2020年のファッションシーンを象徴するキーワードの一つといえば、サステイナビリティが真っ先に挙がるだろう。しかし、SDGsと言われるとどうしても身構えてしまうもの。動物愛護のためといって、突然ビーガンになるのも、簡単なことではない。二酸化炭素の排出を減らすため、全ての移動を徒歩にしよう、と言われても無理な話だ。
何を買うか、という基本的な考え方から見直してみるのはどうだろう。質の良いもの、トレンドに左右されず使える普遍的なデザインのもの、そして環境に配慮したものづくりを徹底しているもの。ファッションは、必ずしも環境問題の敵ではないはず。
ジュエリーの世界において、エシカルな取り組みと長く付き合ってきたのが、HASUNAの創立者である白木夏子。2009年にブランドを設立して以来、素材の供給源や採掘環境、制作過程に至るまで、サステイナブルなものづくりを徹底した「パーペチュアルジュエリー」 を提案してきた。
HASUNAのクリエイションの中でも特に注目したいのが、大ぶりのモチーフ使いが特徴的な “ペタル” コレクション。色鮮やかな紺碧に、エメラルドグリーン、そしてオレンジの光彩が混じり合うのは、オーストラリア産のダブレットオパール。サイドにはダイヤモンドが控えめにあしらわれ、リュクスな輝きを放つ。
長く大切にできて、環境にも配慮し、そして何よりも美しい。こんなジュエリーがあれば、思ったよりも身近なところからSDGsを感じられるのかもしれない。
https://hasuna.com/
03-3409-1847
art work: Tomohiro Muramatsu〈Sekikawa Office〉 text:Shunsuke Okabe
