初詣、仕事始め、そして初ショッピング。特に今年は、令和初の新年、オリンピックイヤー、そして新たな10年の区切りということもあり、何か記憶に残る買い物を心がけたいところだ。
思い入れのある買い物は、毎日の生活を豊かにしてくれる。私の知人は、願掛けの意味も込めて、誕生石のペンダントを買ったらしい。ということで、この連載でも誕生石のアイテムを定期的に紹介していこうと思う。
1月の誕生石はガーネット。実りの象徴として、古くから重宝されてきた。鮮やかなグリーンのツァボライトガーネットやデマントイドガーネット、オレンジ色のスペサルティンガーネットなど、豊富なカラーバリエーションが揃うことも特徴の石だが、中でもやはり人気が高いのが赤系だろう。特に、わずかに青みを帯びた、深みのある色彩が特徴のロードライトガーネットは、そのミステリアスな輝きが魅力だ。
ロードライトガーネットをモードに取り入れたい。そんな人には、ブシュロンの “セルパンボエム” をオススメしたい。エキゾチックなセルパン(スネーク)の鱗模様を、繊細なゴールド細工で表現した “セルパンボエム”。1968年のデビュー以来、メゾンのアイコニックなクリエイションとして広く知られるこのコレクションは、その豊富な素材のバリエーションでも高い人気を博している。
ペアシェイプにカットしたロードライドガーネットをトップにあしらったペンダントは、シンプルでありながら、ピンクゴールドの柔和な色彩、そして細部に至るまで高い創造性が生かされている。洋服に合わせて、ガラッとジュエリーの組み合わせを変えるのも一興。しかし今年は、肌身離さず毎日着けられる、お守りジュエリーを見つけてみてはいかがだろう。
art work: Tomohiro Muramatsu〈Sekikawa Office〉 text:Shunsuke Okabe