様々なファッション遍歴を通ってきたモードラバーなら、誰しも “faux pas (過ち)” を経験することがある。私の場合、ボディピアスがそれだ。パンクファッションに憧れて、耳の軟骨部分にピアスをいくつも開け、どれだけ痛い目を見たか。
その時の思い出があってのことか、今だにイヤージュエリーには強いこだわりがある。エッジの効いたデザインが好き。もう大人だし、チープなボディピアスはしたくない。本物が欲しいけど、コンサバにはなりたくない。もっと言えば、トレンド要素も欲しい。そんな無茶振りに、全力で応えてくれるジュエリーが、ブルガリの “セルペンティ ヴァイパー” から発売された。
“セルペンティ” といえば、蛇をモチーフにしたブルガリのアイコンジュエリーのひとつ。中でも “セルペンティ ヴァイパー” コレクションから発表されたイヤーカフは、ブルガリらしい格式とタイムレスな存在感の中に、ひとさじの毒っけが感じられるエッジの効いたデザインが特徴。ピンクゴールド、ホワイトゴールド、イエローゴールド、そしてブラックロジウムと、異なる素材のフープが、横顔にモードなアクセントを添えてくれる。
モードラバーの中には、パンクファッション好きが多い。それはきっと、パンクが象徴する若さと反骨精神が、モードのアティテュードとシンクロするからだろう。ワードローブに眠るバンドTと、ブルガリのジュエリーを合わせてみようか。大人になったパンクキッズには、そのくらいの遊び心があってもいい。
ブルガリ ジャパン
https://www.bulgari.com/ja-jp/
03-6362-0100
art work: Tomohiro Muramatsu〈Sekikawa Office〉 text:Shunsuke Okabe