ファッショントレンドは20年で巡るという。しかし、時に予想だにしないムーブメントが起こることがある。昨今のパールジュエリーもそうだ。クラシックの代名詞であるパールは、この10年間でルネサンスを迎えた。このトレンドの先鞭をつけたのが、日本が誇るジュエラーのTASAKIだ。
2009年にクリエイティブ ディレクターに就任したタクーン・パニクガルをはじめ、世界中の才能溢れるデザイナーたちを迎え、斬新なクリエイションを披露してきたTASAKI。中でも注目は、2017年に新クリエイティブ ディレクターに就任したプラバル・グルンが手がける TASAKI Atelier。NYを拠点にし、セレブリティからラブコールが絶えない彼ならではのグラマラスなジュエリーは、どれも唯一無二の存在感を放っている。
サイズの異なるあこや真珠を3つ並べた、コンテンポラリーなデザインのリングは、入江に差し込む日の光を表現した “ムーラン” シリーズから発表されたもの。左右から指を包み込む個性的なスタイルは、見る者の目を惹きつけて離さない独創性に溢れている。
art work: Tomohiro Muramatsu〈sekikawa office〉 text: Shunsuke Okabe