スタイリスト丸山佑香さんが愛用するジュエリー。【マリー エレーヌ ドゥ タイヤック】にときめいた日。【ヴァン クリーフ&アーペル】【ロレックス】まで

こだわりとセンスにあふれるジュエリーを楽しむファッションプロの私物を拝見! 購入のきっかけは? 心を奪われた理由とは? 個性が映し出されるジュエリーにまつわる出合いやストーリーを紐解き、そのスタイルはどのようにして作られるのか、審美眼に迫る。

ジュエリー愛にあふれる、スタイリスト丸山佑香さんのお気に入りは、両手に重ねづけするリング。偏愛がぎゅっと詰まった手もとの楽しみ方を披露してくれた。

いつでも自分の目に触れるリングが好き

ピアスやネックレスと違い、リングは常に自分の視界に入るアイテム。手もとという目の届く世界を好きなもので飾る、丸山さんのスタイルとは?

きっかけはマリーエレーヌ ドゥ タイヤック

マリーエレーヌ ドゥ タイヤック リング 重ねづけ

マリーエレーヌ ドゥ タイヤックとの出合いから、ジュエリーに夢中になったという丸山さん。

「マリーエレーヌ ドゥ タイヤックと言えば、石それぞれが持つ魅力を引き出す、世界にひとつのジュエリー。パリでデザイナーご本人にお会いし、ブランドの世界観や人柄にも惹かれたときからずっとファンです。なかでも一点もののカラーストーンリングは、ひとつひとつの石に合わせたカッティングとデザイン、そのつけ心地のよさに魅了されました」。

石の意味やパワーにはあまりこだわらないとしつつも、気に入ったカラーやインスピレーションに訴えかける石はお守り代わりに。撮影やリースなど多忙な日々を送る丸山さんにとって、大事な仕事のマインドセットにもなるという。

素材、国、テイストを縦横無尽にミックス

マリーエレーヌ ドゥ タイヤック リング 重ねづけ コーディネート 時計 ロレックス

プレシャスなカラーストーンから無骨なシルバーまで、複数のリングを無造作に重ねるのが丸山さん流。

「ゴールドとシルバーを掛け合わせながら、ブランドの国籍やテイスト、例えば、フランスとアメリカ、コンサバティブと反骨精神など、正反対のベクトルを掛け合わせるのが私にとって心地いいバランス」と披露してくれた手もとの一軍は、「もう指が足りないくらい(笑)」という言葉の通り、さまざまなリングをスタッキング。

「車移動が多いので、ハンドルを握るたびにお気に入りを愛でています」。

こよなく愛する“ニットとジュエリー”

マリーエレーヌ ドゥ タイヤック リング 重ねづけ カラーストーンリング

左手の中指にふたつ重ねるのが今の気分というマリーエレーヌのリングはブルートルマリンの「ミニチュア・プリンセス」(上)とブルートパーズの「カボション」(中)。右手の薬指が定位置というマルチカラーのリング(下)はパリでフランス人デザイナーのマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックと対面し、購入したもの

「カラーストーンは夏のイメージを抱く人が多いかもしれませんが、私は断然、ニットの季節。色石や地金のジュエリーに、温もりのあるニットを組み合わせるのが一番心ときめきます」。

丸山さんがピリングスの手編みニットと、お気に入りのリングとともに楽しむのは、18金パーツのついたコードブレスレット。

「ニットの袖をまくると、手首に沿う繊細な黒のコードがタトゥーのようにちらりと覗くのが可愛いんです」。友達のネイリストAYA AOKIさんが手がけたものという。

カルティエ リング スピネリキルコリン ホーセンブ-ス

(右上から)デニムのベルトループにつけた、アクセップのガーメントタグ。クロムハーツの「ベビークラシックフローラルクロスリング」と、バケットカットのダイヤモンドに惹かれたというキウナのチェーンリングはピンキーサイズをオーダー。3連のリングはスピネリキルコリンとホーセンブースのコラボ。カルティエのトリニティリングは結婚指輪

