女心と秋の空、と昔からよく言うが、それはモードラバーの心情も同じこと。昨日まではモノクロ至上主義だったのに、今日は突然カラフルなプリントを着てみたくなる。そういうものだ。
ここ数年のジュエリーのマイブームといえば、ミニマリズム一択。シャープで、都会的なデザインばかりに目が行き、気づけば同じようなものばかりを買い集めていた。そうなると、そろそろカウンターパンチがやってくる。ヴィンテージ熱だ。
オーレリ・ビデルマンは、ヴィンテージライクなデザインを現代的な解釈を施したクリエイションで知られる人気ジュエラー。アイコンのひとつである “ギンコ” は、銀杏の葉をモチーフにした独創的なコレクション。リアルな造形のモチーフは、アール・ヌーヴォーを彷彿とさせる優美さだ。
ヴィンテージライクなモチーフに対し、トワエモアスタイルのブレスレットはどこかモダンな佇まい。大ぶりのジュエリーは、日常のスタイルにマンネリを感じているひとにこそ取りれて欲しいブレイクスルーピースだ。
art work: Tomohiro Muramatsu〈Sekikawa Office〉 text:Shunsuke Okabe