「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」は、毎春スイスで開催されている世界最大の国際時計トレードショー。2025年は60ものウォッチメゾンが集結し、会場は百花繚乱。ここで発表されたレディスウォッチの中から、新たな名品時計10点を厳選してお届け。デイリーユースのウォッチから本格派機械式時計、まばゆいハイジュエリーピースまで、心を揺さぶるニューモデルに注目して。
【ヴァシュロン・コンスタンタン】 「トラディショナル ムーンフェイズ」| 優越のピンクで祝う創業270周年
時計「トラディショナル ムーンフェイズ」〈36㎜径/PG、ダイヤモンド、マザーオブパール、アリゲーターストラップ、手巻き〉¥7,172,000(世界限定270本発売)/ヴァシュロン・コンスタンタン
1755年から続く老舗中の老舗ウォッチメゾンから、創業270周年を祝う格調高いタイムピースが登場。全体をニュアンスのあるピンクでまとめ、夜空の月の満ち欠けを表示する高精度なムーンフェイズ機構がアクセントを添えている。文字盤のマザーオブパールには、メゾンのロゴにもなっているマルタ十字のモチーフが。アニバーサリーイヤーにふさわしい華やぎで手もとを彩る正統派ウォッチだ。
ヴァシュロン・コンスタンタン
http://www.vacheron-constantin.com/
0120-63-1755
【カルティエ】 「トレサージュ ドゥ カルティエ」|グラマラスなゴールドの魅力を再発見
時計「トレサージュ ドゥ カルティエ」〈56.2×25.7㎜/WG、YG、ダイヤモンド、カーフストラップ、クォーツ〉¥12,012,000(予定価格、2025年9月発売予定)/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ) © Cartier
ジュネーブで初めてヴェールを脱いだ、まったく新しい顔立ちのハイジュエリーウォッチ。磨き抜かれたイエローゴールドと、スノーセッティングのダイヤモンドとを精緻に編み込んだツイストパターンは、メゾンの歴史ある表現様式から取り入れたもの。ほどよいボリュームと彫刻的なディテールが、ひと目見ただけで鮮烈な印象を残す。どんな角度から見ても隙のないデザインに、思わずため息が出てしまいそう。
カルティエ カスタマー サービスセンター
https://www.cartier.jp/
0120-1847-00
【パテック フィリップ】 「カラトラバ 白鳥」|優雅さのシンボル“スワン”を超絶技巧で描写
時計「カラトラバ 白鳥」〈38㎜径/RG、ダイヤモンド、木象嵌、金箔、カーフストラップ、自動巻き〉(参考商品)/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター(パテック フィリップ)
昔ながらのスイスの伝統工芸を保護し、継承するためにメゾンが力を入れている希少なハンドクラフト コレクションのハイライト。エレガントな白鳥の姿は、木を使った「木象嵌」という技で描かれている。職人は18種類もの色、質感、木目の異なる木から120枚以上もの板を薄く切り出し、それをさらに小さなパーツに切ってはめ込んで、羽根の柔らかなタッチを実現。時を刻むアートと呼びたい、洗練された作品だ。
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
https://www.patek.com/ja/
03-3255-8109
【ブルガリ】 「セルペンティ エテルナ」|シンプリシティを極めた見事な造形力
時計「セルペンティ エテルナ」〈全長145㎜(Sサイズ)、155㎜(Lサイズ)/PG、ダイヤモンド、クォーツ〉¥11,341,000/ブルガリ・ジャパン(ブルガリ)
永遠をシンボライズするという蛇のモチーフが、文字通りにエターナルなハイジュエリーウォッチに変身。表は白く輝くダイヤモンドのスノーセッティング、裏はウロコを思わせる六角形の透かしパターン。ミニマルな流線型のブレスレットが手首を包み込むようにフィットする極上のつけ心地は、2年かけてこだわり抜いて開発したという。「セルペンティ」のドラマティックな進化は止まらない。
ブルガリ・ジャパン
https://www.bulgari.com/ja-jp/
0120-030-142
【ヴァン クリーフ&アーペル】 「レディ アーペル バル デ ザムルー オートマタ ウォッチ」|パリの街でふたりの愛のストーリーが始まる
時計「レディ アーペル バル デ ザムルー オートマタ ウォッチ」〈38㎜径/WG、ダイヤモンド、エナメル、アリゲーターストラップ、自動巻き〉¥24,948,000/ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク(ヴァン クリーフ&アーペル)
時の流れを詩情豊かに演出するヴァン クリーフ&アーペルは、針のない時計をクリエイト。文字盤にグリザイユ エナメルで手描きされているのは、19世紀にパリ郊外で人気を博した屋外のダンスカフェ、ギャンゲット。正午と真夜中に、または時計の左サイドのプッシュボタンを操作すると、恋するふたりが動き始め、手を取り合ってキスを交わす。現在時刻を指し示すのは、雲から顔を出した金色の星たち。どこまでもロマンティックなこの時計が、忘れられない幸せな一瞬を描き出す。
