといいと親にアドバイスされたことから、ファーストジュエリーには真珠をチョイス

ジャーナリストの本間恵子さんが長年愛用するジュエリーや時計は「思い出をよみがえらせてくれるものや、何かの記念にと定めて愛着を抱いてきたもの」が多いそう。

「自分で買った初めてのジュエリーは、直径11㎜の南洋真珠(2)です。美術大学を卒業後、御徒町のジュエリーメーカーに就職し、初任給で購入。真珠を2粒選んで、職人にピアスのパーツをつけてもらったものでした。しばらくして片方をなくしてしまい、同じ大きさの黒真珠のピアス(1)を買い足し、色違いでつけて楽しみました。その後、ジュエリー専門誌の編集部に転職し、さまざまなデザインに触れる機会がありましたが、20代でしたしたくさん買えるわけではなくて。出張で訪れたイタリアでチェーンを買ったり、シンプルな細いリングを買って重ねづけをしたりと工夫していましたね」

ジャガー・ルクルトのレベルソ、ヘソナイトガーネットのエンゲージリング

ジャーナリスト・本間恵子さんの私物である、ジャガー・ルクルトのレベルソ、ヘソナイトガーネットのエンゲージリング

3 建築家であるパートナーから贈られたジャガー・ルクルトのレベルソ
4 イエローとオレンジの中間のようなヘソナイトガーネットの温かみのある色みが美しい。上質な石が採れることで有名なスリランカで購入した

ヴァン クリーフ&アーペルのリング

ジャーナリスト・本間恵子さんの私物である、ヴァン クリーフ&アーペルのリング

5 スパンコールのディテールをグラフィカルに表現したヴァン クリーフ&アーペルのボリュームあるリング

シシ ジュエリーのリング、フランチェスカ・ヴィラのリング

ジャーナリスト・本間恵子さんの私物である、シシ ジュエリーのリング、フランチェスカ・ヴィラのリング

6 手描きのアートワークに小さな真珠とダイヤモンドが光るクラフト感あるデザイン
7 水晶の下のモチーフが浮かび上がるような立体的な仕立てに

専門誌から退職したあとは、フリーのジャーナリストとして活躍。結婚という人生の節目に手に入れたものは、今でも大切に使っている。

「結婚をするからと、特別に指輪を買ったわけではないんです。新婚旅行でモルディブを訪れた際、経由したスリランカで夫が直感で選んだヘソナイトガーネットの石を購入。帰国後に知人のデザイナーにリング(4)を仕立ててもらいました。当時からダイヤモンドが主流ではありましたが、これをエンゲージリングにしたんです。ちなみに、最近自分で購入した小さな真珠とダイヤモンドが可愛いシシ ジュエリーのリング(6)は、買ったあとにちょうど真珠婚式のタイミングだと気がつき、その記念に設定。せっかく手に入れたんですから、よい思い出と結びつけておきたいんですよね。ジャガー・ルクルトのレベルソ(3)は結婚して少したって、彼からもらったもの。でも、当時の私にはゴールドはまだ似合わなくて。2000年ぐらいから時計の仕事を本格的に始めようとスイスのバーゼルに取材に行くようになり、そのときにきちんとした時計を身につけようと引っ張り出しました」

プロフェッショナルだからこそ、アイテム選びは直感を大切にしていると本間さん。

ヴァン クリーフ&アーペルのアンティークリング(5)は友人のバイヤーに見せてもらい、一瞬で気に入って購入。1930年代にメゾンが生み出したスパンコールモチーフから着想を得て作られたブトン ドール コレクションのひとつです。オールドカットのダイヤモンドが可愛くて、海外出張時もよく褒められます。還暦を迎えて、ひと目惚れしたフランチェスカ・ヴィラのリング(7)も買いました。アンティークの技法と、ヒョウとてんとう虫がお買い物に行く様子を描いたという物語性に惹かれました」

本間恵子さんプロフィール画像
ジャーナリスト本間恵子さん

ほんま けいこ●美大を卒業後、ジュエリーデザイナーを経て、ジュエリー専門誌の雑誌編集者に転身。独立後は、国内外の展示会を取材しながら雑誌・新聞での連載を多数持つ。

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