スタイリングがしっくりこない。買ったばかりの秋冬のジャケットを着ても、トレンドのミニバッグを持っても、お気に入りのデコラティブなジュエリーを合わせても、何か足りない気がする。いや、逆に身につけるものが全て主張しすぎているのかもしれない。ミックス&マッチとトゥーマッチは紙一重なのだ。
名作と呼ばれる映画やドラマに名脇役が不可欠であるのと同じく、スタイリングにも、全体を調和させてくれるバイプレイヤーが必要だ。特に、主役級のアイコンピースにこと欠かさないモードラバーはなおさらのこと。
ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌによる、ディオール ファイン ジュエリーの “ミミローズ” は、繊細でありながらどこかチャーミングで、なおかつどんなスタイリングにも程よいこなれ感を演出してくれる名バイプレイヤーだ。華奢なチェーンがミニマルな印象のリングは、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドなどプレシャスストーンが控えめながら個性的な輝きを演出。単体で着けるのはもちろん、関節に重ねたり、手持ちのジュエリーとミックスしたり、オールマイティに活躍してくれる。
クリスチャン ディオール
http://www.dior.com/
0120-02-1947
art work: Tomohiro Muramatsu〈sekikawa office〉 text: Shunsuke Okabe