*オートマタ(からくり時計)は、ジュネーブのヴァン クリーフ&アーペル時計制作工房で培われた機械式時計の専門技術と、メティエダール(伝統工芸技術)が融合し、熟練の職人たちの高度な技巧が結集して生まれる作品として知られている
ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
http://www.vancleefarpels.com/
0120-10-1906
【シャネル】 「ボーイフレンド ココ アート」|マドモアゼルの端正な横顔がポップアートに
時計“シャネル BLUSH ウォッチ カプセル コレクション”「ボーイフレンド ココ アート」〈37×28.6㎜/SS、ピンクサファイア、ブラックスピネル、エナメル、デカール、カーフストラップ、手巻き〉¥20,130,000(世界限定20本発売)/シャネル カスタマーケア(シャネル)
ビューティの世界にオマージュを捧げ、シャネルのコスメティックをさまざまな側面からとらえた「シャネル BLUSH ウォッチ カプセル コレクション」。このモデルは、コンパクトの鏡に映った自分を見つめるマドモアゼルを、バゲットカットのピンクサファイアが取り巻いている。伝統的な装飾技法、デカールやエナメルのテクニックであえてポップアート風にマドモアゼルを表現しているのが何ともスタイリッシュ。
シャネル カスタマーケア
https://www.chanel.com/jp/
0120-525-519
【エルメス】 「マイヨン リーブル ウォッチ」|スタイリッシュにきらめくメゾンのアイコン
時計「マイヨン リーブル ウォッチ」〈16.5×27.7㎜/PG、ダイヤモンド、トルマリン、クォーツ〉¥27,390,000(予定価格、2025年12月頃発売予定)/エルメスジャポン(エルメス) © Joël Von Allmen
まぶしく輝くハイジュエリーウォッチに生まれ変わった「アンカーチェーン」。ブレスレットには上質なダイヤモンドだけでなく、稀少性の高いテラコッタカラーのトルマリンをセット。側面のリュウズをなくし、時計の裏側に隠したボタンで時刻合わせをするようになっているのもメゾンの美意識が息づくポイント。優れたデザインと仕立てのよさで、目の肥えたジュエリーラヴァーをも虜にしてしまう時計だ。
エルメスジャポン
https://www.hermes.com
03-3569-3300
【ロレックス】「オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー 36」|なめらかなシルエットがこれまでになく新鮮
時計「オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー 36」〈36㎜径/エバーローズゴールド、自動巻き〉¥13,346,300(予定価格・2025年夏頃発売予定)/日本ロレックス(ロレックス)
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブの会場でセンセーションを巻き起こした話題の最新作。時計ケースとフラットジュビリーブレスレットがシームレスにつながり、一体化したように見えるフォルムが視線を引きつける。レーザー技術でハニカムパターンをあしらった文字盤は、クリーンな印象。精緻に刻まれたフルーテッドベゼルなど、ロレックスのデザインコードを正しく継承した誇れるメカニカルウォッチだ。
日本ロレックス
https://www.rolex.com/
0120-929-570
【ショパール】「ハッピースポーツ」|サファリに着想を得たシックなトーンが新鮮
時計「ハッピースポーツ」〈36㎜径/ルーセントスティール™、エシカルローズゴールド、SS、ダイヤモンド、トルマリン、カーフストラップ、自動巻き〉¥1,485,000/ショパール ジャパン プレス(ショパール)
カーキ色の文字盤と、オリーブグリーンのトルマリンをあしらったリュウズ、マットブラウンのストラップをまとって、大人びた表情をたたえたメゾンのアイコンウォッチ。文字盤の上でくるくると回転しながら自由に動き回るムービングダイヤモンドが、時刻を確かめるたびに楽しい気持ちにしてくれる。スポーティなエッセンスと、老舗ならではのラグジュアリー感がミックスしたデザインはさすが。
ショパール ジャパン プレス
https://www.chopard.com/ja-jp
03-5524-8922
【グランドセイコー】「ヘリテージコレクション STGK031」|桜に降る淡雪がインスピレーションの源
時計“ヘリテージコレクション”「STGK031」〈30㎜径/SS、自動巻き〉¥880,000/セイコーウオッチお客様相談室(グランドセイコー)
高度なウォッチメイキングで世界を魅了するグランドセイコーからは、淡いピンクを差し色にしたシンプルなモデルが登場。文字盤の着想源は「桜隠し」。スタジオがある岩手県雫石で、春の始まりに降った雪が桜の花を覆い隠す、日本ならではの美しい光景からイメージをふくらませたという。厚みを抑えた小ぶりな仕立てで、精度の高い自動巻きウォッチを毎日アクティブに使えるのもうれしい。
セイコーウオッチお客様相談室
https://www.grand-seiko.com/
0120-302-617