続けてこんなエピソードも教えてくれた。

「先日クリーニングからニットを受け取ったとき、何年も着ているニットがきれいに仕上がるってこんなに気持ちのいいことなんだとあらためて感じて。この先も変わらず楽しめると思ったら嬉しくて、ちょっとソーシャルグッドな気分にも。自分が妥協せずに購入し、大事にしながら長い時間を一緒に過ごすニットも、ジュエリーも、確実におしゃれの資産になると実感しました」。

ロレックス 時計 私物

時計は20歳のときにお母様から譲り受けたというロレックスの「デイトジャスト」。小さめのケースが身につけやすく、ずっと大切にしているそう

40歳の誕生日に巡り合った「アルハンブラ」

ヴァンクリーフ&アーペル アルハンブラ ピアス

ホワイトゴールドとダイヤモンドの「スウィート アルハンブラ ピアス」はメゾン マルジェラのグレーニットに合わせて

シンプルな気分の日は、ヴァン クリーフ&アーペルの「アルハンブラ」を耳もとに飾る丸山さん。念願の「アルハンブラ」は、40歳のときに思いがけず巡り合ったという。

「自分のために熱心に探していたわけではないけれど、いつかは!と機会をうかがっていて……。誕生日当日になにげなくブティックに立ち寄ったら、小ぶりのピアスが! 手もとにはすでに相棒がたくさんいるので、このピアスを迎え入れようと決心。ダイヤモンドが入ったこのサイズは日本であまり展開されていないというブティックの方のひと言で、もう運命だと自分に言い聞かせました(笑)」。

年齢を重ねてアイウェアとの関係も楽しむように

ボッテガ・ヴェネタ クロムハーツ ウェリントン

(上から)クロムハーツ、ボッテガ・ヴェネタのアイウェア

丸山さんの場合、いつものジュエリーをアイウェアで気分を変えるという楽しみ方もあるそう。

「年齢とともに好きなものが固まってくると、トレンドに左右されることもなく、服を買う頻度が下がるのと同時に、眼鏡に投資するようになりました」という声も。

そんな考えのもと、マリーエレーヌ ドゥ タイヤックのカラーストーンリングを重ねづけする日に選ぶのは、色石とは対極のクロムハーツのウェリントン。「アルハンブラ」のピアスには、ボッテガ・ヴェネタのメンズライクな太いフレーム。ここにも彼女のミックスセンスが光る。

次に購入したいジュエリーは?| Yuuka Maruyama’s Wish List

【カルティエ】「LOVE アンリミテッド」ブレスレット

LOVEアンリミテッド ブレスレット YG 1,491,600

「LOVE アンリミテッド」ブレスレット 〈YG〉¥1,491,600 Antoine Pividori © Cartier

時代を超えて愛され続けている「LOVE」ブレスレットの新作。従来のビスを配したデザインはそのままに、無数のゴドロン装飾のパーツでしなやかな着用感を実現している。「この冬、SPURの撮影で出合い、ハッとするほど手首になじむつけ心地に惹かれました」。

 

カルティエ カスタマー サービスセンター
https://www.cartier.jp/
0120-1847-00

【ミズキ】キャサリン ネックレス

MIZUKI ミズキ キャサリン ネックレス テニスネックレス パール ダイヤモンド ロンハーマン六本木店内のミズキショップインショップ限定

「キャサリン ネックレス」〈K18KYG、アコヤパール、ダイヤモンド〉¥4,400,000(ロンハーマン六本木店内のミズキショップインショップ限定)

ハイクオリティなアコヤパールを採用したプリヴェコレクションから、エクスクルーシブなネックレスを。「永遠の憧れであるテニスネックレスにステーションパールという夢のようなライン。ずっと眺めていたくなります」。


ロンハーマン
0120-983-781

 Yuuka Maruyamaプロフィール画像
スタイリスト Yuuka Maruyama

モード誌、広告、カタログなど多方面で活躍。ハンドメイドのアクセサリーブランド「TON」のディレクターも務める。SPURのジュエリー企画を数多く担当し、その知見とクリエイティビティにブランドからの信頼も厚い。