人生に関わる重要な相談事から、ほんの些細な悩みまで。コントでさまざまな人柄を演じ、YouTubeではキャラクターになりきった動画が人気を博しているお笑い芸人のコットン きょんが、愛とユーモアを交えてアドバイスを送る本連載。第14回は、大人になってから気づいた、将来の自分の進む道について。
様々な選択肢の中から、正しい道を見つけるのは難しい。だからといって挑戦しないままでもいいのか……そんな葛藤を抱える金色たまごさん。思うように人生は進まないもの。お笑い芸人コットンきょんと、SPURエディターのえり子という二つの知見を活かし、実体験とともにお届けします。
きょん
お笑いコンビ「コットン」のボケ担当。
自身のYouTubeチャンネル『コットンきょんの人間観察ちゃんねる』では、様々な人間模様を個性的なキャラクターで表現し、人気を博している。
そんなきょんさんが読者から寄せられたお悩みに回答する本連載、今回はSPUR編集部所属の中堅エディターえり子に扮して登場。えり子によるSPURエディターのファッションチェック動画はこちら！
▶金色たまごさんのお悩み◀
学生時代は受験勉強など、レールの上で努力してきました。ですが社会人になって選択肢が増えた今、自分がどの方向に向かって努力すべきなのか、道に迷ったような感覚があります。金銭問題もあり、やりたいことだけをやって生きていくという決断もなかなかしづらいのが本音です。自分の情熱を見失ってしまったら、えり子さんはどうしますか？
▶ エディターえり子からのアドバイス ◀
まず最初に、どうか自分の情熱を見失ったなんて悲しいこと言わないで！ 誰だって、壁にぶち当たることはありますよ、わたしだって全く同じ悩みを抱えたことがあります。それはエディター、そして芸人として活動する前のこと。すごく厳しい世界に飛び込むって覚悟をした上でこの世界に入ったんですけれど、どうしても不安はつきもので。お金の保証なんて何にもない、大失敗するかもしれない。でも、どうせなら博打をしてみようって、思い切ってやりたい道を選択したんです。今となっては、あのときの自分は間違ってなかったって、自分で自分の頭をナデナデしてあげたいぐらい。
そう思い切れたのは、ある恩人のおかげでもあるんです。それは当時働いていたバイト先の山崎店長。彼は元々俳優を目指していたんですけど、当時付き合っていた彼女から結婚したいと言われて、俳優への夢は諦めて、家庭を大切にする決断をしたんですって。だからわたしが夢に向かって進むか悩んでいたときに「無理だったなと思ったとしても、絶対に1回は挑戦した方がいいよ」って言ってくれたんです。
そのときにね、この歌を歌ってくれました。「がっかりして めそめそして どうしたんだい 太陽みたいに笑う 君はどこだい Wow Wow〜♪」。この曲分かる？ 忍たま乱太郎の主題歌『勇気100%』。子供からおばあちゃんまで知ってる名曲だけど、意外と歌詞の意味ってわかってなくて。改めて聴くと本当にいい歌。このメッセージを聴いて心に響くことがあるなら、何も考えず、自分のやってみたいことに対して素直になってみて。きっといい方向に進めるはずだから！
