真のモードラバー、長谷川真美子さんの愛用ジュエリー&ウォッチを公開! 定番のスタイルから愛すべき名品まで。 【オーデマ ピゲ】【IWC】【ホーセンブース】etc.

こだわりとセンスにあふれるジュエリーを楽しむファッションプロの私物を拝見! 購入のきっかけは? 心を奪われた理由とは? 個性が映し出されるジュエリーにまつわる出合いやストーリーを紐解き、そのスタイルはどのようにして作られるのか、審美眼に迫る。

「ジュエリーと時計は、自分の価値観やスタイルを静かに語る存在」。

そう語るのは、アデライデ、アディッション アデライデの創業バイヤーであり、ファッションビジネスの第一線で活躍し続けているエグゼクティブ・ディレクター、長谷川真美子さん。今ジュエリーに抱く価値観や、スタイリングについて伺った。

 Mamiko Hasegawaプロフィール画像
エグゼクティブ・ディレクター Mamiko Hasegawa

1991年、東京・南青山にセレクトショップ、アデライデを創業。バイヤー兼ディレクターとして世界各国の気鋭ブランドを発掘。2002年、姉妹店アディッション アデライデをオープン。現在はエグゼクティブ・ディレクターとしてショップを運営しながら、ラグジュアリーブランドを取り扱うショールーム、ザ・ウォールの専務を務める。

愛するモードをステートメントする存在

ファインジュエリーやシルバーなど、ジャンルをミックスして飾り、プレシャスな時計をさらりとつけこなす長谷川さん。「年齢を重ねるにつれて魅力は増して感じるばかり」という偏愛コレクションを披露してくれた。

その日選んだジュエリーが、私自身を物語る

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ジュエリーの魅力を尋ねると、彼女はこう話した。

「ジュエリーを身につけたとき、装いだけでなく、気持ちや立ち居振舞いまで整えてくれる感覚を覚えることがありました。そんな内面への作用に気づいてから、ますます惹かれるように。強さのあるデザインを身につけると、自然と背筋が伸び、シンプルなジュエリーは気持ちをフラットにしてくれます。また同時に、その選択が自分の価値観やスタイルを表し、静かに語ってくれる存在でもあると思うんです」。

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モードを永遠のテーマとする長谷川さんにとって、自分自身を投影するものでもあるジュエリーへの愛着は年々深まり、以来長く愛せるものを選ぶようになったとか。

特にリングについては、「重ねづけすることで、自分だけのスタイルを表現できるところに魅力を感じます。組み合わせ次第で表情が変わるのもリングの楽しさですよね」。

時計もスタイリングに合わせてつけ替えるそう。

 「特別なタイミングに出合ったものたちばかりです。中には20年くらい愛用しているものも。A.ランゲ&ゾーネやオーデマ ピゲなどの機械式時計は、言わずと知れたクラフツマンシップによる芸術品。手もとのアクセントとして取り入れることで、モードなスタイルへと昇華してくれます」。

エッジやストリートなムードをミックス

ホワイトゴールドにダイヤモンドをあしらったブルガリのパレンテシに、レポシのベルベル、ホーセンブースのピンキーやニコロ・パスカレッティのシルバーを合わせる

ハイジュエリーに重厚感のあるアンカーチェーンのモチーフや彫刻的なフォルムを重ねて、手もとを仕立てる彼女が意識しているのは、強さと抜け感の加減。

あるときは、ホワイトゴールドにダイヤモンドをあしらったブルガリの「パレンテシ」に、レポシの「ベルベル」、ホーセンブースのピンキーリングやニコロ・パスカレッティのシルバーリングを合わせ、異なるテイストが同居するバランスを楽しむ。「ニコロはロエベやザ・ロウで経験を積んだ彼らしい彫刻的なフォルムに魅了され、お気に入りのひとつです」。

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オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク セルフワインディング」は、時計マニアというご主人から結婚記念日にプレゼントされたもの

「これらのジュエリーにオーデマ ピゲのロイヤル オーク セルフワインディングを合わせるのが、今一番お気に入りのスタイル。ロイヤル オークは高級時計にステンレススチールを用い、スポーティながらもラグジュアリーな存在感が気に入っています」。

カラーは統一感をもたせるのが私流

レポシの「ベルベル」、ブルガリの「パレンテシ」、スピネリ キルコリンの「シリウス」、ホーセンブースの「ダブルバレルナックル」

(右上から時計回りに)レポシの「ベルベル」、ブルガリの「パレンテシ」、スピネリ キルコリンの「シリウス」、ホーセンブースの「ダブルバレルナックル」

手もとのテイストはジャンルレス。それに対してカラーはゴールドもしくはホワイトゴールドやシルバーでトーンを整えることが多いという。

「時計も含め、カラーはほぼ統一させてスタイルを完成させます。そのため、リングは気に入ると色違いで購入することも。例外的に、ソフィ ビル ブラーエのダイヤモンドリングはシルバーとも相性がいいので、どちらのカラーでも出番が多いですね」。

ソフィ ビル ブラーエのダイヤモンドリングとホーセンブースのピンキーリング

(左)ソフィ ビル ブラーエのダイヤモンドリング、(右)ホーセンブースのピンキーリング

一方、耳もとは主張を控えるそう。

「よく身につけているのは、ソフィ ビル ブラーエのダイヤモンドピアス、ヒロタカやレポシのイヤカフ。コンサバに見えるのを避けたい気持ちがあり、ほかのパーツとの相性を考えながら、小ぶりでコンテンポラリーなものを選びます」。

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 (左から)ソフィ ビル ブラーエのフープピアス、レポシ、ヒロタカのイヤカフ

 

個性豊かなマイエッセンシャルたち

長谷川さんにとって、ジュエリーと時計はモードを完成させるうえで欠かせない存在。さらには、自己表現であり、固定観念にとらわれないステートメントピースだ。長く愛用しているという彼女の珠玉のジュエリー&ウォッチを拝見!

【IWC】のヴィンテージウォッチ

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アリゲーターストラップを合わせたIWC の「インヂュニアSL」(右)。オールドインターという愛称で呼ばれるヴィンテージ「ポルトフィーノ クロノグラフ」(左)

20年前、バイヤーとしてパリに通っていた時期に出合ったIWCのヴィンテージシリーズ。エディ・スリマンがサンローランのクリエイティブ・ディレクターに起用された当時、メンズのテーラードを女性がまとうジェンダーレスなムーブメントが台頭。パンツスーツを主役にしたスタイルへ傾倒し、合わせる時計もメンズライクへ。伝統とモダンが共存する“ニュー クラシック”な視点とユニセックスでカッティングエッジなデザインが好みだったその頃、一気にウォッチへの熱も高まった。

「時計には職人技によるハイクオリティの極みがある。手もとに一本添えるだけでモードな装いにも気品が宿り、全体が上質に昇華される。それが購入の決め手です」。

【フランク ミュラー】の「コンキスタドール」

フォーマルシーンで選ぶという、フランク ミュラーの「コンキスタドール」。1992年に日本初の旗艦店が青山の骨董通りにオープンした際に買ったもの

トノ―形ケースのエレガントなルックスが魅力のフランク ミュラー「コンキスタドール」はフォーマルシーンで選ぶことが多いのだとか

1922年に日本初の旗艦店が青山の骨董通りにオープンした際に購入したフランク ミュラーの「コンキスタドール」。

「主張しすぎない端正さが、装いを引き締めてくれる。品よく手もとを整えてくれるので、心強い一本です」。

【A.ランゲ&ゾーネ】の「サクソニア」と【ホーセンブース】【スピネリ キルコリン】のジュエリー

2連で楽しむホーセンブースとスピネリ キルコリンはとくに愛用中のゴールドジュエリー

A.ランゲ&ゾーネの「サクソニア」。ピンクゴールドケースがホーセンブースやスピネリ キルコリンのジュエリーとよくマッチするそう

精緻なクラフツマンシップを宿す A.ランゲ&ゾーネ「サクソニア」は、長谷川さんの“クラシックとモダンの共存”というテーマを象徴する一本。


端正なピンクゴールドのケースに呼応させるように、ピンクゴールドやイエローゴールドのリングを重ねづけするのが定番のスタイリングだという。

【ニコロ・パスカレッティ】のリング

ブラウンもお気に入りというニコロ・パスカレッティのリング

ブラウンもお気に入りというニコロ・パスカレッティのリング

コンテンポラリーな造形が魅力のニコロ・パスカレッティは、あえてアーティなムードで重ねづけし、手もとにモードな空気を演出するお気に入りのピース。日々のスタイリングでは、装いに合わせてジュエリーの“表情”を巧みに変えていく。

「ジュエリーは“強さ”と“抜け感”のバランスが大事。どちらか一方に寄りすぎない、その中間のニュアンスこそが自分らしさにつながると思っています」。


その一方で、シャープなジュエリーほどスタイリング次第でカジュアルダウンし、バランスをとるのがこだわりだ。

「気負わず普段使いできることが、長く愛せる一番の理由。モードでも日常でも自然に溶け込む“余白”をつくることを意識しています」。

次に購入したいジュエリーは?|Wish List

【ソフィ ビル ブラーエ】オーシャン アンサンブル ダイヤモンドリング

ソフィービルブラーエのオーシャン アンサンブル ダイヤモンドリング

オーシャン アンサンブル ダイヤモンドリング〈YG、ダイヤモンド〉¥1,980,000

海がインスピレーション源となった、ブランドのシグネチャーリング。連なるダイヤモンドと曲線が美しい波を思わせるデザインだ。「ソフィ ビル ブラーエは、無駄を削ぎ落としたミニマムさが好きです。ダイヤモンドを甘すぎず、現代的に落とし込んだデザインが自分のスタイルに合っているよう。手持ちのリングに重ね、新たなバランスを楽しみたいです」。

cherish inc.
https://www.instagram.com/sophiebillebrahe/
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